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この世界の平均寿命を頑張って伸ばします。 作者:ちちまさ

第一章

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診察 2


 ギルドに戻ると、第3陣が戻ってきていたのでギルド内は騒然としていた。

ざわついている中、ギルマスと別れの挨拶をして診療所に向かう。

診療所の前の待合所にちび3人組が待っていた

「「「ヒデ兄」」」
「3人とも仕事終わりか?」
「うん、配達も掃除も終わったよ、ヒデ兄に頼まれた宣伝もしてきたよ」
「おぉ、よくやった」3人の頭を乱暴にワシャワシャとなでる。

「ワハハ、ヤメロー、クスクス」

「飯食ったか?」
「俺達昼は食わないよ」
「そうなのか、まぁ、また付き合え、おごるからさ」
「やったー」

「屋台出てるとこで、串焼きとか、色々買って食おうぜ」
「「「はーい」」」
「そういう時は、ゴチになりますって言うんだよ」
「「「ゴチになります」」」

「フフフ、よーし、行こーぜ」


 時間も昼時なので結構混んでる、手分けして買いに行くか、場所取りと、パン、スープ、串焼きで別れるか、
「俺がスープ買ってくるから、場所取りとパン、串焼き頼むな」

「あたし、場所取ってくる」
「じゃー俺は串焼き買ってくる」
「じゃ、僕がパンね」
 3人が分かれて動く、手分けしたので、あっさりっと準備できた。
「じゃ、いただきます」
「「「いただきます」」」

 オーク肉のスープを買ってみた……美味い、上等な豚肉を食べている感じだ、串焼きもオーク肉だった、被ってしまったが、これはこれで、美味い、パンは干しブドウパンモドキだ美味い。
 みんなニコニコして食べてるので美味しいようだ。

 帰り道に、これからの予定を聞いてみる。
「今日はこれからどうするんだ?」
「俺ら、剣の修行だよ」
「修行って」
「修行っていた方がなんか、カッコいいから」
「そうですか」

 剣の修行ね、冒険者として生きていくなら当たり前だが、こんな小さな子がと思ってしまう俺は、まだまだ何もわかってないのだろうな。

「剣の鍛練って誰かに教わるのか?」
「修行だよ、鍛練所に教えてくれる人がいる。」
「はいはい、修行ね、鍛練所なんてあるんだ、後で行ってみようかな」
「ヒデ兄も来るの?」
「暇なら顔出すかも」
時間あったら覗きに行こ。


 ギルドの中に入ると受付の横に地下に降りる階段があった。どうやら、鍛練所は地下にあるらしい。
「こんなとこに、あったのか知らなかった」
「じゃね~、待ってるよヒデ兄」
「暇ならな」


診療所のドアを開けて中に入るとすぐ後ろに女の子2組が入って来た。
2人とも見たことがあるギルドの受付の子だ、しかも、2人とも獣人だ、そう猫耳です。猫耳なんです。

 大事な事なので2回言いました。

「治療ですか?」
「はい、主任に聞いてきました」
「主任?ケイトさん?」
「そうです」
「なるほど、じゃ、やっぱり腰痛?」
「はい、で、2人一緒に受けられますか?」
 話しをている子の後ろに隠れるようにくっ付いている子を見る。なるほど、この子が人見知りか何かなのかな?

「もちろん、良いですよ、治療は一人ずつですが一緒にいてもかまいませんよ」
後ろの子が少し明るい顔をした。

「どちらから先に治療しましょうか?」
「じゃ、私から」
 前の子が一歩先に出た。

「あ、俺の名前はヒデです。お名前伺って良いですか?」
「あ、ポーラです、この子はニーナ」
「はい、わかりました、ポーラさん診察台にうつ伏せになってください」
「はい」 

 二人一緒に入ってくるポ-ラさんがニーナさんの手を借りてうつ伏せになる。

 早速パッチワークのひざ掛けを使ってもらう。収納から取り出して、ポーラさんに渡して掛けてもらう、ニーナさんが綺麗とつぶやいていた。

「ん?これですか?綺麗でしょ、さっき買って来たんですよ」
「え?どこで売ってるんですか?」

 ニーナさんが食いついて来た。アリソンさんの店の場所を教える
「そこの、娘さんが作ってるんですよ」
「帰りに行ってみます」
 ちょっと微笑んでる。

 それを、見ていたポーラさんが目をまん丸にして驚いていた。
「ニーナが初対面の人と喋ってるなんて珍しい」
「そうなんですか?じゃ、パッチワークのおかげですね」


 ん?、こ、これはーー、シッポ様ではないかーー

 お、落ちつけ深呼吸だ、スー、ハー、スー、ハーよし

「あの、ポーラさん、私、田舎者なので恥を忍んでお聞きしたいことが……」
「な、何よ急に改まって?」
「あのですね?、そのー、シッポの事なんですが」
「ん?獣人のシッポ珍しい?」
「あ、ハイ、私の住んでいたとこでは獣人さんが居なかったもので」
「ふーん、ずいぶん辺鄙なとこなのね?」
「はい、で、ですね、あのー、シッポって勝手に触ったりしたらやっぱりセクハラ行為になっちゃいます?」
「セクハラが何かわからないけど、私たちのシッポは家族や恋人だけってわけでもないけど、親しくない人には触られたくないわね」
「で、ですよね」
「何よ、触りたかったの?」ニヤニヤして聞いてくる。
 プイ、そっぽを向いて「べ、別に」
「フフフ、でもダメよ、人間の女性なら、髪の毛に触れる位の事かしら」
「はい、勉強になりました。ありがとうございます」

「では、治療始めます」
 【診断】

『前のケイト様程ではないですが同じ状態ですね。』
≪了解、了解≫


ちっちゃくなれ、ちっちゃくなれー、そしてなくなれー
《ヒール》身体がほんのり光り出す

2回目なのでイメージがし易い。

「ん、……んんッ……ニャ」うん?ニャ?
「危なかったニャ、主任に聞いてなかったら、やばかったニャ」
「ポーちゃん言葉、言葉、訛りが」
「え、訛りなの、ニャって、ねえ?ニャって?」
「しまったニャ、ゲフンゲフン、ん、もう大丈夫」

「え~~~~、訛りは里の宝です。訛っていても良いと思います」
「ちょ、テンション高すぎだよ」
「クスクス」
「ニーナが笑ってるめずらしい」
「だって、ヒデさん可笑しくて、シッポさわちゃダメって言われたら凄く落ち込んでるし、ポーちゃんの訛り聞いたら、凄く嬉しそうにして、クスクス、凄い素直に感情を出すから可笑しくて」
「今日はビックリする事だらけだわね」
「フフ、二人とも、ここでは、故郷のように訛っても良いんだよ」

「「それは、無い」」

「どんだけ、訛り好きなのよ」
「訛りフェチみたいに言うな、ちょっと癒されたかっただけです。はいはい、ポーちゃんは、どいて、次ニーナさん治療するから」

「ポーちゃん言うな、今動きたくない、ニーナん、並んで寝よ」
「もう、ポーちゃんたら、良いですか?」
「良いですよ、狭いから落ちないようにね」
元はテーブルだし、くっ付けば二人位は大丈夫だ。並んだとこで、パッチワークのひざ掛けを掛ける。

「はい、行きますよ」
 【診断】

『先ほどより軽症ですね。』
≪だが、腰痛は辛いですからねー≫

ちっちゃくなってなくなれ~
《ヒール》身体がほんのり光り出す

「ふ~~~っんっニャ」
 二人ともうつ伏せでリラックスしている。

 そして、シッポ様がなんか絡まってる~~~

 よしっ、これだけで、10年は戦えるな俺

「はい、終わりですよー」

「「は~い」」
「腰が軽い」
「だねー、気持ち良いかも」

 二人が左右に降りる。

少し気になったので聞いてみた
「二人は姉妹?」
「あれ?、わかった?幼馴染とかはよく言われるんだけど」
「あ、やっぱり、じゃ、ニーナさんがお姉さんだ」
「え、何でそう思ったの?」
「ん?違った?」

「えっと、姉妹って言うと、大体の人が、私がお姉さんって言われる事がほとんどだったから」
「あぁ、なるほど、俺も、ここに入って来た時だったら、そう思っただろうけど、ポーラさんの甘え方と、ニーナさんの許容具合がね、そんな感じがした」
「ふ~ん」


「主任さんから腰の運動の事聞いた?」
「はい、聞きいたけど、もう一度聞いていい?」
「了解」
 椅子の上でも出来る運動を教える。


「明日、ここに顔出せる?休憩中とかでいいし、仕事終わってからでいいけど」
「明日は二人とも遅番だから、午前中とかの方がいいかも」
「じゃ、その時顔出して、診察料銀貨1枚づつね」
「今でもいいけど?」
「出来れば明日、もう一度様子も診たいから」
「わかったわ、明日また来ますね」
「さようなら」
「はい、お大事に」

ドアまで見送って、そのままドアを、開けっ放しにする。


 椅子に座ると直ぐに、向かいの定食屋の親父さんが顔をだした。
「ヒデさん今いいかい?」
「あ、親父さん、入ってここに座って、調子どう?」
「おう、あれから、調子いいぜ」
「うん、顔色もいいし大丈夫かな?、ちょっと診るね」

 【診断】

『健康状態です』


「うん、問題無し、さっきは娘さんが居たから言わなかったけど、本当はあのまま、死んじゃったかもしれない病気だからね、野菜を良く取ってバランスの良い食事してね、後、深酒はしないようにね」
「酒は止めたら死んじまうよ俺」
「フフフ、深酒しなければ良いですよ」

「本当か、うちに来て嫁と娘に言ってやってくれよ」
「また、朝飯食べに行きますよ」
「お、その時に頼むな」
「はいはい、わかりました」
「じゃ、銀貨1枚、本当それだけでいいのか?」
「はい、どうしてもって言うなら、診療所の事、お店で宣伝してください、そうしてもらえば、こちらも助かります」
「おぉ、それなら、もうしてるぜ、ここのヒデさんに助けてもらったってな」
「ハハ、じゃ、問題なしです」
「そうか?ま、ヒデさんがいいって言うならよ、じゃ、帰っても平気かい?」
「はい、お大事に」
「おう、また、明日待ってるぜ」


 あ、まだ、鍛練所やってるかな?

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