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この世界の平均寿命を頑張って伸ばします。 作者:ちちまさ

第二章

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アオちゃん日記 その8


 昨晩はちょっと飲み過ぎてしまった。まあ、私より執事さんの方が大変そうだけどね。

「ジイきつかったら休んでいていいのだぞ?」
 イアン様が机に突っ伏している執事さんに話しかける。

「何をおっしゃっているのですか?この日のイアン様をしっかりと見届け大旦那様や旦那様、シルビー様にお話して差し上げるのです。這ってでもついて行きますぞ」

 隣の席で聞いていた若様がつぶやく。
「うーん、ヒデ君の所に連れて行ければ直ぐに治してくれるんだけど、ダニエル薬持って無いかい?」
「ハッ、こちらの薬で少しは具合もよくなると思います」
「え?聞いておいてなんだけど持っているんだ」
「はい、何が起こるかわからないですから、用心の為に薬は常に持っております」

 執事さんはダニエルさんから薬を受け取って直ぐに飲んでいた。イアン様と若様が馬車に乗り込むと執事さんが御者さんの横に座る。そとで風を受けていた方が気分が悪くならないそうだ。

私も護衛を兼ねて執事さんの横に座る。領主館までの道のりは特に襲われることもなくモンスターすら出なかった。周りに気配を何も感じなくて少し暇になってきた時執事さんが話しかけてきた。

「アオ殿今話しかけても良いですかな?」
「はい、大丈夫ですよ。モンスターや人の気配も無くて暇ですから」
「そうですか、では暇つぶしに話を聞いてもらえますかな。これから行く領主館はウドーが作らせた館なのはご存知でしたか?

「え?そうなんですか?」
「最初は大旦那様のお屋敷を建て替えるつもりらしかったのですが、それより新しく建てた方が早く出来上がるのでこっちに新しく建てたのです。あの豚面の気まぐれのおかげで、大旦那様のお屋敷は無事だったのですよ」
「じゃあ、今向かっているのはまさにウドーの御屋敷なんですね?」

 執事さんが吐き捨てるように言う。
「そうですな、領民の税金を無駄に使いおってあの豚面が!驚きますよ悪趣味過ぎで」

「‥‥‥それは、早く見てみたいですね」

 そんな事を話していたらウドーの屋敷が見えてきた。

 屋敷の前に門番が立っていてこちらが近づくと門の前で止められた。門番に執事さんが話しかけて連絡を取ってもらう。
「今日はウドー様に取り次ぐ事は出来ない。サッサと帰るがいい」
 門番の男がこちらを見てめんどくさそうに言った。

 するとイアン様が馬車から降りて門番に何か握らせる。門番はその皮の袋の重さを確かめるとニンマリとしてすぐに取り次ぐので待っていて欲しいと言ってきた。

 まったく、上がクズだと下もああなるのですね。


 暫らくしてから連絡が来て中に入る。随分と警備の兵が多くて厳重ですね。まあ、人が多いだけでごろつき共とたいして変わらないですが。威圧の為か屋敷の前に護衛の兵を並べさせている。

 しかし、執事さんの言う通りでここの領主館凄い成金丸出しで悪趣味な館ですねー。なんで領主の石像が飾ってあるんですか?しかもかなりイケメンに作られてますよ。詐欺ですねこれ。呆れてその石像を見ていたら玄関の方から声が聞こえてきた。

「これはこれは、前の領主様ではないですか。今日は何のためにこちらにいらしたんですかな?」
 ウドーが嫌な笑顔を浮かべて大げさなアクションでわざとらしく話す。

 執事さんが文句を言う為に一歩前に出ようとした時イアン様が先に話し出す。
「ウドー殿、今日来たのは以前のお約束を果たしてもらうためにきたのですよ」

「約束ねー、何のことかわからないですが、取り合えず中で話を聞きますかな」

 そう言ってウドーについて行って通された部屋は客をもてなす応接間ではなく謁見の間のような作りの部屋だった。何で領主の家にこんな部屋があるんだろ?

「好きなとこでくつろいでくれ」
 そう言うと自分は一段高い場所にある豪華な椅子に腰かける。くつろげって椅子すらないのに?

イアン様がため息をついて話し始める。
「ハァ、まあいいでしょう。先ほども言いましたが、私が成人前にした約束を果たしてもらいたくて来たのです」

「フム、先ほども言っていたが約束とは何の事だ?」
小馬鹿にするような顔で聞いてきた。

「お忘れですか?その時の事を書面にしたものもこちらにあるのですが、もちろん貴方のサインも入ってますよ?」

「なんと、それは是非見せていただきたいですな」
「いいでしょう、こちらがその時の確約書です」
わざわざ、隣に立っている細身の男に取りに行かせ、確約書をチラッと見ると残念そうな顔をして確約書を投げ返す。

「これはよく似ていますが私のサインではないですし印も似ているが偽物の様だ。領主の印の偽物を使うとは許されることでは無いですよ?ここに居る全員縛り首にされても文句は言えませんぞ?この事は私の胸に収めておきますのでお引き取り下さい。元・領・主・様」

 反射的に切りたくなるのを必死で我慢をする。だって凄いむかつく顔で話すから。近くにいる執事さんなんかは顔を真っ赤にしている。血管切れて倒れそうで怖いです。

 イアン様が淡々と続ける。
「そうですか、まあこうなる事はこの確約書受け取った時にはわかっていたのですが。穏便に済ませればと思ったのですが残念ですね」

「なに?何を言っているさっさと出て行かないか!さもないと地下牢にぶち込むぞ」
ウドーはこちらの反応が気に入らなかったのか大きな声を上げた。

その声を聞いて楽しそうに二人の会話を聞いていた若様が前に出る。


何か話が長くなって終わらなかった(;´・ω・)
なんとか次には終わらせたいです。
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