Insanity (狂気の沙汰)(4/7)PDFで表示縦書き表示RDF


Insanity (狂気の沙汰)
作:絵爾久万



4)


ベッドの上に仰向けになり、言われるままに両膝を立てた。
 衣類は何も身につけていない。達也は私の両膝の上に左右それぞれの手を載せると、ゆっくりと両側に開いた。
 次に、閉じた弾力のある柔らかな部分を、両手の指で押し広げた。普段、誰にも見せることのない秘密の内側が、達也の目の前で丸出しになった。

「いやらしい・・・、ヌルヌルしたものが、いっぱい出てくるよ。やらしいなぁ・・・安奈」
 達也はそう言って、私の秘部を間近でじっと眺めた。
「それじゃ、はじめるよ」
 達也の手には、殺菌消毒用の脱脂綿を挟んだピンセットが握られていた。

 いつもの儀式が始まった。
 冷たい感触が粘膜に触れると、身体がブルッと震えた。ひだ状の層の上を脱脂綿がなめらかに滑っていく。
 消毒が済むと、今度は軟らかくなま温かいものが、内側のひだを掻き分けていった。生き物のように。

「あ・・・・」
 私の脳髄は瞬間的に痺れ、恍惚とした気分になった。
「ひくひくしてる、やらしい・・・、やらしいなぁ・・・」
 達也は私の中心部で、舌をベロベロ這わせながら言った。

「気持ちいい・・・」
「そんなに腰動かして。やぁらしいなぁ、杏奈」

「ああん、イッちゃいそう」
「もう、びちょびちょだよ」

「もう、我慢できない・・・」
「欲しいの?」

「うん、欲しい」
「何が欲しいの?」

「達也のアレが欲しいの」
「アレって何?」

「おち・・・」
「はっきり言ってごらん」

「おち…んこ…。達也のおちんこ。欲しい」
「やぁらしいなあ、杏奈。俺のどんなおちんこ欲しいの?」

「おっきくて・・・」
「おっきくて?」

「硬くて・・・」
「硬くて?」

「黒い・・・」
「黒い?・・・」

「達也の・・・」
「俺の?」

「おちんこ」
「ようし、いい子だ・・・」

「はぁはぁ・・・早く入れて」
「はぁはぁ・・・どこに?」

「あたしのアソコ」
「あたしのアソコじゃわかんない」

「あたしのおま・・・」
「何?」

「お、おま・・・ん・・・」
「ん?よく聞こえなかった。もう一回」

「あたしのおまんこ」
「ようし、よく出来た。ほら、杏奈のまんこもうぐっちゃぐちゃ。ほら、ほら、ほら、こーんなに」

 達也はクリを舌先でベロベロ舐めながら、今度は右手の指(2本)をその下の洞窟に進入させた。
「あーーーん。気持ちいい・・・最高、ほんとにもうイッちゃいそう。あはん、入れて、はぁはぁ・・」
「はぁはぁ・・・、入れて欲しい時は?なんて言うの?」

「達也の・・・」
「俺の?」

「硬くて・・・」
「硬くて?」

「黒くて」
「黒くて?」

「大きなおちんこ、早くあたしのぐちょぐちょのおまんこに入れてえ!はぁ、はぁ・・・」
「もう一回」

「達也の硬くて黒くて大きな大きなおちんこ、あたしのグッチョグチョのおまんこにぶち込んでえーーー!!はぁはぁ・・早くぶち込んでよう・・・はぁはぁ・・」
「はぁはぁ・・よく出来きました。そんなに腰を振って、いやらしい・・・はぁはぁ・・」

「はぁはぁ・・早くう・・・」
「あせるなよ・・・はぁはぁ・・」

 達也は私をじらしたいのか、なかなか入れようとはしない。今度は私の左の乳房の上にスルスルと手を滑らせ、中心の突起物を摘んだ。親指と人差し指で乳首をくりくりと動かした。

「ああん、もう、我慢できない。早くう、早く入れてよう」
 私はそう言って、大きく開いた自分の太腿の間に視線を移した。開かれた両脚の間に、舌をベロンと垂らした達也の顔が見える。両手は私の股間に当てられている。



 ・・・・・じゃ、今、私の乳房を揉んでいるのは・・・

 誰?・・・

 誰なの?・・・
 
 顔を上げると、目の前に大きな塊が目に入った。黒褐色をして所々血管が蛇のように浮き立っている。目を凝らしてみると、勃起した巨大な男根だった。しっかりと右手で握り、しごいている。左手は私の乳房を揉みながら。


「だれ??・・・」
 巨大な男根が邪魔をして、顔はよく見えなかったが、位置をずらしてよく見ると、見覚えのあるマスクをした痩せぎすの男が私の頭の上に跨り、私を見下ろしていた。


「キャアーーーーーーッ!!!!!!」

 私は大声で叫び、達也にしがみついた。

「どうしたんだい」

 達也は唇の周りに、粘液を滴らせながら驚いた顔をした。

「マスクの男、マスクの男がおチンチンしごいてた。黒くて大きいやつ」
 私は振り向かず、後ろを指差して言った。

「えっ?大丈夫か?杏奈」
 達也は私を抱きしめ、なだめるように言った。

「後ろ。私の後にマスクの男がいる。下の階の男。今いたの。私のすぐ目の前に」
「何言ってるんだい?この部屋には僕と君以外だれもいないよ」

「怖い・・・」
 身体の震えがとまらない。
「大丈夫誰もいないから。ほら、見てごらん」

 私は達也にしがみつきながら、恐る恐る後ろを振り向いた。


 しかし、そこには誰もいなかった。

「ほら、誰もいないだろう。安心しろよ」

 達也はそう言うと、私を押し倒しすぐさま挿入しようとした。

「やめて。やめてよう!」

 私はもう、到底そんな気分にはなれなかった。













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