ある晴れた日、青空のしたで少年はかんがえていました。自分が大人になるということ、いつかしたいたくさんのことを。
どうぶつたちとくらしたいなあ。ものがたりをかいてみたいしうたもうたいたい。いろんなところにぼうけんにもいきたいな!
それはとてもきらきらとかがやき、おいでおいでと少年の心をくすぐります。少年は大きくなることが楽しみでしかたがありませんでした。
少年はお母さんへ夢の話をしました。いっぱいいっぱい自分のおもいをお母さんに伝えました。しかしお母さんはいいます。
それはだめよ。たくさんべんきょうをしてかしこくなってきちんとはたらきなさい。そんな夢はすててしまいなさい。
と。少年はお母さんのいうことをきいて、なきながら夢たちとおわかれをしました。その日から、少年の口から自分の未来のお話がでてくることはなくなりました。きらきらとかがやいていた少年の夢たちは、少年の心からおいだされてしまったのです。
それからいくつもの月日がながれ、少年は青年へと成長しました。たくさんべんきょうしたので、青年はまじめでとてもかしこい人になりました。そしてそれをいかして青年はりっぱにはたらきました。
まわりの人はいいます。
彼はすばらしい、と。そしてみな、こうつづけます。
けれど彼はしあわせそうではないね、と。
幼いころに夢をすてた青年は、夢の見かたをわすれてしまいました。そしてぽっかりとあいた心の穴にきづかずにこれからも生きていくのです。
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