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空想空間

作者: ぱくどら

一時かなり落ち込みました。

寝るために横になると、悪いことばっかり考えて泣いてしまったり泣きそうになったりしました。

そのときに心で思ったことを詩にしてみました。少し意味がわからないところもあるかもしれません。


 窓から顔を出し空を見た。静かな夜、静かに輝く月。漆黒の暗闇。

扉を開き部屋を見た。嗅ぎなれたにおい、今にも崩れそうな机の荷物。何年も過ごしてきたこの部屋。

ベッドに入る。見上げたさきには見慣れた天井。ゆっくりと目を閉じる。


…暗い世界。僕の空想空間。


外は相変わらず変化をし続け、見慣れた町も学校も記憶とは少し違っている。

この部屋も僕が成長するにつれ荷物が増え、その分思い出も積まれてゆく。

町を歩けば知らない人たちが行き交い、出会い、別れる。

通り過ぎ知らない人であっても、僕と同じように生きている。生き方が違うにしても、生きている。

他人とは、自分と異なるもの。

僕と関わりを持たない人、僕の身近な人。

他人という言葉が一緒であってもちょっと違う。自分と他人。対なる関係。

自分と他人、つまり僕と他人。

でも僕は一人じゃない。他人という、家族、友達、恋人…。僕を支えてくれる人たち。

ぶつかり合って、言い争って、それでもなお、一緒にいる大切な他人。

繋がっているのは心の糸、見えない糸。

脆くて断ち切ることは簡単で、見えないから結ぶことは難しい。そんな糸。

そんな糸が張り巡らされた僕の世界。いくつ僕と他人が結ばれるのだろう。

僕と一体どんな人が結ばれるのだろう。一体どうすれば他人と結ばれるのだろう。どうすればいい?

僕は迷う。

糸を見つけるために彷徨い、糸を結ぶために奮闘する。でも、やり方がわからない。わからないから諦める。

一人僕は世界を閉じる。

僕を結ぶ糸なんて存在しない。僕の存在を否定する。

僕って何?

…。

考えれば考えるほど悲しくて、探せば探すほど迷い込む。暗闇が僕を一層惑わせる。

糸がほしい。

僕を救ってくれる糸がほしい。暗い世界を壊してくれる光がほしい。僕を結ぶ他人がほしい。

なんでもいいからほしい。僕という存在を否定しないでほしい。

…でもどうすればいい。

願うことばかりで、なにもしない。わからないからなにもしない。

だめだ、とわかっていても、その続きがわからないから動けない。

変化が怖い。心が痛い。

でも、薬がないから治せない。他人の力じゃ治せない。

暗闇の中、一筋の光を見つけた。僕なりの答え。

僕が治す、薬がないなら自分で作る。僕の力がだめでもあきらめない。

痛いから治す。

どんな理由であっても僕は少しずつ前を向く。

少しずつ変化をする。変化をしていくなかで世界を開く。

やり方がわからないのなら、やり方を作る。僕なりに作る。

他人と僕。繋がりが見えないけど、見えないからこそ大事にする。

断ち切ることのないように常に強く結びとめる。

僕と家族、僕と友達、僕と恋人。僕と他人。同じように生きている。

変化する、しない。

選択が必ずあるみんなの世界。どっちも正しい道。

行った方向でもう一つの道の意味が存在する。

意味が必ずある。迷っても必ず出口がある。

ないなら探す。探してもないなら自分で作る。


…少しずつ光に包まれこんでいく、僕の空想空間。


 目を開ける。いつもと変わらない天井。でも、今日は少し暑い。毎日同じような日でも少し違う。

変化するこの世界。いつものように起き上がる僕。

でも今日は違う。そんな気がした、いつもの朝。


時の流れが怖く感じることがあります。でも、少しづつ世界は変化している。

他人との繋がりも、自分自身の考えも。

何事も自分で切り開かなきゃいけない、とわかっていてもなかなか難しいものです


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