第1章1話:悪夢
薄汚れた黄色い歯を見せて笑う男の顔・・。
おびえた青年の目・・・・・・・・。
「待て!!」
叫ぶ声・・・・・。
銃声!!
飛び散る血!!
崩れ落ちる若い男の顔。
俺の目・・・・・・・。
「待て・・・・・!!」
追いかける
「待て・・・・・・!!」
逃げる男の後姿・・・・。
「待て!!!!」
病院の処置室
横たわる青年
立ち尽くす人影が3つ・・・。
泣き声
嗚咽・・・・・。
目の前で音を立てて閉まる扉・・。
地響きの様な扉の音・・・・。
徐々に景色が暗くなり、やがて視界全体が闇に包まれる・・・・・・・・・・。
「待て!!」
叫ぶと同時に目が覚めた。
体中に脂汗が噴き出している。
(また、いつもの夢だ。)
警察を退職して10年、いまだ同じ夢を見る。
体中にまとわりつくような脂汗と共に目覚めるのが当たり前の事になってしまった。
カーテンの隙間から日差しがもれる・・・。
俺はこの悪夢と一生付き合っていく・・
それが俺の運命だ・・・。
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