最終攻撃
真珠湾を襲ったのは、日本が誇る潜水空母艦隊と、鹵獲艦を中心に編成された第七艦隊であった。
潜水空母艦隊は、伊12型3隻と伊400型1隻からなる計4隻、航空機9機の部隊であった。
潜水空母は当初、パナマ運河攻撃用に建造されていたが、搭載機の機数が少ないことと、巨大になり性能維持が難しいことから、一時は建造中止寸前まで追い込まれた。
しかし、ここで設計者側はある策に打って出た。
それは航空機用格納庫を短時間の改装で、陸戦隊、また陸軍部隊の兵員輸送室として使えるようにしたのである。
これによって、陸軍と陸戦隊の支援を受けることが可能となり、なんとか6隻建造分の予算を獲得した。
そして試験的に当初計画より一回り小さい伊12型が起工され、その後、伊400型が建造された。
その内完成した4隻がハワイを襲った。
9機の晴嵐は、夜間低空飛行という超難易度の高い飛行で真珠湾の燃料タンク、そして太平洋艦隊司令部を襲い、燃料タンク9基を破壊し、さらに停泊中だった潜水艦1隻を撃沈している。ただ、太平洋艦隊司令部攻撃は失敗した。
晴嵐9機のうち2機は未帰還となったが、残りの7機は母艦に帰還。機は放棄されたが、搭乗員は救助された。
また、帰還時攻撃隊はわざとレーダーに引っかかるように飛行し、レーダーの目を引き付けた。米軍はこれに引っかかり、偵察の目網に穴ができ、第七艦隊の接近を許した。
そして早朝、4隻の空母から発進した攻撃隊187機の攻撃隊が真珠湾に殺到した。
この約30分前、ウエーク島から発進した2式大艇がアルミチャフを巻き米戦闘機を誘引しており、攻撃隊は鬼のいぬまの真珠湾を襲った。
狙いはかつての奇襲時撃ちもらした燃料タンクや港湾施設。とりわけドッグと潜水艦基地施設であった。
結果、残る燃料タンク全てと港湾施設の7割が破壊され、さらに潜水艦8隻と小艦艇5隻が沈没。ここに真珠湾はその軍港機能を紛失した。
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