絶対国防圏
昭和19年4月。日本政府はこの月絶対防衛圏を制定した。
それまでも、陸海、そして政府内でこの絶対防衛圏の着想は存在していたが、それぞれが主張する地域は異なっており、これが日本という単位で制定された初の防衛圏であった。
この絶対防衛圏は北は北千島・満州。西はマリアナ諸島、トラックを結ぶ線。南は南方資源地帯。そして東はセイロン島と定められていた。
北千島は北海道方面からの敵侵攻を防ぐ上で絶対に手放せない土地であり、また石油や石炭の資源を持ち、重工業の要である満州も含まれた。
南方の資源地帯は良質な航空用燃料を得る上で手放せない。
ただし、オーストラリアは中立国であることから日本の防衛圏には入っていない。
また、セイロン島は昭和19年10月にイギリスと単独講和が成立するまでで、その後は一気にマレー半島まで後退している。
マリアナ・トラックを結ぶ線が制定されたのは、これらの島々には天然の良港たる環礁や、また長距離爆撃機B29の飛行場建設が可能であり、なおかつ日本本土やフィリピンへの直接爆撃が可能な地域が存在するからであった。
この時制定された第一次絶対防衛圏により、以降の陸海軍の戦略は決められていく。
ただこの時点において、米軍の侵攻までにまだ余裕があると思われていた。この2ヶ月前のウエーク島沖海戦以降、米軍は中部太平洋方面への侵攻を手控えており、依然として最前線はタラワやメジュロ環礁の線で、これらから発進する航空隊と日本軍の航空隊で小競り合いが行われている程度であった。
日本側の計画では、米軍の本格的侵攻開始は6月頃と見られ、そのためトラックの基地強化計画完成予定は10月であった。またマリアナは12月。北千島は11月。フィリピンは1945年1月であった。
その他のクェゼリン等の中部太平洋の島々は航空隊と対空火器の強化のみで、陸上兵力は最低限とされた。
だが、この計画は僅か一月で吹き飛ぶ。
5月。トラック島に米機動部隊が来襲した。
おまけ
中華民国海軍装甲艦福州
全長186m 排水量11700t 速力28ノット
武装28cm砲6門
15cm砲8門
53,3cm魚雷発射管8門
その他
ヒトラーが蒋介石に売却したヒッパー級。
高貫布士先生の北冥の海戦に登場。
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