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ウエーク島沖海戦 下
 



 日本側の第一波攻撃は不発に終わったが、米軍はこれによって日本機動部隊の存在に気づいた。ただちに、各空母から偵察機が発進した。
 その結果、この二時間半後に、ついに日本機動部隊を発見した。
 一方の日本機動部隊は、米潜水艦の襲撃を受け、空母千歳が沈没するという思わぬ被害を受けた。ただ、この米潜水艦は報告より先に攻撃を行ったため、哨戒機に発見され撃沈されている。そのため、米機動部隊は偵察機の報告を待つしかなかった。
 偵察機の報告が来た1時間30分後、米艦隊は日本艦隊への攻撃準備を終えようとしていた。しかし、米軍にとっては不幸、日本側にとっては幸運なことに、そこへ日本の第二派攻撃隊が襲い掛かった。
 今まさに魚雷や爆弾を満載して飛び立とうとしていた米攻撃隊は、もはや的でしかなかった。すぐに整備員や機から降りたパイロットが機体を海に投棄し始めた。
 最終的にほとんどの空母がこれらの作業に成功したが、1隻だけ、正規空母バンカーヒルのみがこの作業の最中、彗星艦爆の放った500kg爆弾2発を立て続けに喰らい、爆弾に誘爆し、大爆発、炎上した。
 この後バンカーヒルの乗員は必死に消火作業につとめたが、結局消火出来ぬまま総員退艦となり、艦は駆逐艦の魚雷で処分された。
 この他に防空巡洋艦1が弾薬庫に魚雷を喰らって轟沈。さらに軽空母2隻が飛行甲板に直撃弾を受け航空機の離発着艦不能になった。
 沈没艦こそ3隻であったが、機体の投棄により米軍は艦載機の消耗が激しく、さらに空母の半分に被害を受けた為、ついに作戦中止のやむなしにいたった。
 機動部隊、上陸部隊共に撤退した。
 ただこの海戦にはおまけが付いた。
 まず米軍は真珠湾入港直前、突然上陸支援部隊の護衛空母セント・ローが爆沈した。待ち構えていた日本の潜水艦による雷撃であった。
 続いて、日本軍は引き上げ途中で、再び潜水艦による攻撃を受けた。これによって、新鋭重巡伊吹が1本喰らい中破している。
 最終的にこの海戦は、両軍痛み訳に終わることとなった。
 米軍はウエーク島を攻略できず、日本軍もまた貴重な空母1隻と、さらにウエーク島の航空、潜水艦基地に少なくとも1ヶ月は使用不能の打撃を受けたのであった。
 この後、日米両軍はウエーク島にはほとんど手を加えなくなるのであった。
 



 おまけ

 帝国海軍戦艦紀伊
 全長328m 排水量12万t 速力30ノット
 武装51cm主砲9門
   20cm砲6門
   12,7cm砲48門

 子竜蛍先生の不沈戦艦紀伊に登場。


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