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欧州より愛を込めて

 1942年後半、ドイツ軍のスエズ運河獲得により、日本は地中海経由で欧州との交易が可能となった。戦時中で取引量は少なかったが、その意義は大きな物であった。
 ドイツが連合国との講和を結ぶまで、日本は数多くの物品を買い込んでいる。
 日本軍に大きく寄与した物をあげるなら、一つ目にHe280がある。
 これはハインケル社が世界に先駆けて作り上げたジェット戦闘機で、1942年中に試験的であるがドイツ国内の基地に実戦配備され、連合軍を驚かせている。後のMe262に比べれば一段劣る性能であるが、当時としては革新的であり、日本も3機を購入している。これが後に、四式噴進戦闘機菊花を生み出すことに大きく貢献する事となる。
 2つ目に、これはドイツ軍の物とは言えないが、イタリア製のDB601エンジンがある、このエンジンは、キ140として日本でコピーされ、三式戦闘機飛燕の心臓となったエンジンであるが、日本のエンジン製造技術では性能にバラツキがでた。そこで、イタリアから約200基が輸入され、120機の飛燕に装備された。
 三式戦は早い段階で、エンジンの不調が理由で空冷に転換されてしまったが、このイタリア製エンジン装備機はすばらしい性能を誇り、設計者を安堵させた。これらの機体はカスタムタイプとして、本土防空用に使用されたため、実戦には使われなかった。
 3つ目は、誘導魚雷。
 後の誘導魚雷の祖とも言うべきこの兵器を、日本も数基購入し、そして全自動誘導魚雷回天として実用化している。ちなみに、日本の回天はドイツの誘導魚雷と違い、大きさが潜航艇並であり、その破壊力は酸素魚雷の3倍といわれた。実戦へ投入されたのが終戦3ヶ月前なので、その時期の遅さが悔やまれるが、米空母ミッドウエーをたった一本で行動不能にし、米海軍に深刻な精神的ダメージを与えた事は、大きな戦果といえる。
 この他に、様々な物が帝国にもたらされた。後に六式主力戦車となるタイガー1、2型重戦車。帝国海軍でも魚雷艇の手本としたSボートの設計図。
 これら多くの物資が日本に貢献したのであった。
 実際、日本はタイガー戦車の購入を考え、代金も支払いました。
 回天は、角川書店の翼に日の丸より引用しました。

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