第二次ソロモン海戦 下
米機動艦隊への潜水艦による夜間攻撃の翌日、日本機動部隊では米機動部隊の動向を大いに気にしていた。この日の作戦計画で日本機動部隊は、夜明けとともにラバウルやブインから飛来する基地航空隊と共同し、ヘンダーソン飛行場への爆撃を行う予定であった。
角田中将は、米機動部隊が潜水艦の攻撃によって撤退していた場合は基地攻撃を優先し、米機動部隊が存在する場合は艦隊への攻撃を優先する予定であった。これは至極当然の判断であった。
一方米機動部隊では、損傷した「エンタープライズ」を後方に下げ、残存する「ホーネット」とヘンダーソンの基地航空隊とでの共同攻撃で、日本機動艦隊への攻撃を考えていた。
早朝から、両軍は多数の偵察機を飛ばし、敵の発見を求めた。
先に発見したのは日本側であった。機動部隊より発進した二式艦偵が敵艦隊を発見した。もちろん、その報を受けるや角田中将はただちに、3空母(「隼鷹」・「飛鷹」・「龍嬢」)から、零戦36、九九艦爆30、97艦攻30からなる攻撃隊を発艦させた。
一方、米軍も日本側に遅れること30分でSBD爆撃機が日本機動部隊を発見した。
しかし、米機動部隊にとっては不運なことに、「ホーネット」の攻撃隊は直援機が起こした前部甲板での事故の影響で、発艦が出来なくなった。
結局、直掩の戦闘機がでないまま米機動部隊は攻撃を受け、対空砲火により零戦2、99艦爆7、97艦攻6を撃墜したが、空母「ホーネット」軽巡洋艦「アトランタ」駆逐艦「ポーター」が撃沈された。
一方、日本機動部隊は空母艦載機の空襲は回避できたが、共同攻撃予定であったヘンダーソン飛行場を発進した米陸軍機の猛攻を受けた。
同攻撃隊による攻撃スキップボミングを採用した始めての作戦であったが、直掩機や2隻の戦艦や巡洋艦から発射される3式対空弾と強力な対空砲火に妨害され、実に戦闘機20、爆撃機40という膨大な数の機体を失った。
しかし、日本側も15発という被弾を受けた軽空母「龍嬢」が爆沈した。さらに、数発を被弾した戦艦「金剛」も被害を受けた。
最終的に、日本側はこの作戦を奇襲が不可能となったため中止した。一方、米軍も貴重な2隻の正規空母を失い、さらに輸送中に失われた分も含め、100機以上の陸軍機が南海に失われ、ガダルカナル基地航空隊はその戦力を大きく減退させる事となる。
この作戦以後、米軍はガダルカナルに艦隊を常駐させるようになる。一方の日本側はこの艦隊の撃滅を考え、後の戦艦「大和」投入へ繋がる事となる。
+注意+
・特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
・特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)
・作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。