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第二次ソロモン海戦 中
  ガダルカナルに向かう陸軍機輸送任務の米機動部隊を発見したのは、ガ島近海に哨戒任務を帯びて配置されていた伊21潜であった。

 伊21潜は直ちに潜望鏡深度まで浮上し、無線アンテナを出して「敵機動部隊見ユ」の報告をを打つとともに、決死の雷撃を敢行した。

 米軍は既に電波傍受から伊21の存在に気づいていたが、この攻撃はかなりの遠距離からであったので、米軍は当初雷撃警報を発令しなかった。

 しかし、爆雷攻撃へむかった駆逐艦の「オブライエン」が被雷、轟沈したので、ただちに警報を発令した。だが、この警報発令は遅すぎた。すぐに「サラトガ」に魚雷が2本が命中したからだ。

 幸い「サラトガ」は沈没はしなかったが、魚雷による浸水で艦が傾き、火災も発生した。このため甲板上に繋止されていた機体は被害を拡大しないために全て投棄された。このため予想外の被害を米軍は被ってしまった。

 ちなみに、伊21潜は爆雷攻撃によって帰還後廃艦処分となるほどの損傷を受けたが、なんとか脱出している。

 一方、敵機動部隊見ユの報告を受けた角田機動部隊では、敵機動部隊へ攻撃隊を発艦させるかで議論となった。この時、攻撃隊を出撃させ、帰還すると夜間となることが確定的だった。このため、翌朝まで待つべしという意見が多勢だった。これは四航戦の練度が低かったことと、攻撃すれば、完全に帰還が夜になるからであった。

 しかし、闘将角田中将はただ引き下がる男ではなかった。

 彼は、まず攻撃隊編成を練度が高い「剛龍」の航空隊のみとした。そして、この艦の艦載機は試験段階で搭載された新型の彗星と天山であった。この2機種は高速なので、敵の戦闘機を巻ける可能性が高かった。戦闘機はつけず、その2機種のみで編成した。

 日没2時間半前、「剛龍」から第一波攻撃隊30機が出撃した。

 攻撃隊は予想された敵戦闘機の妨害も受けず、敵艦隊に辿りついた。これは日没寸前で、敵空母が戦闘機を収容してしまったからであった。さらに、30機という微妙な数の編隊も、敵味方の判断を遅らせた。

 結果、対空砲火を開始した時には既に手遅れであった。雷撃機は炎上するサラトガに4本を命中させ、これを撃沈。爆撃隊は「エンタープライズ」の飛行甲板に3発を直撃させ、大破させた。日本側の損害は撃墜された2機と、帰還後事故を起こした1機のみであった。ただし、被弾などによって帰還後の廃棄処分が他に数機出た。

 こうして、第二次ソロモン海戦が幕を開けた。
 
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