第二次ソロモン海戦 上
ガダルカナルに建設された米飛行場は日本軍にとって大きな脅威となった。そこから発進する爆撃機は日本軍の軍港、飛行場、さらにはソロモン諸島の基地へ向かう補給船団まで攻撃した。
さいわい、いずれも今まで防空戦闘機により大打撃は免れているが、いつまで続くかわからない。とくに、海軍の一式陸上偵察機が数度に渡りガ島、ヘンダーソン飛行場を撮影した。その結果、最初は戦闘機用飛行場一つだったのが、わずか10日の間に戦闘機用が2つ、爆撃機用1つの3つの飛行場に増えていた。
また飛行場のみならず、ルンガ岬には小規模ながら泊地も整備され、艦隊も寄港可能となっていた。
まさに、おそるべしアメリカの工業力と機械力。もちろん、日本側もただ見ていただけではない。ラバウルの陸攻やブインの戦闘機隊が積極的に攻撃を行っていた。しかし、落としても落としても敵機は現れる。いくら爆撃しても翌日には復旧していた。
海軍は、11月を目途にガダルカナルよりも南東にあるエスピリット・サントを攻略し米豪完全遮断を目論んでいたが、その計画はこの島の存在により、怪しくなりつつあった。
海軍はガ島の占領作戦を考えたが、現時点においてそれを行えば、米豪遮断作戦を最低2ヶ月は先送りせねばならなかった。
そこで、占領はしないまでも、飛行場をしばらく使用不能にさせる作戦が立案された。
機動部隊の一部を投入し、基地航空隊との共同による航空機の集中運用の上で飛行場と泊地を攻撃する。さらに、夜襲による戦艦の砲撃により完全撃滅する。
このための艦隊が急遽編成された。
戦艦は高速の「金剛」級が選ばれ、空母は「隼鷹」を中心とする第4航空戦隊が選ばれた。
4航戦は商船改造の「隼鷹」級2隻に正規空母「剛龍」と軽空母の「龍嬢」を加えた4隻で編成されていた。これに重巡2、軽巡2、駆逐艦16隻が参加する。司令官は角田覚治中将である。
艦隊は9月1日、補給と編成を終えてトラックを出撃した。
一方、このころガ島の米軍も苦しい状態であった。物資の不足も去ることながら、機体特に、戦闘機は補充しても次々と戦闘で消耗したからだ。
そこで、一気に多数の戦闘機を補充するため、正規空母「サラトガ」と「エンタープライズ」そして「ホーネット」が機体輸送を行うことと成った。
こうして、2つの機動部隊が吸い寄せられるように近づいていた。
一式陸上偵察機・・・100式司令部偵察機の海軍での呼称
空母「剛龍」・・・・捕獲した英空母「インドミダブル」
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