ガンパレード・マーチ短編集(2/17)PDFで表示縦書き表示RDF


ガンパレード・マーチ短編集
作:金城 ユウ



絢爛舞踏 決意



 静かなハンガー内で、原と森の2人が士魂号(複座型)を見上げている。
 その静寂を破り、森が口を開く。
「撃墜数298。次で取りますね、速水君と芝村さん」
「そうね」
 そう答えた、原の表情からは何も読み取れない。
「行かせて、いいのでしょうか」
 その時、多目的結晶から召集の合図が送られてきた。森の答えが出る前に……



「厚志、舞、行くな。お前達が化け物になることはない」
 瀬戸口の言葉に、その場にいた全員の視線が集まる。
 みんなも、そう思っていたのかもしれない。
 人として、友として、一緒にいて欲しいと。
 その視線の中、速水の表情は穏やかだった。
「ありがとう。でも、映さんが戦死したとき、決めたんだ。戦争を終わらせるために……力なき人々の剣になろう。もう誰も死なせたくない。人の身で、できないなら、死を呼ぶ舞踏、決戦存在、人外の伝説。なんにでもなってやるって」
 そう言って、微笑む速水の目には決意のほどが見て取れた。芝村も、いつもの様にうなずいている。口にするまでもない、と言うことらしい。
 まだ何か言おうとする瀬戸口を、速水がさえぎる。
「みんな、歌ってくれ。僕等が、殺戮に、血に狂わないように、あの青臭い歌の、ガンパレード・マーチのような決意を忘れないように……」

    その心は闇を払う銀の剣
    絶望と悲しみの海から生まれでて
    戦友達の作った血の池で 涙で編んだ鎖を引き
    悲しみで鍛えられた軍刀を振るう
    どこかのだれかの未来のために 地に希望を
    天に夢を取り戻そう
    われらは そう 戦うために生まれてきた

 最初に歌いだしたのが、誰だったのかは、わからない。ただ、5121小隊全員の歌声が聞こえた。

 数ヵ月後
 軍司令部への報告書には、5121小隊『戦死者0』の文字が見て取れる。
 これは、学兵の小隊としては唯一のものである。


今より、さらに未熟な作品。
こんなものを最期まで読んでくれてありがとうございます。
マジで羞恥プレイの域だ。











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