千秋 刻を憶う
その人を、その人足らしめるものは何だろう──
彼女は自身の名前を呼ばれる度、思う。
記憶か、名前か、魂か。それとも別の何かなのか。
「結花(ゆうか)、おはよう」
「……おはよう」
名前に応える度、思う。
しっくりこないこの名前は、本当に自分のものなのか。
名前も分からず、記憶も無く。
地に足をつけずふわふわと、宙を漂う日々。
全てを思い出せば、それも変わるのだろうか。
Öffnen des Theatervorhangs
prolog_落ちた少女は狭間で揺蕩う
2016/05/01 00:00
(改)
Akt.1-1_石田紗良の場合
Szene1-1 その生徒、黒のセーラー服を脱ぐ
2016/05/01 06:00
(改)
Szene2-1 その布団、空を舞う
2016/05/01 12:00
(改)
Szene3-1 その花、血を吸いて咲く
2016/05/01 18:00
(改)
Szene3-2 その花、血を吸いて咲く
2016/05/02 00:00
(改)
Szene3-3 その花、血を吸いて咲く
2016/12/26 19:06