過去と未来は隣り合わせ(22/23)縦書き表示RDF


勝手にボスの正体を書いています。
過去と未来は隣り合わせ
作:SAI



#.21 正体


 FBIの奇襲を喰らった組織は、直ちに戦闘体勢を整えた。まず守るべき物はボスを差し置いても組織のデータ。そのデータがある場所は灰原の研究室。そのため、灰原は今何が起こっているかはわからない。



「キャンティとコルンとウォッカは俺と来い。それ以外は各自の持ち場に着け」



 ジンの命令で組織は動き出す。どんなケースにも対応出来るように、あらゆる策は考えてある。



「ジン、相手はFBIだそうだね?」


「あぁ。どうやって嗅ぎ付けたかは知らねぇがな」


「…シェリー、裏切った」



 コルンの言葉にキャンティは同感だと頷いた。だがジンの考えは、



「いや…昔我々組織を嗅ぎ回っていた類いだろう」



 その言葉に三人は、組織のデータを盗み出そうとして最後には殺されたある男を思い出した。



「それより研究室に向かわなくて大丈夫なの?」


「あぁ。我々はボスのもとへと急ぐ。恐らく赤井もそこへ向かっているはずだからな」


「赤井秀一か…」



 その名前に三人の表情は険しくなる。そして、この四人の他にもう一人、ボスの部屋へと向かっている人物がいた。





☆★☆★☆





 FBIは順調に進んでいた。相手は10倍以上も人数がいるので、催涙弾等を使いながら、殺さずに組織の人間を仕留めていった。



「ジョディー!」



 赤井が発砲した向こうでは、間接に撃ち込まれてもがいている組織の人間がいた。コナンは、この赤井という男がいなければ、ここまで来ることは出来なかっただろうと思った。



「恐らくあそこがボスの部屋だ」



 赤井の示した先に向かったのはコナン、赤井、ジョディー、ジェームズだけだった。他のメンバーは赤井の指示を受けて、各々の任務の遂行を目指した。

 コナン達は幾人の組織の人間と闘いながらボスの部屋の前に着いた。その間にコナンは、ボール射出ベルトを使ってしまった。



「これから見る世界は紛れも無い事実だ。くれぐれも現実から目を背けないように」



 赤井はそう言うと扉を開いた。そこにいたのは紛れも無くボスの正体だった。





★☆★☆★





 赤井以外の三人はボスを見て驚愕した。その外見もそうだが、ここに来た全員がボスの以前の顔を見たことがあったのだ。



「久しぶりだな…赤井秀一」


「そうですね…組織のボスにして、初代FBI長官」


 三人は信じられない気持ちで一杯だった。そもそも初代長官が生きていることがおかしいのだ。そんな三人を無視して二人の会話は続いた。



「君を組織にいれた日のこと以上に後悔した日はないよ」


 コナンは赤井が何故組織のことに詳しいのかがわかった。どうやら以前に組織に潜入し、コードネームまで与えられていたようだ。



「そして…」



 ボスは三人に目を向けた。



「そちらの二人はFBIであんたが今の長官ってところか。そして…」



 そこまで言ってボスはコナンを見た。



「そっちが工藤新一か。シェリーの解毒剤は使わなかったようだな」


「灰原はどこだ!」



 コナンの言葉にボスはニヤリと笑い、



「そう焦るな。ここまで辿り着いたことに敬意を表し、この組織のことを少し話してやろうと言うのだから」



 しかし、赤井は銃を構えた。その行動にジョディーとジェームズもとりあえず銃を構えた。



「その話はあなたが捕まってからゆっくりと聞きましょう。今はそれよりも…」



赤井の目線の方向から何人かの足音が聞こえて来た。



「メインディッシュを食さねば」



 そこから現れたのはジン、ウォッカ、コルン、キャンティだった。



「フン…流石に鼻が効くな」


「それだけしか取り柄がないものでねぇ」


「ここまでやっておいて覚悟がねぇわけじゃないだろうな」



 ジンがそういうとキャンティとコルンの弾がジョディーとジェームズに当たった。



「ジョディー先生!ジェームズ長官!」



 急所は外れたが弾が貫通していなく危険な状態だ。


「野郎…」



 赤井は四人を睨むが形勢はかなり不利だ。ただ、四人が赤井に発砲しないのは、もし赤井に致命傷を与えられなければ赤井に殺られる可能性があるからだ。
 そして、この均衡を破るべく行動を起こそうとするコナンだが、その行動が思いも寄らない結果を招くことになる。


戦闘シーンは難しいので、ほとんどカットにしました。











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