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過去と未来は隣り合わせ
作:SAI



#.16 第三者の視点


 ここは警視庁強行犯係捜査一課の飲み会。



「それで〜?またコナン君に助けてもらったの?」


「えぇ。彼にはいつも助けてもらっちゃって…」



 佐藤が高木に前の事件について聞いていた。高木はコナンのことを信頼し、どこか尊敬の眼差しを向けていた。



「なんかコナン君って、小学生って感じがしないんですよね〜」


「あと哀ちゃん!」



 佐藤と高木は酒も飲まずに話していた。そこに白鳥と千葉と由美が加わった。



「コナン君の助言で解決した事件って結構あるんでしょ?」



 由美の言葉に佐藤は頷き、



「それに哀ちゃん!」


「ずいぶんお気に入りのようですね?あの子のことが」



 白鳥の言葉に佐藤はジョッキを片手に話した。



「コナン君も大人じみているけど…哀ちゃんは大人なのよ」


「あぁ、何となくわかります。コナン君と違って哀ちゃんははっきりと言いますよね?」



 佐藤の言葉に千葉が続けた。



「あの二人の空間ってありますよね?」



 高木が今までの事件を振り返りながら言った。



「確かに。ただの小学生とは思えないな」


「へぇ〜、哀ちゃんもねぇ…」



 白鳥と由美も二人に興味を示す。



「よし!あの二人は将来、我々捜査一課がもらうわ!」



 かなり出来上がってきた佐藤が言った。



「あの二人は私、佐藤警部の直結の部下にするわ!」



 佐藤の言葉に高木は、そうなればいいなと苦笑しながら、



「でも、コナン君なら探偵になりそうですけどね?」



 その言葉に佐藤は、とろんとした目で考えた。



「ム〜……哀ちゃんがコナン君の助手になるなら許す!」


「なんで二人はセットなのよ?」



 佐藤の言葉に由美が聞く。



「あの二人は二人で一人なの!」



 佐藤はそう言って残ったビールを飲み切った。



「佐藤さん…僕はもう…」



 先程から佐藤に付き合わされていた千葉が根を上げていた。



「あの二人に私は一目置いているのよ。特に哀ちゃん!コナン君はちょっと生意気よね?」


「僕は哀ちゃんの言葉の方が辛い時ありますけどね?」



 高木は灰原の言葉は一つ一つが重い言葉だと言った。



「何よ?哀ちゃんのことを悪く言うつもり?」



 そう言って佐藤は高木に間接技を決める。



「あぁーーー!!違います違います!!」



 その横で目暮はコナンのことを、自分の孫のように話していた。





◆◇◆◇





 蘭と園子は、学校帰りに近くのショッピングモールでお茶をしていた。



「蘭、あんた最近元気ないけど何かあったの?」



 園子は親友である蘭の様子が、少し落ち込んでいるように見えていた。その言葉に蘭は、少し考えたが自分の気持ちを園子に話した。



「実は…コナン君のことなの」


「眼鏡のガキんちょ?あの子がどうかしたの?」



 園子の言葉に蘭はどう伝えようか迷ったが、素直に言うことにした。



「…最近コナン君、博士の家に頻繁に出入りしているみたいなの」


「それが?」


「…それだけなの」


「…」 



 蘭の言葉に園子は何て言っていいのかわからなかった。



「それにね?最近コナン君を見てたら、どこかに行ってしまうんじゃないのかって思ってしまうの…まるで新一みたいに…」


「…蘭?工藤君がいなくて寂しいのはわかるわ…。でも私がいるじゃない!」


「園子…」


「私は工藤君みたいに頼りないかもしれないけど…私はコナン君より、ずっと蘭を見てきたのよ?」


「うん…ありがとう」 



 蘭はそう言って笑顔を見せる。



「そうね…私の考え過ぎよね?」


「そうそう!」



 そう言って二人は笑いあう。そして園子が、



「そういえば博士の家にいる哀ちゃんって、なんか大人っぽいわよね?そして!コナン君と哀ちゃんが二人で話している時って、何故か大人の雰囲気を出していると思わない?」



 蘭は『哀ちゃん』という言葉に胸が苦しくなった。それが表情に出なくて良かったと蘭は思った。



(私…コナン君と仲が良い哀ちゃんにヤキモチを妬いているの?)



 コナンと哀が話している雰囲気を蘭も見たことがあった。まるで、この世に二人しか知らない秘密を共有しているような感じだった。



(やっぱりコナン君は……コナン君は…)



 蘭は昔に封印した謎が蘇る。



『コナン=新一』という。












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