#.11 作戦会議
コナンはジョディー先生に連絡をすると、あまりに突然で信じられない情報を聞かされたジョディー先生は、明日FBIのメンバーと阿笠宅を訪れると言っていた。
「工藤、今夜はどうするんや?」
服部の言葉にコナンは、博士の家に泊まると言った。
「ほな、俺も厄介になるさかい」
二人の言葉に博士は承諾したが、
「服部…お前は帰れ」
コナンはそう言った。もちろん服部は理由を聞いた。怒りすら覚えただろう。
「お前はこれ以上関わらない方がいい。これ以上深入りすれば、お前の家族や和葉ちゃんにだって奴らの標的になりかねない」
「んなこと言っとる場合とちゃうやろ!それに、いざとなったら大阪府警がバックにつくことになるんや!」
「それが危険なんだ。ただでさえFBIが絡んでいる。そんな中、日本警察が簡単に関与できるはずがないだろう?」
「じゃーどないせぃっちゅうんや!」
服部は声を荒くし、次第に声も大きくなる。コナンは深く息を吐いて言う。
「服部、お前には本当に感謝してる。だけどこれ以上は駄目なんだ…これは俺の問題なんだ。これ以上お前には甘えれない」
コナンは冷静にそう言った。その言葉に服部も静かに言った。
「…所詮俺は蚊帳の外っちゅうことか」
「…悪い」
服部はその言葉を聞いて決心した。
「今日のところは帰らしてもらうわ。けどな、これだけは言わしてくれ。俺は諦めの悪い男やで」
そう言って服部は帰っていった。そして服部の去った後を見て博士はコナンに聞いた。
「良かったのか?服部君を帰してしまって」
「仕方ねぇさ。元々あいつには関係のないことだったんだからな」
そう言うコナンも少し辛そうだった。
◆◇◆◇
(俺がそんなに頼りないっつうんかい)
服部はそんな怒りの感情を抱きながら、毛利探偵事務所の扉を開けた。
「平次!ようやく帰ってきたな!」
扉を開けるなり和葉が怒鳴ってきたので、思わず耳を塞いだ。
「服部君、コナン君は一緒じゃなかったの?」
和葉の話で、てっきり二人で帰ってくるものだと思っていた蘭は服部に聞いた。
「あぁ。あの坊主なら阿笠の爺さん家に泊まるって言ってたで」
蘭が理由を聞いても服部からは、さぁ?と曖昧な答えしか帰ってこなかった。
それから、小五郎を交えて四人で食事を済ますと、服部は早々に部屋に行ってしまった。
「何やのアイツ。腹立つわ〜」
服部の去った後を見て、和葉は文句を言っていた。そして蘭は、服部の様子がおかしいのはコナンが関係しているのではないかと思った。そのことを和葉に相談しようかと思ったが、和葉に心配をかけたくないので、蘭は何も言わなかった。
(新一…早く帰って来て…)
各々がいろいろなことを胸に秘めたまま一夜を過ごした。
翌日、蘭と和葉が起きると服部の姿はすでになかった。
◆◇◆◇
阿笠宅にはジョディー、ジェームズ、赤井秀一の他、数人のFBIが集まっていた。
「つまり哀ちゃんが掠われて、哀ちゃんの持っていた発信機で茨城県の外れに組織の本部があるってわかったのね?」
コナンの説明を聞いたFBIのメンバーは、信じられない偶然に動揺していた。
「その掠われた少女というのが、ベルモットが『シェリー』と呼んでいた少女なのだな?」
ジェームズの言葉にコナンは頷いた。
「でも本当に彼女は何者なの?」
「組織がそれほどにまで、彼女に入れ込むわけとはいったい…」
「そ、それは…」
二人の言葉にコナンは上手く言葉が見つからなかった。すると赤井が、
「今はそんなことより、奴らの本部の正否を確かめるのが先決でしょう」
その言葉に、FBI長官であるジェームズも頷いた。
「そうだな。すぐに手配しよう」
そう言うとジェームズは携帯を手にした。ホッとしたコナンは赤井と目が逢うと、赤井はフッと笑みを向けてきた。
「今至急仲間が捜しに向かった。それまでに作を練らねばな」
ジェームズの言葉に赤井は、
「ここまで来たんだ。もうやることは一つじゃないか」
「え?」
ジョディーはまさかと赤井の顔を見ると、赤井は不敵な笑みを浮かべて言った。
「真っ向勝負と行こうじゃないか」
その言葉に他のメンバーは何も言えず、コナンが先に口を開いた。
「僕も赤井さんに賛成だな」
「賛成だなって…まさか付いてくる気!?」
ジョディーはコナンの言葉に驚き、コナンは頷いた。しかし、FBIがすんなり了承するはずもなかった。
「いや、それは無理な願いだよ。コナン君。我々が赤井君の案で乗り込むとすれば、我々とて命が危ない。そんな所に子供である君を連れて行くわけには行かないよ」
「僕は平気だよ!」
「あのね〜!」
コナンはFBIの言葉をあっさりと否定した。すると、
「いいんじゃないですか?」
赤井がコナンを連れて行くことに賛成したのだ。
「何言ってるのよ!」
「奴らの巣を見つけたのはこの坊やだ。それに、坊やの思考にはいつも舌を巻いていたからな」
そう言うと赤井はコナンを見た。
「だが一つ忠告だ。もし我々と来るのであれば命の保障はないぞ。坊やを守ってやれるほど、楽な戦いにはならないだろうしな」
「うん。わかってるよ」
その言葉に赤井は笑い、他のメンバーも折れたようだ。そして、組織の本部が見つかり次第連絡をするということで、その日は解散となった。
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