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黒崎新一の推理日誌
作:Daisy Katsura



第2話:帰り道の殺人!(事件編)


「なぁ黒崎。七不思議って知ってるか?」
唐突に、隣の席に座っていた亀山 大輝と言う男が話し掛けて来た。
彼は、サングラスを掛け、派手な服装をし、教師に隠れてコソコソタバコを吸っている不良だ。俺はそいつに知らないと答えた。
「なら教えてやろう。」
と、亀山は答える。
「教えてくれなくて結構。」
俺はそう言い放つと、推理小説を取りだして読み始めた。
するとどうだろうか?
亀山が急に怒って、
「てめえ、俺が折角教えてやろうと言ってるのに嫌だと言うのか!?」
と、言った。
そんな亀山に対して、
「お前、そんなに話たいのか?
だったら、聞いてやらない事も無いが・・・。」
と、俺は本を読みながら答えた。
亀山は突然立ち上がり、
「コノヤロー!」
と、殴りかかって来た。
危険を感じた俺は咄嗟に避け、腕を掴んで放り投げてやった。
亀山はそのおかげで背中を酷く床に叩き付けてしまった。
「あ、今の正当防衛だから、悪く思うな。」
亀山は起きあがると、逃げながらこう言った。
「畜生!覚えてろ!」
「無理!」
俺はそう言って見送ってやった。
「もう、新一ったら。何度言えば解るの?」
と、ふくれながら綾が言った。
「な、何だよ?何かしたか俺?」
「私、何時も言ってるよね?亀山君を虐めないでって。」
「お前なぁ・・・あんな不良になんか関わるなよ。」
パシッ!
綾が俺の頬をビンタした。
「ああ見えても亀山君はとても良い人なのよ!?
なのに不良ってのは無いんじゃない!?不良ってのは!?」
俺は溜め息を吐く。
「お前が亀山を好きなのは良いけど、あんな奴と一緒にいたってろくな事にはならねえぞ。」
パシッ!パシッ!パシッ!パシーン!
綾が往復ビンタをした。
「もう知らない!」
綾はそう言って、泣きながら教室を出て行ってしまった。
「何だよ、あいつ・・・。」
俺は誰もいない教室で、窓の外を見ながら一人呟いた。
「おーい、新一くーん。」
偶々通りかかった真理絵が廊下で俺を呼んだ。
俺は廊下に出ると、真理絵を見つめた。
「どうした?何か用か?」
「いや、別に用って程じゃないんだけど、暇だったら一緒に帰ろうかなって。」
真理絵はもじもじしながら言った。
成る程、そう言う事か。
真理絵の気持ちを察した俺は、
「良いよ。俺も今、一緒に帰ろうと思ってた所だ。」
と、思ってもいない事を言った。
「本当!?じゃあ帰りの支度して来る!」
真理絵はそう言って、はしゃぎながら教室に戻り、帰りの支度をして戻ってきた。
俺は机に置きっぱなしにしてあった小説を鞄にしまい、帰りの支度をすると、真理絵と共に下校を始めた。
「昨日の新一君、とても格好良かったよ。」
突然、真理絵が昨日の事を口にした。
昨日の事と言えばあれだ。真理絵の友達の家で起こった殺人事件。
あの時、犯人を追いつめたのはとても愉快だった。
「新一君って凄いよね。
頭良いし、格好いいし。
それに比べて私なんか、バカでブスで何の取り柄も無い・・・。」
待て待て。何を言い出すんだコイツは?
「そ、そんな事無えって。
真理絵は可愛いし、頭もそれなりにキレる。学校での評判も良いと聞くぞ?」
「でも、新一君には敵わないよ。」
「人間はな、レベルや見た目じゃないんだ。その人の中身、個性が大事なんだ。
要するに、俺が言いたいのは、人を見た目で判断するな、と言う事だ。」
俺、何人生論述べてんだろう?
「ねぇ、あれ見て!」
突然、真理絵がある方向を指差しながら叫んだ。
「どうした?」
「あそこ、人が倒れてる!」
人が倒れてる?
俺は真理絵が指差す方向を目で追った。
そこには、男の人が頭から血を流して倒れているのが見えた。
俺達は様子を見に男の下へ駆け寄った。
男は、既に息絶えていた。
左に階段か。
俺は階段を見上げた。
「誰だ!?」
俺は逃げ去った人影に言った。
「待て!」
俺は慌てて階段を上って人影を追ったが、途中で見失ってしまった。
クソッ!仕方がない、戻るか・・・。
俺は男の倒れていた場所へと戻った。
現場には、一人の刑事っぽい男の姿があった。
「君が、犯人を追ったと言う少年だね?」
一人の刑事っぽい男が俺に声を掛けた。
「そうですけど。」
「それで、犯人はどうした?」
「途中で見失いました。」
「そうか。
所で、犯人の顔は?特徴とか無かったかね?」
「いいえ。暗かったし、慌てていたもんですから、特徴なんてそんな。」
「そうか。
じゃあ、もう帰って良いぞ。後はこちらでやるから。」
「あの、警察手帳とか見せてくれないんですか?」
「あぁ、すまん。今日は非番で持って来て無いんだ。」
怪しい。この人、かなり怪しい。
「真理絵、帰ろうか。」
俺は怪しまれない様に、真理絵と共に男から離れ、こっそりと男の様子を確認した。
思った通りだ。
男が被害者の持ち物を持って行きやがった。












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