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一発ギャル

作者: 作者

「お兄ちゃん、もう朝だよー」


俺を起こす母の声がした


妹が欲しい

と昨日の家族会議で両親に頼んだところ

「じゃあ私がなるわ」

という流れで母は妹という設定になっている


なんか違う気がして二度寝してると今度は

「アニキー、いつまで寝てんだー」

というやや乱暴な言葉づかいで俺を起こすもう一人の声がした


おてんばで快活な二女であり俺の二人目の妹、という設定の俺の父の声だ


起きてしたくを整えてから両親に見送られ学校に行く


ドアを開けると玄関先で俺を待ってた幼馴染みが挨拶よりも先に


「ちょっと遅いわよ!アンタが遅いと私まで遅刻しちゃうんだから」

と非難の言葉を浴びせてきた


悪い淳一、と謝りながら俺は淳一と一緒に歩き出す

なぜかこいつは自分のことを私というのだ


学校につく


エントランスホールには中間試験の成績優秀者の名前が張りだされている


学年1位のところには俺の名前だ


「君って頭良いんだねー」と言ってくるクラスメートの女子に

まあな

と、かっこよく返事をしつつ心の中でまだ会ったことの無い学年1位をとった俺と同姓同名の男に感謝する

あっというまに時間はたち六限の授業になる


眠くなってきた


だが教壇に立つ数学教師はかなり厳しい指導方針で寝ている生徒の口には殺虫剤を注入してくるのだ


俺は腕をつねったりシャー芯で爪の間をひっかいたりしながら眠気をこらえた


いよいよ頭がぼーっとしてきてなぜかシャー芯をつねり出した頃にようやく授業が終わった


ホームルームは面倒くさいのでサボり自転車に乗って一直線に家に帰る


途中で俺は自転車を持ってない事を思い出して乗っているチャリが俺のじゃない事に気付いた


まいいか

一発ギャル

多分もう一生小説は書かないからこれが自分の遺作になるはず

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