EXTRA VITA
学校の屋上には、俺たちの日常から離れた世界がある。
気味が悪いくらいに赤々とした夕日に、血の色に染まった鰯雲。背の低いちんけな民家の群れに交じって、高々とそびえるビル。鬱陶しい掛け声を発しながら散り散りに活動している運動部や、耳障りな不協和音を奏でる吹奏楽部。俺の目に映るのはいつもと変わらない、反吐が出るほど下らない世の中だった。
一週間後、俺たちはここから飛び降りる。
気味が悪いくらいに赤々とした夕日に、血の色に染まった鰯雲。背の低いちんけな民家の群れに交じって、高々とそびえるビル。鬱陶しい掛け声を発しながら散り散りに活動している運動部や、耳障りな不協和音を奏でる吹奏楽部。俺の目に映るのはいつもと変わらない、反吐が出るほど下らない世の中だった。
一週間後、俺たちはここから飛び降りる。