[ ♯6・近づいてく距離 ]
気持ちが通じ合ったら、こんなに心って温かくなるんだな
さっきのアイツの笑った顔が、照れた顔が、どんどん浮かんできて顔がゆるんでしまう
(ヤバイっ……俺ってそうとう灰原のこと好きなんだな)
アイツが…灰原が、俺を受け入れてくれたことが嬉しくてたまらない
だからだろう。明日が楽しみで仕方ない
早く灰原の顔が見たくて、話がしたくて……
あぁ、俺って本当に中学生だ
はしゃいでいる自分が恥ずかしいけれど
この気持ちをおさえられる位俺はまだ大人じゃないらしい
そんな無邪気な俺にも、ひとつだけ不安がある
新しい関係に変わって、お互い上手くやっていけるだろうか?
俺は今まで以上にやきもちやいたり、触れたくなったり……
正直、自分をコントロールできる自信がない
灰原みたいにクールじゃない俺は、きっとテンパってしまう
それでバカなことして灰原を怒らせないか心配だ
灰原は、俺がこんなに心配性だなんて思ってねぇだろ〜なぁ……
『 次の日の朝 』
「コナン君、起きてくださいよ!!元太君だってもう顔洗っているんですよ」
「ん…光彦か、今何時だ??」
「7時半ですよ。いつも早く起きてるのに、今日は珍しいですね」
「まぁな……」
(はしゃぎ過ぎて寝坊か……恥ずかしいぜ)
「じゃぁ僕先に行ってますから、コナン君も早く来てくださいね!!」
「おう!!わかったわかった」
急いで支度してみんなの所へ向かうと、朝食の用意が出来ていた
思わず灰原を目で追ってしまう
白い膝丈のワンピースがよく似合っている
「コナン君おそ〜い!!せかっく哀ちゃんと早起きして料理したんだから」
「そうよ。せっかく頑張ったのに、名探偵さんがお寝坊なんてね」
灰原は俺を見てクスクス笑っている
俺が寝坊した理由、気付いてねぇ〜と良いけど……
「わり〜なんか昨日眠れなくってさ…」
「あらそう。まぁいいわ。さぁみんな食べましょう」
「なぁ灰原、おめぇは……ぐっすり眠れたのかよ?」
「当たり前じゃない?眠れない理由もないし…ね」
「あっそう。俺の気持ちも知らないで…」
俺がすねた顔をすると、みんなの目を盗んで、灰原が俺の耳に顔を近づける
「ウソ、私も眠れなかった。ただ寝坊しなかっただけよ」
「……」
俺の顔のすぐ近くで、灰原が無邪気に笑っている
こいつ、いつからこんな可愛い顔するようになったけ??
「何ぼうっとしてるの?早く食べましょ」
「そうだな……」
まだ、両想いになって時間がたってないけれど
やっぱりどこか変わった気がする
お互い素直になることで、こんなに楽しくなるなんて
もう少し早く勇気出してても良かったかもしれないな
俺は少しずつ近づく距離が嬉しくて、大事にしないとなって思った
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