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僕のお人形
作:アクア☆



研ぎ師


 ある日、電車を襲撃する輩がいると情報がはいった。

 また、沢山の血が流れんのか…。

 場所と時間を聞き、その場に向かった。

 野次馬根性ってヤツかな。

 僕は、見晴らしの良い山、崖の所から高みの見物と洒落込んだ。

 ……あいつらか!

 ここらではチョットはしれたグループ“ハーネス”と名乗る連中だった。

 1、2、3…数えるの面倒だ…。ざっと20人はいた。

 今の時代、隣街に行く手段として使われる電車。まれに襲撃される事がある。


 は〜。いつ来るんだよ…。眠くなってきたぞ………!来た。

 見た所、結構客が乗ってるな。

 “セリーヌ”から隣町“ランス”に向かう客!襲撃されるなんて思ってもいないだろ…。可哀想に。

 お?行け〜!

 ハーネスは、車で一気に電車に横付け。飛び乗って襲う作戦だった。

 乗客は、案の定驚き、恐怖していた…。

 その時だった…

 ダッダダダダ…

 政府が攻撃してきた。

 前から、マシンガンで集中攻撃。

 僕は、余りにも呆気ない終わり方にガッカリしていた。

 ハーネスは、俺でも面倒臭い相手だっただけに、今回の作戦には少し期待していたんだ。

 まさに、瞬殺…

 ま!政府がいる事位はわかっていた。

 ただ、ここまでの力の差があるとは…。

 電車は、そのまま静かに通り過ぎていった。

 下に降りてみるかな…

 僕が下に降りた時には、すでに何人かの鉄荒らしがいた。
 情けないヤツ等だ…。弱いヤツほど群がる…。

 弱肉強食の時代。死ねば鳥の餌に…。全滅か……!

 ん?

 車の荷台で震えてるヤツがいた…。生存者だ!

『おい!大丈夫か?』

『わ!殺さないで…。』

 別に殺したりしね〜よ…。何でこんなんがハーネスにいるんだ…。かなり怯えていた。

『お前、何でハーネスいるんだ?』

『……別にいいだろ。』

 な!ムカつく野郎だな…。まあ、僕には関係ないけどさ!

『あっそ…。お前、そんなんじゃ生きて行けないぞ?ま!頑張れよ!じゃな。』

 僕も、何かカッコいい武器でも探してみようかな…♪

『お前こそ、その武器よこせ!』

『はあ?』

 こいつ、殺してやろうか…。

 僕は、久々に阿修羅を使おうと思った。

 僕の殺気に気付いたのか…

『あわわっ…、ごめんなさい…。』

 コイツは、使えね〜。次、会う事はないな…。僕の事、ガキだと思ってナメたな!呆れて切る気にもならない…。

『あの!俺を弟子にしてくれないか?』

『はあ?嫌だね!お前みたいなヤツ、足手まといなだけだよ。』

 冗談じゃない、命がいくつ合っても足らないよ。

『俺!このままじゃ…、死ぬしかない…。』
 コイツが生きて行く可能性は0だ…。あまり群がるのが好きではなかった。

『俺は、研ぎ師だ!何でもする。だから…。』

 お?この時代。研ぎ師は貴重な存在だった。

 最近、切れ味が悪くなってきた阿修羅。ま!寝首も切れなさそうだし、いざとなったら切ればいいか…。

『ホントか?嘘だったら保証しないよ?』

『嘘なんかつくか!だから、生きて行けるんだ!』

 嘘を付いてる感じはしなかった…。

『んじゃ、とりあえず武器見てみようぜ。』

 物を見る目もあるだろう。僕は、試しに選ばせてみる事にした。

『誰が、何を持ってるか把握してる!』

 ん?何か持ってきたぞ?

『これは、仲間の中でもかなり良いヤツだ!どうだ?』

 お〜!言うだけの事はあるな!

『わかったよ!とりあえず帰ろ!』

『帰る?どこに?』

『僕ん家だよ…。』

 少しこの男の目を信じて、僕の家に連れて帰る事にした。

 僕は、初めて仲間をつくった。少し、不安はあるが…。ま!なるようにしかならないか…と、思った。












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