夢
『ママ?パパ帰ってきたよ?』
……。
ママは、少し…微笑みながらパパを迎えに行った…。
仕事から帰って来るパパは、いつも、どっかしら怪我をしている。
僕は、いつも思う…。
パパとママ…いつも仲良いな〜…。
当時は、パパが何をしているなんて知りもしなかったし、気にもしてなかった。
僕の知らない所で…大変だったろうな…。
いつも、思っていた。一人になってから…
そして、毎日のように見る夢…
『ほら、そんなんじゃすぐやられちゃうぞ。あはは…』
僕は、五歳位からパパにナイフさばきを、教わっていた。
『お前は、筋がいいな!』
『当たり前じゃん!僕、強くなって、パパとママ守るんだから!』
『…ありがとな…。』
最近になって、パパとママの、してる事がわかってきたよ。
守ってやれなくて『ごめん…。』毎晩、謝っていた…。何千、何万回…謝っても…。
僕が、もっと強かったら…
明け方、いきなりの襲撃…。僕は、ママと寝ていた。
『おら!寝てる場合じゃね〜ぞ?はっは〜!』
パパは。サ〜ベルを持ってすぐに助けに来た!
相手は、三人!
狙われたのは、僕とママ。
パパも、必死に抵抗した。ママも、僕を守る為に…必死に…。
パパは、二人を相手にするので精一杯だった。体中、血だらけだった…。
それでも、僕とママを守る為、体を盾に…。
僕の目の前で…。
その光景を目の当たりにしたママ…。せめて、僕だけでもと……
僕の目の前には、死体だらけ…。血の海だった。
まだ、幼かった頃の、僕。残酷な光景。
僕は、そこから走って逃げ出した。
形見のナイフ、とママから貰ったお人形を持って。
それから、人が変わったように、闘う事を覚えて行く毎日。
毎晩、同じ夢…
嫌な夢だ。出来れば良い所だけ見せてほしい…
うなされて…汗だくになって、朝を迎える…
絶対に、ヤツを見つけ出す。仇をとるまでは…
必ず生き抜く。こうやって、朝が来る事に…感謝して…。 |