偽りなき晩餐
夜になり、出会ったのも何かの縁と夕食に誘われた。勿論、ダルスと共に…
家の中に入ってまず驚いたのが武器の数。そして、食材の量。こんな時代でありながらゲンドーの家の中には食材が豊富に揃っていた。米、肉、野菜に酒…
そんな中で宴会が始まった。
『よくこんな体で生きてこれたな!』
とセシルを見て驚いた表情をするゲンドー。そして、ニコリと微笑み手に持った酒を一気に飲み干した。ランプの灯りが優しく揺れ、優しく微笑むゲンドーの笑顔をより一層際立たせる。
『子供扱いはやめてくれ…』
とは言いながらも鼻で笑ってみせた。僕は子供扱いされるのが嫌だった。でも、ゲンドーの言葉には嫌みとか悪口的なものは微塵も感じなかった。
ダルスは部屋の隅でセシルとゲンドーのやり取りをジッと見つめながらチビチビと酒を飲む…。そして…
『ゲンドー、ここらもやっぱり同じなのか?』
『お?やっと口を開いたと思えばそんな事かよ!ハーネスのダルスさんよ!』
ダルスは驚きを隠せないでいた。そして、うっすらと笑みをこぼし酒を飲み干した。
『ハーネスはもう消えた!過去の話だ!それに…忘れてんのかと思ってたよ!』
外を眺めながらボソッと呟くダルス。その言葉に優しく微笑み、セシルの肩を叩くゲンドー。
いきなり肩を叩くゲンドーに対し思わずナイフを抜きに入った!
『おぉ!この反応なら生き残れるな!だがな、そんな物騒な物はしまえ。』
この時、僕は驚いて言葉も出なかった。ナイフを鞘から抜ききる前に、既に腕を押さえていた!酒に酔いしれていたゲンドーに……
『ゲンドーは大丈夫だ。酒癖は悪いけど…』
『酒癖は余計だ!コイツはズルい所はあるが結構使える奴だぞ!』
『うるせえな!ズルいは余計だろ!』
ゲンドーのレベルの違いをまざまざと感じた。殺気のないゲンドー。安心しきったダルス。そんな二人の会話を聞きながらその雰囲気にのまれていった。きっと昔からの仲間か何かだったのだろう…。そんな事を思いながら飯を食った。久々に凄く楽しい食事……
気付いたらナイフも阿修羅も僕の手から離れていた……
こうして夜が明けるまで語り明かした…
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