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第1章
第69話 高峯の力恐るべし・・・
 
「うぅぅ~・・・・」
「37.8℃・・・なんで人の布団取った人が熱出してんのさ・・・」

 昨日の夜 チィ姉が俺のベッドで寝たため、俺は敷布団で寝た
 しかし、朝起きると何故か俺の寝ていた布団にチィ姉が入っていて、それも俺の掛け布団を8割方奪った状態だった
 今朝の温度は1℃あるか無いかの超寒い日
 普通は俺が風邪を引くのに、人の布団を奪ったチィ姉の方が風邪を引いた

「それじゃ俺は学校行くから、ちゃんとお粥食べて薬飲みなよ」
「ぅぅぅ~・・・」
「あと何かあったらメールして。んじゃお大事に」

 俺はチィ姉の部屋から出て、自転車に乗り学校に向かう
 授業中に何度かメールが来たが、シンドイシンドイと言うメールだった

「星井先輩から?」
「うん。今日、熱出して家で寝てるんだよ」
「それは大変だね。帰らなくていいの?」
「あの人も子供じゃないんだし大丈夫でしょ。それより悠斗、さっきの所なんだけど・・・」

 メールの返事を送ってから携帯を閉じる
 それからまた何度かメールが来たが心配するほどのメールじゃなかった
 しかし、お昼頃になると5~10分の間に1通は来ていたチィ姉のメールがピタッと止まる
 すると、なんだか心配になってきた
 俺は午後の授業を受けるか受けないかを悩みながら廊下を歩いていると前から沙羅さんが歩いてくる

「こんにちわ」
「楓太くんじゃないか、千夏の状態はどうだい?」
「今朝は熱ありましたけど、元気でしたよ」
「そうか」
「でも、何故か昼になってからメールが来ないんですよ」
「メール?あぁ、千夏からか。確かに変だな」

 沙羅さんは少し考えて携帯を取り出した
 そして、何か操作をすると俺の方を見てきた

「・・・楓太くん、帰った方がいいな」
「え?」
「私の電話も出ない。千夏には私の電話を出ないと楓太くんを高峯の力で貰いうけると言ってあるのに」
「何ですか、それ・・・」
「なんだい?その疑った目は。一枚の宝くじで三億円当てるぐらい本気だぞ?」
「それ、あり得ないじゃないですか」
「まぁそんなことはどうでもいいんだが、少しは心配になったかい?」
「少しだけですけどね。でも、今日はもう帰ろうかと思います」
「そうかい、それじゃ私から久美ちゃんに言っておいてあげよう」
「ありがとうございます。それじゃ」
「ああ。千夏によろしく」

 俺は沙羅さんに別れをしてから、教室に戻り、悠斗に事情を説明して、一応、悠斗からも久美ちゃんに言ってもらうように頼み学校を出た


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