其の一・早くも虫の息。
「・・・・ひまアル。」
大の字になって寝そべり、一言放った少女、神楽。
「どうしたの?神楽ちゃん。悪いけど、相手してるひまはないよ。」
お茶をすすりながら冷静に対処するツッコミ。いや、新八。
「ダメガネ。お前、育ち盛りのいたいけな少女を見殺しにするつもりアルカ?
だから何時までたっても新八なんだヨ。
なんだヨ”ぱち”って?」
ブーブー文句を言って来る神楽ちゃんにも、もうなれちゃったなぁ・・・。
それにしても、銀さん遅いな・・・ジャンプ買って来るって行ったきり全然帰って来ないや・・・・。
口座には千円ぽっちも入ってないのに・・・・いや、今の状況からして、千円未満も大金か・・・・・・・。
はぁぁぁぁ・・・・と、え?これ口から魂抜け出てない?ってな具合の深い溜息を吐いたダメガ――――――新八。
そこに、 ガラガラッ 玄関の引き戸を開ける音が響いた。
あ・・・銀さん帰って来た。
ズズズとお茶を再度すすり、扉に目をやる。
「おーう。銀さんが帰って来ましたよ〜。」
ひょうひょうと部屋に入ってきた。
「お帰りネ銀ちゃん!何か、土産ないアルカ?!」
輝いてるなぁ、神楽ちゃん・・・・。
僕も、あの純粋な心がほしいよ・・・・・。
「ところで銀さん。何してたんですか?あんまり遅いからパチンコでもやってるんじゃないかって、半ば呆れてましたよ。」
メガネの奥で、冷ややかな目線をおくりながら、新八は銀時を見上げた。
「なっ・・・!!ま、まさかぁ!家には育ち盛りの子供が2人も居るんだぜ?それをわざわざ見殺しにするようなマネ、銀さんしないよ〜!
やだなぁ新八くぅ〜ん!はっはっはっはっはっはっは!!!!・・・・・し、新八くん?」
銀さん――――神楽ちゃんと同じ事言ってる・・・。
汗ジトになっている銀さんを横目で見ながら、新八は思うわけだ。
ツッコミが一人ってのも・・・・苦労多いんだな・・・・・・・・・・。
今回、ろくなツッコミも出来なかったメガネ男は、ギャグ小説の大変さを思い知った。
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