君に捧ぐ歌 1
君に捧ぐ歌
1、私の夢、それはボーカルになること。
この「バンドソング結成学校」はいつも歌を歌い放題の学校。
でも、それは、とても難しいことでもある。
ただ歌ってるだけと思いがちだが、本当はとても大変。
バンドのことではとても厳しい。
種類は四つに分かれている。
ボーカル、ギター、ベース、ドラム。
この四つに分かれている。
私、夢沢 歌。
私はボーカルになりたい。
私のお母さんもお父さんも有名なバンドの一員一枚のCDを100人ほどの人がその一枚のCDをあらそうぐらいの有名で人気のバンドの一員。
お姉ちゃんもお兄ちゃんもそう。
私だけ違う。
私はこの学校に一年いる。
あともう三年いることになる。
一年生のころは発声や、歌い方を習う。
二年生はいろんな歌を歌いながら練習していく。
そして、三年生は、バンドのメンバーを決める。
これがこの学校のおきてみたいなもの。
私はもう三年生になる。
今日はとても大事な日。
だって、今日メンバーを決めるんだもの。
私には勝負の日なのだ。
おねがい、いいメンバーになりますように。
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そして、決まったのは……。
ギター かっこいいけどクールな男の矢笈 坂夜。
ベース 元気でなつっこいかわいい女の子の綾瀬 波。
ドラム お調子者でやさしいお兄さんタイプの男の人の葵 雄途。
そして、ボーカルの私。
いいのか悪いのかよくわからない取り合わせ。
でも、決めてくれた審査の人たちはこのほうがいいと言った。
「じゃあ、まず自己紹介しようか?」
私は空気を盛り上げるために言った。
「小学生じゃないんだから。」
坂夜がガムをくちゃくちゃと音を立てながらあきあきして言った。
私はちょっとむかついた。
「じゃあさ、ニックネームつけない?」
波がにこっとしながら私に案を出した。
「それいいね。やろうよ。ね、歌ちゃん。」
雄途もその案に賛成した。
「そうだね。それならいいかも。」
私も賛成した。
「坂夜はクールだから…。」
私は人差し指をあごにくっつけて考えた。
「クーは?」
波が元気よく手をあげて発表した。
「あ、いいね。じゃ、クーで決まり。」
私は人差し指を坂夜に向け、まるで刑事が犯人を指すみたいなふうに坂夜に言った。
「ふ、もっとましなのねぇのかよ。ていうか人に指さすんじゃねえよ。」
坂夜は笑いながら言って、私の坂夜にむけた指をつかんでおろした。
(坂夜の手、冷たい。)
私の指をおろした後坂夜は学校を出て行ってしまった。
私はその後がちょっと気になってしまった。
「波は、「なー」でいいよ!!」
波はまるで犬がしっぽふってるかのように元気に言った。
私はそれが人目で気に入ってしまった。
「で、雄途は「ゆー」でいいんじゃない?」
雄途はちょっといやそうな顔をして苦笑いをした。
(思いっきりいやそうな顔してるなー雄途)
「別にみんな伸ばすようなニックネームじゃなくてもいいんじゃない…?」
私は雄途を助けるために波を止めようとした。
そのとき、波は雄途に目をうるうるさせながら目をむけた。
「うん…。もういいよ、「ゆー」で。」
雄途は苦笑いであきらめながら言った。
(ある意味この子怖いなー。)
私はその光景を見てちょっとこう思った。
「歌ちゃんは歌ちゃんでいいかも。」
なーは私を見ながら言った。
「どうして?」
私はなーに首をまげながらちょっと寂しげに言った。
「歌ちゃんはあんまりないんだよ。」
なーは何か悩みながら私に言った。
(ちょっとショックなんですけど…。)
私はなーのを言葉を聞いたときそう思った。
「ねえ。」
いきなり雄途が私となーに話し始めた。
「わざわざニックネームなんてつけないでいいんじゃない?」
雄途はちょっとうつむいてぼそぼそっと言った。
「『え?』」
私となーは一緒にそろって雄途に聞いた。
「だから、別にニックネームなんていらないじゃないの?って。普通に名前で呼べばいいんじ
ゃない?坂夜は坂夜。波は波で、俺は雄途。歌は歌。でいいんじゃない?ってこと。」
雄途はちょっと寂しげに言っていた。
「私も……そう思った。聞いてて。」
私は波にもうしわけなさそうに言う。
「そうなの?最初に言ってよ!!」
波は笑いながら私に言ってくれた。
多分私をかばってくれたんだと思う。
「じゃあ、みんなの下の名前のほう呼び合うってことで!!」
波は空気を変えてくれた。
(波ってすごい)
私はそれをみながらそう思った。
「坂夜も帰ったちゃったし、練習は明日ってことで。じゃあねー!!」
波はベースギターを小さい体でかつぎながら笑顔で帰って行った。
「じゃあ、私達も帰ろうか?」
私は笑顔で雄途に言った。
「ああ。」
雄途はバチをバチ専用の袋に入れて、スクールバックに入れた。
「その袋、買ったの?」
私はバチ専用の袋を見て雄途に首をかしげながら聞いた。
「ああ、これは、自分で作ったの。ミシンでぬって。」
雄途はバチ袋を見せながらちょっと自慢げに笑顔で言った。
「すごい。超器用じゃん!!私全然作れないよ。しかも缶バッチとかカッコいい!!!きゃー。他にも何か作れるの?」
私はしゃぎながら聞き返した。
「うん、手提げとか、携帯ケース(布の)マフラーとか編めるよ。」
雄途は私に優しく笑いながら言った。
「すごい!!」
私は思わず大きな声で言ってしまった。
「何か作ってあげようか?」
雄途は私の顔をみながら言ってくれた。
「え?本当?」
私はすっごく喜びながら言った。
「うん。何を作ってほしい?」
雄途は私に笑顔で言ってくれた。
「う〜ん、あ、肩からさげるカバンちょっとおっきめの。」
私はちょっとゼスチャー的に手を動かしながら雄途に言った。
「つまりショルダーってこと?」
雄途はゼスチャー的な動きをみてクスクス笑いながら聞き返してきた。
「うん。いっぱい物が入るショルダー。」
私は雄途に笑顔で言った。
「わかった。缶バッチは付ける?」
こうしていろんな話で盛り上がった。
その時間はとても楽しくてかけがえのない時間となった。
2、坂夜…。
そして、乗り換えの駅についた。
そのとき…。
(ん?あれって坂夜?)
駅にいたのは女の人といる坂夜。
その光景はいかにも恋人同士って感じで、とても楽しそうだった。
なぜか遠う存在に思えてしょうがない。
なんでだろう?
私は坂夜と女の人が何を話しているのか気になって、隠れながら坂夜と女の人に近づいてみた。
「今日は何したの?」
ちょっと高い声、多分女の人だと思う。
「今日はバンドのメンバーを決めた。結構変な奴等だった。」
坂夜は笑いながら女の人に言った。
私はちょっとムカッとしながら聞いていた。
「へー。面白いことになったらいいわね。」
女の人はおしとやかそう。
すごい落ち着いてる声だから。
私と正反対。
私はいつまにか落ち込んでいた。
(何で私、落ち込んでんの?)
私はこのときは気づいてなかったの。
これは恋なんだと。
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