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きらきら星
作:あみ



♯探偵事務所


飛行機は東京につき、そこからバスに乗って数分歩くと、毛利探偵事務所が漸く見えてきた。
朝出発したのに、もう昼過ぎ。
和葉の腕時計は1時半を指していた。

「あー!本間!何でこんなに暑いん!?」

莉乃は逆切れの様に叫びながら平次の隣で歩いている。
確かに今日は7月で暑いのは当たり前。
普段の夏より少し暑くなるとニュースでもやっていたが、ここまでとは3人は想像もしていなかっただろう。

「やっと着いたで! 莉乃、此処が毛利探偵事務所。」

和葉が紹介のために指で其処を指した。
二階の窓に、「毛利探偵事務所」の文字。
そして一階は「喫茶ポアロ」。

「何か想像してたんと随分ちゃうけど・・ま、とにかく、入らせてもらお!」

平次が先頭になって、和葉・莉乃と続いて二階へ上がって行く。

「階段はちょっと予想通りかも。寂れてる感じで」

莉乃のその言葉は、褒め言葉なのか貶しているのか分からなかった。
そんな不明な感想に、和葉は苦笑いで答えた。

事務所のドアを開けると、其処には毛利探偵事務所の主である、毛利小五郎しかいなかった。

「よう!おっちゃん!」

「大阪の坊主!それに和葉ちゃん・・に・・・誰だ?」

やつれた親父という感じが漂った小五郎に聞かれ、莉乃は目を輝かせて言った。

「うち、澤田莉乃って言います! わあー!!!毛利さんや!本物ほんもんや!」

小五郎の手を取ってブンブン振りながら莉乃は挨拶した。
飛行機の時のテンションの方がマシや・・と二人は同じ事を思っていた。

小五郎は一回咳ばらいをして莉乃に答える。

「あ・・ああ。よろしく」

まるで園子の様にハイテンションな彼女を見ながら小五郎は答える。

「おい、坊主」

小五郎はドス黒い声で平次を呼んだ。
平次と入れ違いに莉乃は和葉の方に戻り、事務所の感想を話していた。

「話が違うじゃねーか。お前昨日電話で言ってたよな?[活きの良い美人な女子高生]連れてくるって。」

小五郎は横目で莉乃を見た。
その視線に気づいたのか、彼女は微笑む。

「でも来たのはあんな煩い子で・・おめえの目は節穴か?」

「そないな事言いなや!来たもんはしゃーないやろ?」

愛想笑いを浮かべながら平次は答えた。

「(しゃーないやろ・・。ああでも言わんとこのおっちゃん、澤田を此処に連れてくんの断りそうやったし・・)」

こんな平次の苦労も知らず、莉乃は呑気に和葉と騒いでいた。
小五郎はまた彼女を横目で見て、深く溜息をついた。

「なあおっちゃん!蘭ちゃんとコナン君は?」

和葉が聞くと、平次も2人が居ない事に気づいた。
蘭とコナン という聞き慣れない名前に、莉乃は少し考えたが、直ぐに和葉に聞いた。

「誰なん?その2人・・。探偵のおっちゃんの子ども?」

「蘭ちゃんはそうやで。でもコナン君は・・・」

和葉が説明しようとすると、平次がそれを遮った。

「オカンもオトンも外国行きよって、このおっちゃんが面倒みてるっちゅーわけや」

「へえー。名探偵もそんな事するんやね」

莉乃が感心したように言うと、平次は内心思った。

「(このおっちゃんやからやって・・;)」



「蘭とコナンなら、夕飯の買い物に行ったぞ。そろそろ帰ってくるんじゃねえか?」

小五郎の一言で、3人と1人の探偵は事務所で蘭とコナンの帰りを待つ事になった。
平次は小五郎の事件の調査書を読み漁り、莉乃は事務所を隅々まで見学した。
それに和葉も付き合い、小五郎は周りでウロウロしたりする3人に腹を立てながら茶を啜った。

「(・・こいつら 何しに来やがったんだ・・)」












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