消失
蘭と園子は、間違いであることを願って、全力疾走した。
少しすると、走る二人のスピードにあわせて車が一台併走始めた。
小五郎が、窓から顔をだした。かなりあせっている。
「蘭!おまえもニュース見たのか!今から米花病院に行くから車に乗れ!」
二人は車に乗り込んだ。すぐ向こうの通りに少年探偵団がいたことにはきづかなかった。
「お父さんもテレビ見たの?」
「いや、外をあるいていたらあいつの知り合いの知子っていうやつに呼び止められたんだよ。テレビなんて見てないと思ったから、学校に迎えに行くところだった。」
学校に来ようとするなんていつもなら大反対するところだが、それどころではない。
ちなみにともこは、クラスメイトで高丘先輩のファンだ。彼女の兄は、高丘先輩の後輩で空手部に入っている。だが、いつもさぼってばかりいてキャプテンの高丘先輩をこまらせ、そのことでいつも知子に怒られていた。
「お父さんは、本当だと思う?」
「あいつは、生命力あるからそう簡単には死なないと思うが…」
小五郎も心配そうだ。
みんな、黙りこくってしまってそうしているうちに病院についた。
蘭とその子が、車に乗ったころ、横断歩道の向こうには少年探偵団がいた。
「あれ、蘭さんですよね」
「忙しいみたい。声かけたのに、気づいてもらえなかったね。」
何秒間かの沈黙があった。
「蘭お姉さんが焦ってるって事はーーー」
「何かの事件ですよ!」
「少年探偵団出動!」
少年探偵団は勝手に決めつけた。もっとも、蘭がいつも事件に巻き込まれるのは彼女のせいではなく、コナンのせいなのだが。
「でも、どこにいけばいいんだよ!」
「急いでるってことは、命がかかってるって事ですから、病院ですよ!」
光彦は、おかしなところで勘の良い子どもだった。
もちろん灰原は、そんな非科学的なことは信じていない。
「あら~、事件だったら江戸川くんがいないと危険なんじゃない?」
からかうようにいった。いってから気づいた。今日は、来てない…
じつは、昨日は出来上がった解毒剤で一時的に元の姿にもどっていたのだ。
でも、蘭に会いに行った様子はなく個人的には喜んでいたのだが…
「灰原、おめえしんじてないだろ!コナンなら、推理小説の読み過ぎで寝坊したんだよ!
それにコナンがいなくても事件のひとつくらい解決出来るぜ!」
***高校生探偵工藤新一、小学生の授業にちこく***
灰原は、くすっと笑った。
新聞の記事にでもすれば、面白い記事が書けそうだ。きっと、疲れて寝てるんだろう。
「ぼくたち、そんなにた頼りないんですか?」
「そうじゃないわよ。じゃ、いきましょ。」
少年探偵団は、米花病院に向かった。
ーーーー米花病院ーーーー
蘭は、米花病院に到着した。
「おかしい。パトカーが多すぎるんじゃないか?」
さっきから、神経質になっていた小五郎がいった。
警察官の集まりのなかから、目暮警部がでてきた。
「目暮警部!新一は、どうなんですか?」
「あ~。いいにくいことなんだが、工藤くんは誰かに連れ去られてしまったんだ。工藤くんは
凶悪な組織の事件に巻き込まれたらしいんだが、たぶん証拠隠滅のためだろう。」
目暮警部は、申し訳なさそうにいった。
「なんで、組織って分かるんですか?」
「こんなに、病院の施設から気づかれずに運ぶ事なんてひとりじゃできない。それに、まだ捕まってないと言うことはよほど凶悪な犯人なのだろう。病院の窓がわってあって、そこから連れ出したんだと、おもうんだが。」
「そんな…だれがそんなことを…許さない」
「しかし工藤くんは、運ばれたとき死んでしまったみたいだ。医者がいってたよ。辛いだろうが、期待はしないほうがいい。」
犯人は絶対つかまえる。そういって目暮警部は捜査に加わっていった。
向こうでは、高木警部が、子供達に説明しているのがみえた。みんな、びっくりしている。
蘭は、肩を落として車に乗り込んだ。
+注意+
・特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
・特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)
・作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。