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スライム。
作:七色


 さて皆さん始めまして。僕はスライムです。
 そう、よくRPGや異世界FTモノで初っ端で現れて一度は主人公たちを脅かしたかのように見えたが、結局はヒノキの棒はじめ、武器とは思えない武器などでボッコボコにされる存在です。
 時たま体が酸性な種族も見られて、液状な事もあり物理攻撃が効かなくてつよいという扱いも受けたりしますが、それはそれ。これはこれで僕は僕です。
 まぁ要するに雑魚ですね。序盤の引き立て役って奴です。
 本当嫌になりますね。
 そもそも何でやられるってわかりながら僕らが出ていかなきゃ行けないんでしょうね。まさか単純生命体だとかって侮れているんでしょうか? 違いますからね? 僕らにだって知性はありますし、それでなくても生存本能で相手が自分より強いか弱いかくらいの判断します。
 一応それでも尚出て行くっていうのは、それなりの理由があるんですけどね。
 それというのもですねー、世に言う魔王様って名前の馬鹿で高慢ちきな力が正義だなんて今時流行らない弱肉強食に沿う単純なカースト制度でしか世界を測れない奴が、何を思ったのか唐突に世界制服だなんてほざきだして一人でやるならまだしも、僕らみたいな自分より貧弱な種を無理矢理従えてその間自分は自分の城で偉そうに踏ん反りかえってワイン片手にワハハハハとういうわけなんです。
 勝手に一人でやってろっつうの。
 しかも報酬なしのただ働き。現代社会を舐め腐っているにも程がありますね。
 時たま現れる魔物と意思疎通ができるタイプの勇者に願える奴らが出るってのも頷けますよ。そりゃーただパシられるより安い肉でも餌でもタダよりはよっぽど素敵に見えるってもんです。
 それでもそんな勇者様に出会えない僕は、健気に頭の足りない魔王様に従うしかないんですけどね。じゃないと蒸発させられちゃいますからね。あの馬鹿考えなしですけど力ばっかりは強いですから。馬鹿の癖に。
 だから今日も僕は仕事を適当にサボりながら草原をうろつくのです。
 勇者が来てもスルーです。真面目くさって戦っている同胞たちも居るようですが、勝てませんから。っつうかアイツ等は死んでも教会なりなんなりでよみがえれちゃうわけですし? 割りに会いませんよ。全滅させても『こんてぃにゅー』とかいう世界の法を著しくひん曲げるド外道な魔法を使ってくるわけですし。
 こっちは一回死んだらハイさようなら、あっちは何回死んでも『目の前が真っ暗になったおぉ勇者よ死んでしまうとは情けない立ち上がりますかハイ』ですから。
 やってらんねー。
 こんな日は酒でも飲みたいです。飲むと混ざっちゃうから色々危険なんですけどね。
 あ、勇者だ。

「見つけた! 皆スライムだ! 囲め! 叩け! ぶっ潰せ!!」

 見つかっちゃいましたね。
 しかしいやなご時勢ですね。あの魔王(馬鹿)のせいで死に物狂いのはわかりますけどね、スライム一匹に多数で囲んでボコにするというは倫理的にどうなのでしょうか。まぁ、僕がスライムである以上人間の倫理が適用されないのは分かりきってますけどね。
 さて逃げますか。

 スライムはまわりこまれた!

 なんですかこのムカツクテロップ。回り込んでくるんじゃないですよ。っていうか回り込むって僕ら敵方の専売特許でしょうが。あんたらがしたら色々とバランスが崩れて某仮想世界の某金属スライム君涙目ですよ。

「よし! みんなやっちまえ!」

 囲まれましたね。
 
 仕方ありませんね。いいでしょう。不肖スライム、魔王(馬鹿)の命により貴方方の数十Gで助かるやっすい命、ぶっちゃけ全くいらいなのですが貰い受けます。


―――現在戦闘中少々お待ちください


 スライムをたおした! ゆうしゃたちは3のけいけんちをてにいれた!


 人生って厳しいですね。


なんか連載のほうがイマイチスランプ。多分テスト前のせいだ。きっとそうだ。僕はそう信じています。
……というわけで寄り道して短編を。













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