『小説家になろう』でうんこと言う作品を書いたが私は天才である(12/27)縦書き表示RDF


『小説家になろう』でうんこと言う作品を書いたが私は天才である
作:メタかつ



第6話◆ファミマのなかまさんが好きで好きでたまらない!後編◆


その瞬間コンビニ内は異様な空気に包まれた…

なかまさんの目に映る光景…Tシャツ、Gパンを着た男…髪はボサボサであり体は火照っているのか全身真っ赤に染まっている。さらに目の焦点は定まってはいない…そう陸奥モコ道である。
モコ道はフラフラとなかまさんの元へ歩む…まるでジャンキーのようだ。

「僕は…僕は愛してるよ…これは純愛だよね?」

モコ道はぶつぶつ独り言をいいながら近ずく、なかまさんは恐怖に震えモコ道をえたいの知れない物を見るような目で見る…


「嫌ぁ…こないで…」

なかまさんは小声で言った。だがモコ道の耳にはまったく入っていない。コンビニ内には客もおらず店員のなかまさんしかいない。助けを呼ぶことも出来ない…

「新渡戸の野郎許さねぇ…俺となかまさんの愛を否定する奴は許さねぇ…芥川賞が何なんだよ…」

モコ道は既に我を失っている。こういう男は本当に何をするか分からない

「嫌!こないでよ!」

なかまさんも必死に叫ぶ…だが今のモコ道には馬の耳に念仏である。
よくエリート程挫折にもろいと言う…モコ道は絵に描いたようなエリート路線を走ってきた。テストでいい点を取れば誉められ期待された。今まで自分を否定する奴はいなかった…
自分は初めて本気で人を好きになったのである…それを種の保存が目的と言われれば冷静でいられるだろうか?モコ道は冷静でいられなかったのだ…
そして気がついたときにはモコ道はなかまさんの肩を掴んでいた…

「愛してるよ…」

モコ道は耳元でそっと呟き抱き締めようとしたときだった。

「グスン…グスン…」

泣いていた…
なかまさんは恐怖の余り涙を流していた。涙を見たモコ道の動きは止まる…
ふたりの時は止まる。まるで凍り付いたかのように動けないふたり…
そしてモコ道は自分が何をしたのか理解した…

「あっ!」

さっと肩を離すモコ道。だが時既に遅し…
なかまさんはまだ涙を流しレジ下にうずくまっていた。

「グスン…グスン…」

涙を流し体を震えるなかまさん…気のきいた男なら優しい言葉ひとつ掛けるのだろうが。いかんせんモコ道である。ろくに女性と会話もしたことがない男…掛ける言葉も見つからない。自業自得?実際その通り!
モコ道はただ涙を流すなかまさんを見下ろす事しかできない…

「グスン…グスン…」

「あ、あう…」

モコ道の顔は青覚めている…このあとモコ道はどおしたと思う?逃げたんだ…涙を流すなかまさんを置いてこの男は。最低かもしれない…でもモコ道にはどうしたらいいか分からなかったのだ…



5時間後…

既に日は落ち、辺りは静寂の闇が漂う。闇の中でただ一つ光となる物、そうコンビニの光だけが街頭のように辺りを照らすコンビニ内には光に誘われてか安息を求めてかは分からないが数人の客がレジに並ぶ。客の中に見慣れた女性がひとり…なかまさんである。彼女は仕事を終え、私服に着替えていた。

「お疲れ様〜」

「なかまさんお疲れ様〜気を付けて帰ってね〜」

男性店員が笑顔で見送る。なかまさんは手を振る…そのありふれた光景を外から凝視している男がいる。モコ道である。
モコ道は眉間にシワを寄せ下唇は血がにじむ…
この男、5時間ものあいだ何してたと思う?
待ち伏せしてたのだ、なかまさんを…ストーカーと思う読者もいるかもしれない…でもモコ道にそんなつもりはない、ただ謝りたかったのだ昼泣かせてしまったことを…ただ一言『ごめんと…』
謝りたかった…

自動ドアがガーッと開く。なかまさんが出てくるモコ道はサッと草村に身を潜め辺りを見る。謝るタイミングを見計らっているのだ…するとなかまさんは東に歩を進める、モコ道も東に歩を進める。西に向かえばモコ道も西に向かう…

十分程、後をつけた頃なかまさんは異変にきずく

『後ろに誰かいる…』

なかまさんは恐怖で歩く速度が速まる…嫌な風がふく…

『嫌…こないで…』

なかまさん今にも泣き出してしまいそうだ。夜道後を付けられる恐怖といったら…女性の方は分かるんではないでしょうか…

『嫌…嫌ぁ…』

なかまさんは早歩きになるが、後ろからの男(モコ道)をふりほどけない…

『………』

後ろの男が近ずいてくる…なかまさんは更に歩く速度を速めるがどんどん近ずいてくる…

『うっう…』

終いになかまさんは泣き出し走りだす。だが男はどんどん近ずいてくる。男の吐息が聞こえる…
すぐ側まで迫ってきた…
『………』

男の吐息が肌で感じる…次の瞬間、肩に得体の知れない感触が伝わった…









「キャアアアアアアアアアアアアアー!」

なかまさんはうずくまる。モコ道は訳が分からない…ただ一言謝ろうとしただけなのに何故悲鳴を上げられたのか訳が分からなかった。
だが謝るしかない…モコ道の頭には昼間の出来事を謝る事しか頭に無い…

「ご…ごめんなさい…昼間ごめんなさい…泣かせてしまってごめんなさい…」

モコ道はなかまさんに近ずく。

「嫌!こないでよー!お願いだからこないでよー!誰か!」

なかまさんはパニック状態に陥っている。この場から逃げ出したい…この訳の分からない男になにされるか分からなかった…
「助けてぇ!キャアーーーーー!」

更に大きな悲鳴を上げた時だった。モコ道は後ろに強く引かれる力を覚えた。モコ道は地面に尻餅をつく…見上げると警察官がひとりモコ道の胸ぐらを掴んでいた。

「何やっとるかー!」

警察官の罵声がモコ道に降り注ぐ。

「お嬢さん、もう大丈夫!このエテ公がー!」

警察官はモコ道を激しくぶん殴り蹴り飛ばした。モコ道は地面に叩きつけられる。歯は欠け血反吐が飛ぶ。さらに警察官は肩を掴み背中までもっていく…激痛を覚えた。そして手首に冷たい感覚を覚える…

手錠である。モコ道は手錠を掛けられてしまったのだ。

「婦女暴行未遂で逮捕する!」

「!」

なかまさんはまだ恐怖で震え涙を流しているのであった…辺りには冷たい風が流れていた…












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