あ
【なんJ落語】アイス怖い
登場人物
●▲▼■◆★←なんJ民
○←荒らし
㋕←尊師
㋠←チンフェ
㊦←原住民
米朝の饅頭怖いを聞いて思いつきました
実際に口演できる様なものを目指しました
文章内の空欄は一旦切るイメージ
文章内の読点(、)は完全には切らず繋げるイメージ
文章内の()は身振り手振り表情を表します
さげ(オチ)は二通り用意したので好きな方をどうぞ
舞台はなんJ、土曜の午後
●「あーひまやひまやー スレ建てたろ!
スレタイは…『なんJ民の好きなものwwwww』
っとエンター! さあさスレが立ったで(手を叩く)新スレ新スレ!」
▲「なんやなんや」
◆「なんやなんや」
■「新しいスレが立ったそうな
なになに『なんJ民の好きなものwwwwww』」
▲「んーなんやおもんなさそうなスレタイやな」
●「おうおう集まってきたやで~
さあさもっと集まれもっと集まれ~」
○「>>1>>2>>3>>4>>5>>6>>7>>8>>9!」
●「なんやこいつ」
○「>>10!、>>11!、>>12!、>>13!、>>14!、>>15!」
●「おいこら大量アンカをするな!」
○「あふぃあふぃウンコマン!あふぃあふぃウンコマン!」
●「アフィらんっちゅうねん あっちいけ!(手で追い払う)
…ったく 嫌カスすぐ来よんねん
…とかいう間に結構集まったな よっしゃはじめよかっ」
▲「>>1ちゃん、始めるんはええけどもどんな話すんねん」
●「それやがなワイら全員なんJにおるやろ
せやからひとまとめに『なんJ民』と呼ばれとる
せやけどやっぱり人間やからなー個々でそれぞれ違いがあると思うねん」
▲「そらそやがな みんな違うからええんやで
こんだけのもんが皆揃ろてウンコしとなったら便所大騒動や」
●「わけのわからんことを言うな 話の途中や
せやから みな同じ『なんJ民』でも好きなものはバラバラなんと違うかなと思て、スレを立てた
というわけでまずおまえから言うてみい
おまえの一番好きなものはなんや」
■「ワイの一番好きなものは野球」
●「なるほど、ここはなんJ 野球実況の板やからな
当然といえば当然か
次はおまえや、おまえの一番好きなもんは」
▲「ワイは、二番目が野球やで」
●「見てみ もう違いが出てきたがな
こいつは一番が野球 こっちは二番が野球
おもろいやないか んで一番好きなんはなんや」
▲「一番好きなもんは… 二番が野球や」
●「二番は聞いたて 一番を聞いとんねん」
▲「三番は…」
●「誰が三番聞いとんねん
一番好きなもんはなんやーて!はっきり言わんかい」
▲「ん~~~ 女や」
●「なんや言いにくそうにしてる思たで
(少し二ヤつきながら)いや恥ずかしがらんでもええ
昔にはこういう言葉があってな 男の道楽、さんだら煩悩、飲む打つ買う
これはな、酒を飲む、博打を打つ、女を買う、
これができると粋な男と言われた時代もあったんやそうな
んでどんな女遊びしてんねん」
▲「(少し照れながら)ワイ、AV買うのが好き」
●「えーぶいの話かいな あのなさっき女買うのが粋やとは言うたけども
エロビデオ買うのは粋やないで
しょうもない男になるなや、よし次は」
○「野球要素は?」
●「な、なんや?」
○「(オウムが言葉を繰り返すように)野球要素は?野球要素は?野球要素は?」
●「やかましいなこら」
○「野球要素は?野球要素は?野球要素は?野球要素は?」
●「(手でキーボードを打つ カタカタカタ カタッ)
おっ 嫌儲からのロンダスレ立ったぞ、行ってこい」
○「野球要素は?野球要素は?野球要素は?野球要素は?(声をフェードアウト)」
●「行きよったか こっちはナイトゲームやっちゅうねん
まあな 野球にこだわるのもええけどな 柔軟性も必要やで なあ?
『なんでも実況』やねんから もうちょい空気を読めっちゅう話やな
ほんなら次いこか おまえの一番好きなもんは?」
△「アニメ」
●「は?」
△「アニメ」
●「は?」
△「アニメ」
●「おまえ誰に断ってなんJ居とんねん コラッ! あぁん?
アニ豚! 出ていけカスッ! カッ ペッ
いけしゃあしゃあ なんJ居座りよってからに
ここはな野球実況する板やぞ なあ
空気よめっちゅうねん ふぅ 切り替えていこか
次こっちに聞こ おまえの一番好きなもんは?」
▼「ワイはチョコレートパフェ」
●「甘いもん好きか 隣は?」
◆「レンコンの天ぷら」
●「ケッタイなもんが好きやな レンコンの天ぷらそんなうまいか?」
◆「おいしいでー
あのこーんがりと揚がったレンコン の穴」
●「どこ食べてんねん 哲学か」
★「あんのー ワイの好きなもんも聞いてくれんか?」
●「おうけ聞こ聞こ おまえの好きなもんはなんや?」
★「(俳句を読むように)夏の夜に打ちあがる色とりどりの花火かな」
●「えらい風流な奴やな どんなところがええねん」
★「(まくしたてる喋り)夏の夜空をぼーっと眺めてるといきなりドーンという音
思わず振り返ると真っ暗な空に巨大な火の花がパーッと咲いとる
きれいやなと言わせる暇も与えずまた別の花火がパパパパパっとはじける
五つも六つも打ちあがるとまるで火炎の花束のよう
花火というものはすぐに消えてしまうものなんやけれども
そこは目の残像のおかげで花束が夜空に焼き付いてるわけや
あまりにもったいないからしばらく夜空を眺めて残像を味わっとった
そしたら今度はワーッという歓声
なんやーと言おうとしたとき視界の片隅に白い点が見えた
その点はだんだんと大きくなってきて、あっこれは落ちてきてるんやなと気づいた時には目の前が真っ白や
次の瞬間ゴッチーン 今度は目の前が真っ黒に変わる
目が覚めるとワイは仰向け大の字で寝転がってた
みんな心配そうにのぞきこんでる 立ち上ろうとして右手に何かが触れる
丸くて、白くて、縫い目のある そう硬球や 慌ててスコアボードを見ると
バレンティン選手 第56号ホームラン! と書いたある」
●「ほんならそのボール、」
★「せや 新記録のボールや 周りの奴らが大興奮『ようやったようやった』の大合唱
そこを分け入ってきたのが警備員
『すみませんそのボール、大事な記念のボールなので、バレンティン選手に返してもらえませんか?』
困るがな実はワイはヤクルトファンと違うねん
ちなヤクの友達に誘われてきただけやねん
せやからあんまバレンティンにも思い入れないからな
ほんならどうぞと警備員に渡したんや
そしたら試合後バレンティンにロッカールームに呼ばれてな」
●「ええなー、ええなー」
★「バレンティン曰く、ヘイ佐藤 あ、これワイの名前な
ユーはこの貴重なボールをよくミーに返してくれた
グレートだ ユーはグッドガイだ グッドガイ佐藤 GG佐藤!
これを聞いた隆彦があの有名な登録名を思いついたらしい」
●「うそつけ 時間軸めちゃくちゃやないか」
★「そんでボールのかわりにサイン入りのバットをもろた
ところがこれにおもしろくない男がいる ワイの友達や
そらそうやがな ちなヤクや しかもバレンティンの大ファンらしい
なぁ佐藤頼むわ そのバット俺にくれ いやいやそんなんできるかいな
バレンティンからグッドガイのユーに、と言われてもろたんや
簡単にあげるわけにはいかんねん悪いな
まてまてまて 何もなタダでくれとはいわん、今財布に12万4567円ある
これ全部お前にやるからバットくれ
そんなん言われてもなぁ いやぁ うーん
(ちょっと溜める)まぁなぁ…12万?あー4567円 ほーん
こういうのはほんまに必要としてる人のところへ行くべきかもしれんなぁ
ほんなら うん 大事にしたってな
やったー バレンティンやー 佐藤 おまえは最高や 親友や 心の友やー
と持ち上げられながら12万4567円貰うんが一番好き」
●「ちょっと待て おまえ最初花火が好きゆうとったがな
知らん間に神宮の話なっとるし最終的に12万が好き?
誰かて好きや そんな大層な話やなくてな
ちょっとした食いもんでは何が好きやっちゅうねん」
★「それやったらチョコバット」
●「チョコバット!? 12万のバットから30円のチョコバットまで下落しよった
しかしまぁ、ここまでいろんな奴に聞いたがやはり好きなもんはバラバラやったな
ほんなら次は嫌いなもん聞いていこか
またこっちから おまえの一番嫌いなもんはなんや」
▲「そら巨人やな」
●「ほう おまえはアンチ巨人か おまえは?」
■「ワイは阪神」
▲「なるほど おまえはアンチ『アンチ巨人』やな」
●「ややこしいわ ちょっと黙っとけ そちらは何が嫌い?」
■「せやなぁ 嫌いというよりも怖いの方が近いかな」
●「ほぅ、一体全体何が怖い」
■「ブライアントや」
●「近鉄の? ラルフ・ブライアント?」
■「せや あれはまだワイが高校三年生の時やった
西武ファンでな 西武球場によう通ってた
まだドームやないころやな 日付は忘れもせえへん10.12」
●「10.19やのうて?」
■「その翌年やな 西武が近鉄とのダブルヘッダーで連敗して優勝が消えた
そのダブルヘッダーにブライアントという名の悪魔がいた
奴は2試合またいで4打数連続本塁打
西武はブライアント一人に負かされたと言っても過言やない
ワイが今だに覚えてるのはやっぱナベQ
打たれて崩れ落ちたあの姿はワイのいる外野からでもよう見えた
ワイは今でもブライアントが怖い」
●「なるほどなぁ そりゃトラウマちゅうやつやな
しかしあんたうらやましいな
負けた側にしてもあんなええ試合なかなか見られへんよ なぁ
(手でキーボード カタカタカタカタカタ)おまえ何してんねん」
★「へ? 今新しいスレ建てとってん
『なんJに44歳のおっさんが居た件wwwwww』」
●「建てたんなやそんなスレ おっさんおったかてええがな
そういうおまえの嫌いなもんはなんやねん」
★「ワイは中国人や」
●「これはなかなか差別的な奴がでてきたな そのわけ聞こか」
★「ワイの好きなんはμTorrent ファイル共有ソフトや
この前ワイはHRDV-618を落とそうとしてて」
●「HRDV? 暗号か何か?」
★「ファイルの型番やがな 正式名称『ミラクル美乳 明日花キララ』
ワイの大大大好きな明日花キララのデビュー作でな ずーっと探し求めてたんや
やっと見つけた活きのいいトレントファイルをμTorrentにセット、開始を押す
ピアに接続されてダウンロードが始まる
分割WEB割れと違てトレント言うんは後は見てるだけでええから楽なもんや
(計器を眺めるように)秒速20kb 秒速40kb 100kb 170kb 350 500 800 1mb
(ニヤニヤしながら)10% 20% 40%と着実に、しかし確実に明日花キララのおっぱいがこっちに向かって来てる
60%ぐらいのとこでティッシュを取りに行って帰ってきたら…
下り速度がめちゃくちゃ下がっとった
あわてて上り速度最大にしても戻らへん
300kb 180kb 70kb 20kb 0.1kb 70%で止まってしもた
腹立って腹立ってどこのどいつが止めよったんやとシーダーのIPのとこ見たら
真っ赤な下地に5つの黄色い星! 五星紅旗!
中国や ワイは思わず叫んだ
おいチャイナ! 日本人様が日本のAV落とすのを邪魔すな!
それから中国人が嫌い」
●「あのな あのな、さっきあいつにはAV買うのは粋やないと言うたけども
えーぶいぐらい買え、落とすな あとおまえの女優の趣味チンフェと被ってんぞ
まぁしかしこれで一通りは聞いたんかな
やっぱり同じ『風吹けば名無し@転載禁止』でも好き嫌いはバラバラなようや
ここまできたらコテにも聞こか 誰にしょ せやチンフェ
チンフェ、チンフェ、チンフェに聞こ
チンフェどこやー チンフェおらんの?
呼んでこんかい(叩小拍子)
どこておまえ 松戸以外にあんのか はよ呼べ
来な家にホモ寄越すぞ言うてこい
おーきたきた ようきたチンフェ」
㋠「(できるだけキモく)ンゴー ホモが来るンゴー」
●「きっしょいしゃべり方やのー まぁええわ
今なぁチンフェみんなで怖いもんの言い合いしとってん
名無しばっかりに聞いて飽きてきたからコテにも聞こかとおもてな
おまえの一番怖いもんはなんや」
㋠「ンゴっ ワイには怖いもんなんか」
●「(叩小拍子)そういうのはええからはよ言え はよはよはよ マーチ燃やすど」
㋠「待つンゴ・・・・ ンゴ?ンゴゴゴゴ?」
●「なんやねんさっきから キモすぎやろ」
㋠「・・・・一つだけ怖いものがあるンゴ」
●「それを聞いてんねん はよ言えはよ言え
あとンゴは抜いとけ」
㋠「バイトが休みだから忘れ物を事務所まで取りに行った訳よ
で、帰り駅でJK3人組がウンコ座りで座ってたのを発見。すかさず俺は前へ。
そらもう丸見えよ、二人はクソ可愛いけど一人はガングロで正直萎える。
で、しばらくするとガングロの奴が俺に気付く。
そいつが二人に『パンツ見てんだけど・・・・まじ無理』とか聞こえるように言ってきやがった。
ムカついた俺は腕を捲りわざと見えるように指輪を見せつけてやって」
●「別に腕捲らんでも指輪見えるやろ」
㋠「ちょっといいとこだから黙ってるンゴ
ムカついた俺は腕を捲りわざと見えるように指輪を見せつけてやって
『俺にはもう彼女いますからwwwお前みたいなクロンボ興味ねえからwwww』
的な顔をすると」
●「言うてへんのかい」
㋠「そのガングロは小太りの少年のようにポカーン←
そのまま覇王色の覇気のごとく威圧して俺の事実上勝利が決定
俺に勝負を挑んだ奴が悪いといえる模様
もうないじゃん・・・・」
●「は?」
㋠「もうないじゃん・・・・」
●「何がないねん」
㋠「もうギャルなんて怖くないじゃん・・・・」
●「怖ないんかい! 今怖いもんはなんやて
―ッン! ぶっさいくなガキやで
もうええもうええ 帰れ、松戸帰れ
はよ帰れムーブ燃やすど!(叩小拍子)
ちっ 聞いて損したわ なんか口直しにおもろそうなん
(掴んで逃がさないように)おー原住民そんなとこおったんか
逃げんでもええ逃げんでもええ
しばかへん いやな今怖いもんの話をしとってな
原住民ちゃんの怖いもんはなんや?
え? なんや声ちいそうてわからへん 怒らへんから あん?
㊦「(小さい声で)しんりゃくしゃ」
▲「だああれが侵略者じゃあ!こらぼけぇ!(手打ち)」
◆「こらこらこら やめんかい 原住民鼻から血だしてるやないか
何をそんなに殴ることがある」
▲「こいつが! わ、わ、わ、ワイらのことを
し、し、侵略者呼ばわりしよった!
ちょっとなんJ借りてるだけやのに!」
◆「あーあー ちがうちがう
それはたぶん『しらくさやま』かなにかと言ったのをおまえが聞き間違えたんやろ
原住民、おっきい声ではっきりと言うてみ」
㊦「(はっきりと)侵 略 者」
▲「やっぱしんりゃくしゃやないかー!(手打ち)
だあれのおかげでやきゅう見れるおもとんねええん!」
◆「まてまてまて やめんかい 原住民前歯折れてるやないか
何をそんなに殴ることがある」
▲「こいつが! わ、わ、わ、ワイらのことを
し、し、侵略者呼ばわりしよった!
あんだけやさしう野球教えたったのに!」
◆「あーあー なるほど
おそらく『しんりゃくしゃ』という言葉には複数の意味があるんやろ
もしかすると食べ物のなまえかもしれん えーなになに
国語辞典より 侵略者 意味 他国に侵入してその領土や財物を奪い取る人 以上」
▲「やっぱりワイらのことやないかー!
あああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!
(ブリブリブリブリュリュリュリュリュリュ!!!!!!ブツチチブブブチチチチブリリイリブブブブゥゥゥゥッッッ!!!!!!!)」
◆「こらあかん 怒りのあまりもらしよった
誰か便所つれてったれ」
㋕「『ウンコはトイレでしろ』
こういう凝り固まった脳みその奴って出世できなさそうだよな
こんなバカがウンコしたい時にトイレ探し回ってるの見ると爆笑もんだわ
トイレなんてただ座ってウンコをするための部屋にすぎないんだよ
喉乾いたら何が何でも喫茶店入らなきゃいけないって訳じゃないだろ
探せば自販機もあるしコンビニもある
喫茶店も座って落ち着いて飲み物を飲む部屋にすぎない
つまりウンコしたくなったらトイレを必死で探す奴は選択肢を考えられない馬鹿
●「尊師…いつからおってん」
㋕「最初からナリよ」
●「ネクタイ曲がってんで」
㋕「最初からナリよ」
●「おったんやったらおるゆいーな
最初からおったならもうわかるやろ
尊師の怖いもんはなーんや?」
㋕「別に…」
●「別になんて答えがあるかいな
人間だれしも怖いもんあるやろ」
㋕「…まあ無いことも無いナリ」
●「それを…」
㋕「それが『あれが恐い』と口に出して言うのも恐いナリ」
●「よっぽど怖いんやな そぉなったらよけいに聞きとなってくる
言うてぇな言うてぇな」
㋕「言ったら笑うナリよ」
●「笑わへん笑わへん 人間誰しも恐いもんあんねやさかいな… 何や?」
㋕「…アイスが怖い」
●「アイス? あいすちゅうバケモン知ってっか? 知らんなあ
アイスてあの甘い奴? ぺろぺろぺろーて舐める?」
㋕「うー アイスの『あ』の字を聞いても怖いのに、ぺろぺろぺろーなんて想像するだけで震えが止まらない
当職は一足先に帰るナリ」
●「行ってもうた…変わったやつが居るなぁ世の中には
おい アイスが恐い」
▲「まぁ言うたりな だれしも怖いもんがあるゆうたんはおまえやで
ところで ワイちょっとおもろいこと思いついてんけど」
●「おまえはまず便所でケツ洗てこい
しかしワイも思いついてしもた」
■「ワイもや」
●「ほぉ皆同じこと考えてるな
尊師にはIP開示された恨みがあんねや
いっぺんぎゃふんと言わせたいなと思ってた
アイスぎょうさん集めて、
尊師の事務所行ってお見舞いやーッてアイスダバダバダバーっと投げ入れる
アイスのあの字であかん尊師や 周りみなアイスやってみぃ
『キャ~ バタバタ キャ~ バタバタ』
みんなでアイス食いながらそれ見て笑いもんにすんねん」
▼「ええなぁ ワイはまたそぉいぅことがいたって好き」
■「おーやろやろ」
●「そぉと決まればいろんな種類のアイス買うてこい(叩小拍子)」
●「よし買うてきたな お前はなんや
チョコモナカジャンボ あぁー基本中の基本やな
おまえは ジャイアントコーン コーンのところをぼりぼり食うのがたまらんねん
これはパルム こんな高級品尊師にはもったいないで おぉ雪見だいふくもある
スーパーカップにたまごアイス ガリガリくんにあずきバー
こんだけあったら目ぇ廻しよるで
よっしゃ手分けして アイス持ったなぁ
ほな事務所いくでぇ」
▲ 「(歩きながら)しかしなんやな もぉこんなん見たらドラマやら映画ちゅなもんアホらしぃて見てられへんで
あんなもんどないオモロイちゅたかて脚本があんねん
わざとや こっちはほんまもんや
アイスポ~ンッ『キャ~、バタバタ』ポ~ンッ『キャ~、バタバタ』
こんなん見たらもぉ、これからテレビなんか見られへん…」
●「静かに 静かにせい ピュア虎に着いた ほんならこのアイスを」
▲「ちょっと待ってーな このアイスどうやって事務所にいれんの?
チャイム鳴らしたら機動隊が装甲車乗って飛んでくるっちゅう評判やで」
●「心配いらん 先に餌まいたんねん この手紙」
▲「なにこれ」
●「ラブレターや
唐○貴洋さま
初めまして。突然のお手紙でごめんなさい。
私は今年の3月まで、唐澤さんと同じビルの事務所で働いていました。
時々、玄関やエレベーターホールでお見かけすることがあり、
「優しそうな人だな」とずっと心に残っていました。
4月から事務所を変わることになり、唐澤さんをお見かけする機会がなくなってしまい、
私は何とも言えない寂しい気持ちで毎日通勤しています。
もっと唐澤さんとお近づきになりたかった、あの時勇気を出して話しかければよかった。
後悔でいっぱいになる前に、最後の勇気を出してこの手紙を書いています。
もしご迷惑でなければ、これからプレゼントを贈るので受け取ってください
(住所、名前、アドレス)
p.s.私のことを少しでも知ってもらいたくて写真を同封しました。
また、上のアドレスは私のブログです。
これを送った」
▲「ほんなら?」
●「ブログにアクセスあったがな 開示請求の時と同じIP
アドレス手打ちでアクセスしとんねん
今やったら絶対受け取るで ピンポーンと」
㋕「ナリ?」
●「『ナリ』!?いや 宅配便です
女の人からのプレゼントです」
㋕「ナリッ!」 (ガチャ ウィーン)
●「驚いたなこいつナリで会話しとるで
まあええわ4階やな 行くど
(階段を上る)おっおっおっっと
ええかこの扉の向こうに尊師がいる
みんなアイスもってるな いくぞ トントン おるかー
(ガチャ)そら 放り込め おらー」
▲「(はしゃぐ様に)キャ~バタバタ キャ~バタバタ キャ~バタバタ」
●「おい お前が『キャ~バタバタ』言うてどないすんねん」
▲「えっ」
●「お前ばっかりやないかい」
▲「あれ ワイか?」
●「『ワイか?』やあらへんがな
尊師が「キャ~バタバタ」言うん見て楽しもちゅうたんやないか
お前の『キャ~バタバタ』聞きとうて みな買うて来たんと違うんやで
…見てみ中シ~ンとしてるやないかい どないしてくれんねんこれ?」
▲「そんなことワイに怒ったかて知らんがな
ワイかてこんなこと始終やってるわけやあらへん
生まれて初めてやもん 多分こぉしたらこぉなるやろ…
しかし、ちょっと静かすぎるなぁおい(聞き耳を立てる) …ヘイヘイ
●「なんや」
▲「尊師死んだ」
●「えぇ?」
▲「尊師死んだ」
●「死ぬか?」
▲「死ぬわいな アイスの『あ』の字で震えが来るやっちゃで、
パッと顔上げたところへアイスがパッパッパッパ~ッ飛び込んで来たんや
そんなもん「キャ~ッ」も「バタバタ」もなんにもなし
アッと言ぅたがそれっきり ビックリ死にっちゅう奴やな…」
■「(泣きながら)死んでもうたらもう殺害予告でけへんで」
●「んなことで泣くなアホ」
▲「(キーボード叩くふり)『ピュア虎にアイス投げた結果wwwww』」
●「スレ建てんでええねん 自白してどないする」
▼「ワイちょっと用事を思い出した」
◆「ワイも贔屓の試合が」
●「あッ 逃げたらあかんで逃げたら みな押さえとけ
こうなったらみな連帯責任やど 自分だけ助かろてなことあかんで」
◆「しかしこれどないする」
▲「どないするて もうしゃーない 覚悟せんと 人ひとり殺してんねんぞ
そのうち山岡が様子見に来るわいな 死体見つけて大騒ぎや
まず愛宕署の巡査が飛んで来るわなぁ 次は橋本巡査長が来よるやろ
鑑識が来る 愛宕署の署長も来る」
◆「署長も来るか?」
▲「そら来るわいな 95万件の殺害予告放置したあげくアイスで殺されたんやぞ
警察は何をしてたんやとマスコミに突き上げられるわ」
■「えへへ それやったら新聞乗るんやろか」
▲「なんでそんな嬉しそうやねん そら載るわいな
世界犯罪史上 類例のない怪事件
一面三段抜き 見出しも決まってんねん」
●「ほうどんなん」
▲「『アイス殺人事件』バーンっとな 『なんJ民共謀して』 共謀となると罪が重くなる
『なんJ民共謀して唐○貴洋なる弁護士をアイスにて惨愛す』」
●「なんやその惨アイスて」
▲「いや惨殺すて書いたら文面に『殺す』が入ってるから『愛す』に変わる」
●「どこのカークランドの話してんねん 新聞がそんな予告対策するかいな
おまえちょっとひっこんどけ」
㋕「(外の様子を気にしつつ小さな声で)
あぁ言えばきっとこうなると思ったナリがきっちりかかったナリねぇ
当職は酒は一滴も飲めないが甘いものには目がないナリよ
たくさん放り込んでくれたおかげで洋には当分アイス買わせずに済みそう
食べたいなぁ…… まだ居てるなぁ…… 怒るだろうなぁ……
我慢できない 一つだけ一つだけ
(ここからそれぞれのアイスの食べる真似)
(食) チョコモナカジャンボ この板チョコのパリっという音が大好き
これはガリガリくんソーダ(食) うーん一気に食べるとキーンとしてくるけど止められない
あずきバー(食)カッチカチナリ 後で食べよう
おー雪見だいふく その節は受け取り拒否して悪かったナリねぇ(食)
お餅がよくノビール」
●「ちょい待て ちょい待て、様子おかしいぞ」
▲「何がや?」
●「なんや、中でボソボソ、ボソボソしゃべる声とペロペロ、ペロペロ舐める音がする」
▲「そんなわけあるかいな 尊師死んでんねんで 山岡も洋もまだ来てないのに
どれよいしょ(ドアをこじ開ける) あーっ!」
●「あ?」
▲「あーー」
●「カラスやがな どないしたんや」
▲「尊師アイス食うてる」
●「へ?」
▲「尊師アイス食うてる」
●「なに ちょ どけ あっ(叩太もも)
ワイら尊師に騙されたんや ううー おいこら尊師!」
㋕「(のどを詰まらす) ―っ ぷはっ
危ない危ないもう少しで雪見だいふくと心中するところだったナリ
これはこれはみなさんお元気そうでなりよりです」
SIDE A
●「なりよりちゃうわ おまえが怖い言うからこんなようさんアイス買うてきてんぞ」
㋕「おかげさまで(満足そうに腹をさすりながら)当職のおなかは冷え冷えナリよ」
●「んーーっ おまえのっ尊師のほんまに怖いもんはなんやねん!」
㋕「(余裕がある感じで)今度は…あったかーい ジュニアアイドルが
怖い」 終
SIDE B
●「なりよりちゃうわ おまえが怖い言うからこんなようさんアイス買うてきてんぞ」
㋕「(小刻みに震えながら腹をさする)そのおかげで当職のおなかは冷え冷えナリよ」
●「んーーっ おまえのっ尊師のほんまに怖いもんはなんやねん!」
㋕「(余裕がない感じで)今度は…あったかい ジュニアアイドルが 怖い」
ヤーマン「駄目です」
㋕「あああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!
(ブリブリブリブリュリュリュリュリュリュ!!!!!!ブツチチブブブチチチチブリリイリブブブブゥゥゥゥッッッ!!!!!!!)」
終