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Pandora game―Prologue―
作:知月 夏希



Stage5


「おい、コナン!お前、これ解けっか?」

放課後の教室。
今日は4時間の水曜日なので、他のクラスの児童もほとんど消えている。
静寂が訪れていた教室に、騒がしく飛び込んで来た元太にコナンは驚いた。

「何だよ、元太。お前、帰ったんじゃなかったのか?」

いつもなら、一緒に帰ろうという歩美の一言で一緒に帰っているはずなのだが、用事で歩美が早く帰るというので、それならと彼らも家に帰宅していたはずなのだ。


(何で、元太がいるんだ?)


やっぱり、1人じゃ可哀想だと思い元太が残っていたとはコナンは思わない。
哀は、風邪と偽って薬の研究をしているのだ。

元太も光彦も、まず歩美と哀なのだ。
コナンのことは下手すりゃ2の次か3の次、いや、それ以下かもしれない。

案の定、元太は下校しようとした時、担任の小林澄子にに捕まり、1時間お説教をさせられていた。
ここ1週間、宿題をやって来なかった元太についに担任教師もキレたのだ。

「これまでやって来なかった宿題を全部やって来いって、プリントをたーっくさん渡されちまってよ・・・」

ゲソッとして、ガックリと頭を折る元太に、コナンは当たり前だ、バーロと返す。
元太の場合、忘れていたのではなく、知っていて、なのだ。

そりゃあ、いくら子供好きだからといっても怒るだろう。

「ちぇっ!子供が可愛いとか言いながら、あの先生キツイよなあ」
「可愛いから怒るんだろうが。それより何だよ?」
何か用があるんだろ?

書き途中の学級記録は置いておき、元太と向き合う。
ああ、そうだったと、元太は思い出したようにコナンにプリントを手渡した。

「何だよ、これ。宿題なら自分でやれよ」
「んなんじゃねえって。これ、5年の先生がパソコンで見つけたパズルゲームでさ」
これに当たったら何でもくれるんだぜ!
「何でも〜?決まった懸賞を用意してねえのかよ?」
「先生はそう言ってたぜ。だから、これが解けたら家一軒貰うって言ってたな」
あの先生、ずっとアパート暮らしだもんなあ。

元太の話に、コナンは驚いたように瞳を瞬かせた。


(おいおい、上限なしの懸賞かよ?いくら何でも、家一軒は無理じゃねえか?しかし、ホントに希望通りってんなら、そういうのが出ても文句なんか言えねえよなあ・・・)


「俺だったらうな重を100杯!いや、1000杯貰っちゃうぜ!」


(・・・・・・ま、こんなのもいるけどよ)


「なあ、コナン。お前だったら何貰う?」
「何言ってんだ。んなもん、解かなきゃ意味ねえだろうが」

そう答えつつ、コナンはやっぱりワールドカップのチケットだよなあ、などと考えていた。
だが、これは懸賞で貰わなくても手に入るツテが大量にあった。


(インターネットってのは、お遊びが多いからなあ・・・)


最近は、インターネットを使っての詐欺までもが流出しているのだ。
もしこれが個人情報集めのためのものだったら、洒落にならない。

とりあえず、見てみるかとコナンは元太が持っていたプリントに手を伸ばした。

書かれていたのは、ただ数字と記号を組み合わせただけのものだった。
本当にそれだけで、どうすればいいだとか何をすればいいだとかはまったく書いていなかった。

これでは、大半の人間が首を捻るだろう。

まあ、誰でも簡単に分かるものなら、希望通りのものをやるとは書かないだろうが。

「なあ、分かるか?コナン」

コナンは、そんな元太に溜息を吐いた。

「あんなあ、元太」
「何だ何だ!?分かったのか!?」
「お前、俺を買いかぶりすぎ」
先生にも分からない問題を俺が解けるわけねえだろうが。
「やっぱし、お前でも分かんねえか・・・」

元太は、がっかりして最初と同じように頭を折り曲げた。
きっと、頭の中ではうな重が翼を生やして飛んでいるのであろう。

しかし、コナンはそれどころではなかった。


(誰だ・・・?今更こんなもんをネットに流したのは・・・)


―――問題の答えが分からないというのは、嘘だった。
いや、もしかしたら自分が1番深く関わっているかもしれないのだ。


こんにちは、こんばんは、おはようございますv(←順番違)
いや〜、連載開始から毎日投稿している知月 夏希でございますv
毎日のように次の物語が思いつくのでv
面白くなるといいな、楽しくなるといいと思います。
皆さんが楽しんでくれれば、それでいいので。
ではv











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