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Pandora game―Prologue―
作:知月 夏希



Stage1


プロメテウスが天界から火を盗んで人類に与えたことに怒ったゼウスは、人類に災いをもたらすために“女性”というものを作るように神々命令したという。
へパイストスは泥から彼女の形を作り、パンドラは神々からさまざまな贈り物パンドラを与えられた。
アフロディテからは美を、アポロンからは音楽の才能と治療の才能を・・・そういった具合にである。
そして、神々は最後に彼女に決して開けてはいけないと言い含めて箱を持たせ、更に好奇心を与えてプロメテウスの元へ送り込んだ。

パンドラを見たエピメテウスは、兄であるプロメテウスのゼウスからの贈り物パンドラは受け取るなという忠告があったにもかかわらず、彼女と結婚してしまう。
そして、ある日、はついに好奇心に負けてその箱を開けてしまう。
すると、そこからさまざまな災いが飛び出し、パンドラは慌ててその箱を閉めるが、既に1つを除いて全て飛び去った後であった。
最後に残ったものは希望とも絶望とも、未来が全て分かってしまう災いよちょうともいわれている。
それによって人間は希望だけは失わずにすんだといわれている。
こうして、以後人類はさまざまな災厄にみまわれながらながらも希望だけは失わず、あるいは絶望することなく、生きていくことになった。

パンドラはその後、エピメテウスと娘のピュラと、ピュラと結婚したデウカリオンとともに大洪水を生き残り、デウカリオンとピュラはギリシャ人の祖といわれるへレーンを産んだ。





      ◇      ◇      ◇      ◇      ◇





「―――え?怪盗キッドからの予告状・・・?」
「そうなのよ〜!あのキッド様からの予告状!」
私の知り合いの所に来たの!

差し出されたのは、1枚のメッセージカード。
怪盗キッドからの予告状だった。

「それでね、それでね〜!宝石を展示するのが、その人が開催するパーティなの!」
それに招待されちゃって!今度こそ、キッド様を間近で見れるわ〜!

キッドキッド、と騒いでいる園子。
蘭はそれに苦笑しながらも、話しを続けていた。





      ◇      ◇      ◇      ◇      ◇





「ただいまー」
「あら、お帰りなさい、コナン君」
「・・・どうしたの?なんか、キッドキッドって声が聞こえてきたけど・・・」

園子の声は、廊下にまで響いていた。
コナンはランドセルを降ろすと、蘭達の元に寄る。

「・・・・・・で?どうしたの?」
「いいのよ、ガキんちょは黙ってなさい」
「ちょっと、園子!」
「・・・・・・・・・分かったわよ・・・」

はぁ・・・と園子は溜息を吐く。

「でさあ、どうしたの?」
「あ・・・ごめんね、コナン君」
実は・・・怪盗キッドからの予告状が来たのよ・・・。
「予告状って・・・園子姉ちゃんの所に?」
「ううん。予告状が来たところは園子の知り合いの所で・・・」


(あー・・・なるほどな・・・それでこんなに大騒ぎしてるわけだ・・・・・・)


もはや、溜息しか出ない。
このミーハー娘は、怪盗キッドの大ファンなのだ。
園子なら、宝石を囮にしてまでキッドに会おうとするかもしれない。

「・・・それで、宝石が展示される場所はどこなの?」
「展示される場所は―――」
「―――“神楽財閥御令嬢誕生パーティ”が開催される、プリンセス・ビーナ号よ」
「神楽財閥って・・・あのいっつもテレビでやってる大企業の・・・?」
「そうなのよ!毎日毎日、テレビでやっちゃって・・・むかつくったらありゃしないわ!」

ハハ・・・
コナンと蘭は乾いた苦笑を浮かべる。
園子はそんなこと気付かずに、ただ神楽財閥への苦情とキッドの惚気を1人語っていた。





      ◇      ◇      ◇      ◇      ◇





「プリンセス・ビーナ号?」
何じゃそりゃ?何かの飛行船とか船か?

小五郎がほかほかの白いご飯を頬張りながら、見当ハズレの答えを顔を顰めながら言う。

「違うわよ!船よ、船!いつも、毎日のようにテレビに登場する神楽財閥が管理してる豪華客船!」
「船だから合ってんじゃねーか」
豪華客船だろうが漁船だろうがただの客船だろうが・・・船には変わりねーだろ?
「ハハ・・・・」

夕食中に繰り広げられる親子の戦い。
コナンだけが1人、冷静に夕飯を食べていた。
・・・それでも、喧嘩は収まりそうにない。

「―――で?そのプリンセス・ビーナ号と神楽財閥がどうかしたのか?」
「・・・園子の所に、“神楽財閥御令嬢誕生パーティ”の招待状が来て・・・そのパーティに、キッドが現れるらしいのよ」
「キッドだあ?あの、むかつくこそ泥か?」
「・・・・・・あのね・・・」

蘭とコナンは軽く溜息を吐く。
蘭は話しを進めた。

「・・・それで、予告状が届いて・・・その御令嬢さんが、キッドが狙っている宝石を身に着けるらしいの」
「それが、どうしたってんだ?俺にゃ、んなこと関係ねぇだろ」
「関係あるから話してるんでしょ!」

先程から続く言い争い。
いい加減、終わりにしてもいいと思うのだが・・・話が終わっていない以上、それは出来なかった。

「―――園子が、パーティに来てほしいって。招待状も、もう貰っちゃってるの」
「そりゃあ、また急だな」
「おじ様ならキッド様を捕まえられると思うって言ってね、園子が」
「当たり前だろ!あんなこそ泥、この名探偵毛利小五郎様が捕まえてやる!!」


(・・・・・・事件を解いてるのは俺だけどな・・・・)


辺りには微妙な空気、なんだか可笑しな空気が漂っていた。


初めまして、知月夏希です♪
始めました、連載小説v
私の書く小説は、私の気が変わらない限り、“Pandora gemu”というシリーズです。
読み方は、“パンドラ ゲーム”。
英語表記でも、パンドラって、ローマ字と変わらないんですね〜。
最初はギリシャ語だったんだけど・・・。
合っているか心配で英語に変更v
なんだか分からないケド、とりあえず宜しくお願いしマス!











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