俺の理想の女性は、年下でいつも俺の後を追っかけ回すあいつ。
母親の学生時代からの親友の娘。
あいつが小さい時からずっと一緒に居る。
いつもあいつは俺の後を追い回す。
10歳も年下な奴。
小さい時あいつは無邪気に
「お兄ちゃんのお嫁さんになるんだ☆」
って言ってた。
もちろん10歳も年下で俺から見たら妹。
そんな言葉本気になんてしてなかったんだ。
でもいつからか俺はあいつの事を妹じゃなくてただの女として意識してる。
いつからなんか分からない。
気が付いたら俺は、あいつの事を女として見てた。
でもあいつは・・・
俺の事をお兄ちゃんとしか見ていない。
そう知ってるんだ。
だから俺はこの気持ちを伝える事なんて出来ない。
伝えたら・・・
あいつを悩ませるだけだと知ってるから。
このぬくい関係を壊したくない。
そう思ったから。
ずっと俺の後ろを追いかけてたあいつ。
ずっと子供だって思ってた。
ずっと俺の後を追いかけてるって思ってた。
でもいつかは大人になる。
あいつが高校に合格した時に本当は抱きしめてやりたかった。
どんだけ苦労したか俺がよく知ってるから。
「よくやったな。」
そう言って抱きしめてやりたかった。
でも抱きしめるなんて事はできない。
抱きしめたら・・・
二度と離せなくなるから・・・
頭を撫でた。
あいつがすねると俺は決まって頭を撫でて
「まだまだ子供だよな。」
そう言った。
まだまだ子供で俺の後を追い回すあの時のままで居て欲しかったから・・・
あいつを心から追い出す事なんてできない。
あいつ以上に愛せないかもしれない。
でも・・・
あいつ以上に幸せにしてやる。
産まれてくる子供を幸せにしよう。
俺は結婚した。
結婚式で泣くあいつ。
本当に俺は兄としてしか見られてなかったんだな。
そう実感した。
「おめでとう。」
あいつが笑顔で言った。
俺はあいつが妹で良かった。
これからもあいつの頭を撫でていこう。
いつかあいつが結婚して子供が産まれたら。
頭を撫でよう。
そして抱きしめてやろう。
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