男は長い旅の末、遂に何でも願い事を一つだけ叶えてくれる魔法のランプを見つけた。男は息を荒げ、昔教えてもらった通り汚れたランプを擦った。 するとランプから巨大なランプの精が現れた。 「私はランプの精、お主の願い事を一つだけ叶えてやろう、さあ願い事を言え」
男は色々と以前から願い事を考えていた。不老不死になるか、また世界一の金持ちになるか、世界の真理を全て知るかなど、だった。
「待ってくれ考えさせてくれ」
ランプの精は困った顔をし、こう言った。 「分かった、ならあの日が沈むまで待とう」
そして男の葛藤が始まった。 「どうする、時間がない早く決めろ」
しかし、男は欲深いせいか一向に決めることができなかった。そして考えている内に日がほぼ沈みかけていた。
「どうすればいいんだもう時間がない、誰か決めてくれー頼む」
その時だった、男の頭に電気が走り願い事が決まった。 「よし、決まった俺の願い事は」
男が願い事を言おうしランプの精のほうを向いた。しかし、そこにはあの巨大なランプの精の姿はなかった。 「なっなんで」
男は急いでランプを擦りもう一度ランプの精を出した。 「どうして、ランプに戻るんだよ」
ランプの精はこう言った。 「お主の願い事を叶えたからだ」
「叶えた……あっ」
ランプの精が叶えた願いは男の願い事を決めることだったのだ。 |