第5話:天道現る
ビストロ・ラ・サル。
俺は此処でアルバイトをして収入を得ている。
お、客人だ。
俺は、お客の前に行き、
「ご注文は何に致しますか?」
と、使いたくもない敬語を使って聞く。
客は、
「いつものだ。」
と、答えた。
「あの、いつものとは何でしょう?」
「お前、新入りか?」
「ええ、まあ。」
と、俺は答える。
すると客は、立ち上がって厨房へ入って行く。
「待てよあんた。関係者以外立ち入り禁止だぞ。」
俺が客に言うと、
「放っておけ。」
と、ボクっ娘の日下部 ひよりが言った。
「何故だ?」
俺が聞くと、ひよりは、
「あいつは、偶に此処で料理を作るんだ。」
と、言った。
「成る程、料理人か。」
納得した俺は、厨房に入って様子を見た。
「どうした?」
と、客は聞く。
「あ、いや、何を作ってるのかなって。」
俺はそう言った。
「サバの味噌煮だ。美味いぞ。食べるか?」
客はそう言った。
「俺はお袋以外が作った飯を食って美味いと言った事は無い。俺に美味いと言わせる事がお前に出来るか?」
と、俺は無理難題を押しつける。
が、俺は客の作ったサバの味噌煮を食って後悔をした。
「美味い。」
俺がそう言うと、
「ふっ。」
と、笑った。
その後、客はサバの味噌煮をたいらげ、サルを出て行った。
俺は今の客の事をひよりに聞いた。
ひよりは、
「天道 総司。傲岸不遜な態度を取る男だ。」
と、言った。
明くる日、俺は学校に向かって歩いていた。
すると、成虫ワームが小さな女の子を襲おうとしてるのを発見。
俺は、
「待て。」
と、言った。
ワームは、俺の声に反応すると、俺の方を向いた。
「お前の相手は俺だ。」
そう言って、カブトゼクターを呼ぼうとした時。
どこからともなく、
「お婆ちゃんが言っていた。
子供は宝物。
この世で最も罪深いのは、その宝物を傷付ける者だ。」
と言う天道の声が聞こえた。
天道は、ワームの前に来ると、俺の存在に気付き、
「お前か。助けてやるから逃げろ。」
と、言った。
人間が生身どうするつもりだ。
そう思って見てると、天道の元にヘラクレスオオカブトをモチーフにした赤いゼクターが飛んできた。
天道はそれを掴むと、
「変身。」
と言って、ベルトにゼクターを装着し、マスクドライダーへと変身した。
「成る程。だが、俺に助けはいらない。」
そう言って、俺はゼクターを呼ぶと、それをベルトに装着してカブトに変身をした。
カブトに変身した俺は、キャストオフをし、クロックアップをした。
そして、ワームにラッシュを喰らわせ、怯んだ隙にライダーキックを放ち、ワームを粉砕。
それと同時に俺はクロックアップが解除され、変身を解いた。
天道も同じく変身を解くと、俺に声を掛けた。
「お前、資格者だったのか。」
と、天道。
「悪いか?」
「悪くは無い。だが、あまり人前で変身をしたりするな。ZECTに入ってない者は狙われるぞ?」
「そう言う天道はどうなんだ?」
「入っていない。
所で、何故俺の名を知っている?」
「ひよりから聞いた。」
「そうか。」
天道はそう言うと、何処かへ去って行った。
そして、俺はそのまま学校へと向かった。
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