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仮面ライダーカブト TIME PARADOX
作:Daisy Wig



第3話:ZECT


とある廃墟ビルから、東京都立高等学校の屋上を双眼鏡で見ている男がいる。
「ふっ、アイツか。」
男はそう呟くと、携帯電話を取りだした。
『はい、加賀美。』
「カブトを見つけました。東京都立高等学校の生徒の中に紛れ込んでいました。」
『そうか。』
電話の相手は、そう言ったきり、黙ってしまった。

ジリリリリリリリリリリリリリリリリリリリ
朝の目覚ましが鳴り、目を覚ます。
目を覚ました俺は、鳴っている目覚まし時計を止め、トイレを済ませ、洗面所で顔を洗い、歯を磨く。
そして、食事に向かう。
「おはよう。」
と、俺はお袋に朝の挨拶をすると、
「おはよう。」
と、お袋も挨拶をする。
「慎吾、今日はなんか予定あるの?」
と、お袋は聞く。
「真理と遊びに行く。」
「そう。じゃあお母さん、出かけちゃうから鍵持ってってね。」
「わーってるよ。」
俺はそう言うと、食事を済ませ、鍵を持って家を出る。
自宅を出た俺は、真理の家に真理を迎えに行く。
ピーンポーン
と、インターホーンを押す。
すると、
「はーい。」
と、真理が顔を出す。
「行こうぜ真理。」
俺は真理に言う。
真理は、
「ちょっと待ってて。」
と言って、扉を閉めてしまった。
それから数分後、真理は再びドアを開けると、
「お待たせ。」
と言って、制服姿で出て来た。
「遅えよ。」
俺はそう言う真理に言ってやったが、
「女の子はね、支度に時間が掛かるのよ。」
と、言い返されてしまった。
「それじゃ、行こっか。」
真理はそう言った。
何処へ行くか?
それは、今流行のデートスポットだ。
そこは、縁結び公園と呼ばれており、そこでキスをした者は必ず結ばれると言う噂のある公園だ。
俺達は今日、そこへ行こうと言う事だ。
「また今日も現れるかな?」
と、真理。
俺は、
「何が?」
と、聞く。
すると真理は、
「昨日の化け物みたいなの。」
と、言った。
「バーロ、そんな演技でもねえ事言うな!」
「嫌だ。だって、慎吾が戦ってる所、見たいんだもん。」
「変わってるよ。お前・・・。」
俺達がそんな事を話してると、縁結び公園に到着した。
縁結び公園に到着した俺達は、辺りが騒がしい事に気が付いた。
俺達は、人集ひとだかりに紛れ込み、奥まで行くと、ある光景を目の当たりにした。
遺体だ。体中、血だらけの女性の遺体だ。
「これって・・・。」
真理が呟く。
俺は、遺体に近付き、遺体を調べた。
遺体は既に、死後硬直が始まっており、体温も下がっていた。
「皆さん、これは殺人です。
警察が来るまで待機していて下さい。」
俺がそう言うと、
「殺人ですって!」
とか、
「嫌だ、怖いわ。」
とか、
「冗談じゃねえぜ!」
とか、色々な声が聞こえた。
が、俺は気にせずに警察を呼んだ。
それから数分後、現場に警察が駆けつけて来た。
「黒川君、まさか君がこんな所にいるとわね。」
と、高山警部が来て言う。
あ、そう言えば・・・。
「高岡刑事は?」
「あぁ、彼なら風邪で欠席だ。
で、死因は?」
「失血死ですよ。」
俺はそう言う。
警部は、確認の為に遺体を確認した。
「これは酷い!体中、血だらけじゃないか。」
と、言う。
その時だった。
「どいて下さい、ZECTの者です。」
と、手帳を見せながら、一人の女性と男性がやって来た。
岬 結月と加賀美 新だ。
「ご苦労様です。」
と、警部は敬礼をする。
ZECT・・・一体何者なんだ?
岬は、遺体を確認すると、
「体中血だらけじゃない!」
と、警部と同じ事を言う。
「岬さん。」
「何、加賀美君?」
「変ですよ、この遺体。」
加賀美はそう言う。
「確かにそうね・・・。」
と、岬。
高山警部は、
「何か不審な点でも?」
と、岬に聞いた。
岬は、
「傷口がおかしいんです。これは人の手では出来ない事です。」
と、言った。
「と言う事は、ワーム?」
と、加賀美。
流石プロ。
俺はこの二人に感心してしまった。
「加賀美君、ZECTカムを出して。」
「はい。」
加賀美は、そう返事をすると、「ZECTカム」を取りだした。
ZECTカム・・・それは、ワームの熱反応をチェックする装置で、ワームには体温が無い為、これを使えば直ぐに見分けられる。
岬は、それを受け取ると、人集りの中をそれで確認した。
「いた!」
岬はそう叫んだ。
岬は、
「貴方、ワームね。」
と、俺に向かって言った。
「ちょ、ちょと待て!俺がワームだと!?」
と、俺は聞き返す。
「ZECTカムが反応してるのよ。兎に角来なさい!」
と言って、岬は俺を引っ張る。
そして、俺は車に乗せられ、ZECT本部へ連れて行かれ、取調室へと入れられた。
「貴方、自分が何をして此処に連れて来られたか。当然知ってるわよね?」
さぁ?
「貴方は縁結び公園で人間を殺したのよ。」
「ちょ、ちょと待て!俺が人間を殺した?
何言ってんだよ!?訳分かんねえ!」
「とぼけたって無駄よ。このZECTカムはワームにしか反応しないんだから。」
岬はそう言う。
「だからさぁ、俺が人殺しだとか、ワームだとか何訳の分からない事言ってんだよ!?
第一、俺は人間だ!」
と、俺はワームである事を否定するが、
「いいえ、貴方はワームよ。」
と、岬は言い切る。
「証拠はあんのかよ?」
俺はそう聞いた。
まぁ、どうせ証拠は無いだろうけどな。
と、思いきや、
「あるわ。付いてきて。」
と、岬は言った。
岬は、俺を霊安室へと案内した。
「此処はZECTが押収した遺体を保管する霊安室。本物は此処に眠ってるわ。」
そう言って、岬は霊安室のケースを順番に見て言った。
「黒川、黒川、黒川、黒川・・・あった。」
岬はそう言って、黒川 慎吾と書かれたケースを開けた。
すると、そこには俺の遺体が入っていた。
「ど、どう言う事だ!?」
と、俺は岬に聞く。
「見ての通り、一週間前に貴方がこの子を殺して擬態したのよ。」
「俺が殺して擬態した・・・。そんなの記憶に無い。」
俺は岬にそう言ってやった。
「それじゃあこの薬を飲んで。」
と、岬は錠剤の入った瓶を出した。
岬は、その瓶から1錠だけだすと、俺にそれを渡した。
「もし貴方がワームでないのならば、それを飲んでも擬態が解けてワームになる事は無いわ。」
岬はそう言った。
「面白い。それでならなかったらどうしてくれる?」
俺は自信満々に満ちた岬にそう言った。
「罰として貴方の奴隷として生きて行ってあげるわよ。」
岬はそう言う。
俺は、その錠剤を飲んだ。
すると、俺の身体に変化が現れ、カブトムシがモチーフのワームに身体が変わってしまった。
「ど、どうなってんだ俺の身体?」
俺がそう言うと、顔をメットで隠し、スーツを着たアリがモチーフの格好をした小隊がやって来て囲まれてしまった。
「お前ら何なんだよ!?」
と、俺が言うと、その中の一人がメットを外し、
「我々はワームを倒す為に作られたZECTの攻撃部隊シャドウだ。お前を抹殺する。」
と、言った。
訳が分からなくなった俺は、取り敢えずそこから逃げ出した。
が、シャドウの部隊は、俺を追って来る。
逃げ出してから暫くすると、薬の効果が切れ、人間の姿に戻った。
「待て!」
と、メットを外した男が言う。
俺は、メットを外した男の言う通りに待ってやった。
すると、メットを外した男は、右手を頭の上に伸ばした。
それと同時、蜂がモチーフのゼクターが男の元へ飛んできた。
男は、
「変身。」
と言い、左手首のブレスにセットし、マスクドライダーに変身をした。
やれやれ、面倒な奴だ。
俺は、カブトゼクターを呼び、
「変身。」
と言い、ベルトに装着してカブトに変身した。
「カブト!?」
ライダーは驚いて言った。
俺はライダーに、
「ほぉ、俺を知ってるとはな。」
と、言った。
ライダーは、
「そのベルトはZECTが最近開発したもの。それを何処で手に入れた?」
と、聞いた。
それに対し俺は、
「このベルトとは長い付き合いでね。幼い頃に拾ったんだ。」
と、言った。
「拾ったか何だか知らないが、お前を倒す!」
と、ライダーは言って、俺に攻撃しようとした。
が、岬がやって来て、
「矢車さん待って!」
と、止めた。
ライダーは、
「どうしたんですか?」
と、岬に聞いた。
「私に話をさせて。」
岬はライダーにそう言うと、俺の方を向いた。
「貴方、3日前に上野公園で私と会わなかったかしら?」
と、岬が聞いた。
俺は変身を解き、
「3日前?」
と、聞いた。
「そう。加賀美君がカブトゼクターを呼んで掴み損ねた日。
あの時変身したの、貴方?」
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「選ばれし者は、俺だ!」
と、言って、
「変身。」
と、言いながらそいつを腰のベルトに装着し、それと同時にマスクドライダーに変身をした。
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そう言えば、そんな事があった様な気がする・・・。
俺は頷き、
「会ったかも。」
と、言った。
すると、
「御免なさい!助けて貰ったのにあんな事して、本当に御免なさい!」
と、岬は土下座をして謝った。
「か、顔あげろよ。恥ずかしいだろ?」
岬は、
「そうね。」
と、顔をあげ、
「あなた達、もう良いわよ。」
と、シャドウに言った。
するとシャドウは、渋々と帰って行った。
岬は、
「私、岬 結月みさき ゆづき。あの日からずっと貴方を捜していたわ。」
と、言った。
「あんた、俺を捜してたのか。
つーか、ワームと言い、ZECTと言い、あんたら何者なんだ?」
俺がそう聞くと、岬は、7年前のシブヤ隕石の事、人々を殺し、擬態をして人間社会に浸透しているワームの事を話した。
「ほぉ、それで俺にZECTに入れと?」
「ええ。貴方が入ってくれれば心強いのよ。仕事上。」
「断る。あんな事された上に悪者扱い。そんな奴らがいる所になんか行きたくは無いね。」
俺はそう言って断った。
「まぁ、何かあったら此処に電話しな。」
そう言って、俺の名刺を渡した。
「黒川 慎吾・・・探偵?貴方、探偵なの!?」
「何か問題でも?」
「いいえ、無いわ。
何かあったら電話するわ。じゃあね。」
そう言って、岬は去って行った。
はぁ、今日は色んな意味で疲れた。
早く家に帰って寝よう。
そう思い、俺は帰路に着いた。



カブト、戦わなかったね。
次回は戦わせたいと思います。












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