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仮面ライダーカブト TIME PARADOX
作:Daisy Wig



第12話:フライワームの野望


東京都渋谷区某所。
物語のヒロインである私ことフライは、此処で一人ぼんやりと立っていた。
「ビートル様・・・一体何処へ?」
と、私は呟く。
すると、一匹のサナギワームが気絶した人間の女の子を連れて来た。
女の子は篠原 愛美にそっくりだった。
「ご苦労様。」
私はサナギワームにそう言った。
それから暫くすると、女の子が目を覚ました。
女の子は起きあがり、私の存在に気付くと、怯えながら後ずさりを始めた。
私は女の子に、
「逃げなくて良いのよ。」
と、言った。
女の子は、
「嫌・・・来ないで!」
と、怒鳴った。
私は怒鳴る女の子に、
「嫌だと言ったらどうする?」
と、聞いた。
すると、女の子は小型の機械を取り出した。地球人は携帯電話って呼んでたっけ。
「そんな物でどうするのかしら?」
私は女の子に聞いた。
「慎吾に。慎吾に電話を掛けるわ。」
「ふうん。慎吾ってのは、貴方のお友達かしら?
でも残念ね。お友達が貴方の笑顔を見れないなんてね。
貴方はね、一度死んで私の中で生きて行くのよ。」
と、私は女の子に言った。
「そ、その前に慎吾が来て貴方を倒してくれるわ!慎吾は、慎吾はとっても強いんだから!」
と、女の子は言う。
「へえ。じゃあ、そうされる前に貴方の手でお友達を殺すと言うのはどうかしら。」
そう言って、私は目の前の女の子に擬態した。
その瞬間、女の子の全てが私に流れ込んだ。
名前、霧島 真理。高校生。
真理には黒川 慎吾と言う好きな人がいる。
その人は世界一強く、世間を脅かしているワームと言う怪物にも負けた事が無い。
おまけに、怪物と戦っている時の彼は滅茶苦茶格好いい。
真理は、そんな彼が世界一大好きなのだ。
私は、その記憶に違和感を感じた・・・。
私は女の子に、
「貴方の大好きな慎吾って言う人・・・ワームに負けた事が無いってどういう事?」
と、質問を投げつけた・・・。
女の子は驚きながら、
「人の記憶。読みとれるくらいならその事も読みとってみなさいよ。」
と言って答えなかった。
良いわ。記憶の奥深くまで探ってあげるわ。
私は、真理の記憶の奥深くまで探った。
すると、慎吾と言う男について刻まれた記憶を発見した。
成る程・・・慎吾はマスクドライダーカブトなのね。
え?マスクドライダーですって!?
ちょ、ちょっとそれって、ビートル様の事では!?
これはチャンスかも。
そう思った私は、
「貴方、慎吾と仲が良いみたいね。」
と、女の子に聞いた。
すると女の子は、
「ワームの分際で気安く慎吾を呼び捨てしないでちょうだい!」
と、言った。
む、ムカ付く!
「貴方ね、人間の分際でビートル様と仲良くしてんじゃないわよ!
こうなったら、彼に近づくため、貴方を殺すしか無いみたいね。」
そう言って、私はワームに姿を変えると、真理の首を掴んで持ち上げた。
「ぐ、ぐる゛じい゛。お゛ろ゛じで。」
と、真理。
「誰が降ろすもんですか!」
あ゛な゛だ、な゛ん゛の゛も゛く゛でぎがあ゛っで?」
「目的?貴方の大好きな慎吾に近づく為。そして、慎吾を私だけの物にする為。
人間の貴方には勿体ない。だから、貴方を此処で殺し、私が貴方になるわ。」
そう言って、私は真理の首の骨を砕いてトドメを刺した。
すると、真理は気を失ったかの様にぐったりして動かなくなった。
私は真理が死んだのを確認すると、真理の首を放して下に落とし、真理に擬態をした。
「これで、これで良かったのよ・・・。」
真理に擬態した私はそう呟いた。
ビートル様、待ってて下さいね。
このフライ・・・いや、真理が貴方を必ず私の物にしますから。



愛する者の為に人を殺す・・・。
これが人間だったらあるまじき行為ですな。
それにしても、女の子って何をするか解らないから怖いですね。
でも、作者はそんな子が好きだったりするんですよね。(え?











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