世界観的なもの
これは違う世界の物語。
日本のようで日本でなく、地球のようで地球でなく、現代のようで現代ではない――しかし、それでも同じ世界の物語。
日本に、とても改革の大好きな総理大臣が居ました。
その総理大臣は言いました。
「なんかすっげぇ街作ろうぜ!(音声は編集してあります、総理大臣はフランクな人ではありません)」
その総理の意に沿って開発された街、「経済開発産業特化及び福祉学業昂進地区」は……
「なげーから特区で(お、音声は編集してあります……えぇこんな総理大臣居るはず無いじゃないっすか)」
……特区は、とても特別な街でした。
何が特別かというと、街の行政は全て民間団体が行うのです。
「お、いいじゃんそれ(音声は編集ってか黙ってください首相)」
かくして、その街は「特進市」と名付けられ、さらに四人のスポンサーが集まって四つの町に分かれました。
一つは日本におけるサービス業全体の十分の一を担っているといわれている大会社、「小鳥遊財閥」が統治する厚生福祉の町、「小鳥遊町」。
一つは世界中で活躍し、現代科学の300年先を歩いていると言われる男、「如月 大門」が立ち上げた科学と化学の聖地、「如月町」。
一つは表では名を知られていないが、裏の世界では恐怖と死と金を撒き散らす「死乃裂一族」が投資・立案した商業の町、「志乃崎町」。
一つは元々特区内にあった霊山一帯を管理している神社の家系、「黒椿峰」がそのまま持っていた土地を開発して作り出した学業の「黒椿峰町」
「どうして死乃裂だけ名前が変わってるの?(だから口調を改めろや首相ぉーーーーー!)」
生々しいからです、ていうかカッコが苦労してるからもう喋らないで下さい。
この世界は、日本のようで日本ではない世界の物語。
魔法があり、妖怪が居り、科学技術が異様に発展している世界の物語。
ほとんどの人間がそれを知らず、現代とほぼ同じ発達を遂げてきた世界の物語。
そんな世界が嫌いではないと言う方は――どうぞ、この先へ。
「俺の出番は多分もう無ぇがな!(最後の最後でアンタって人はぁーーーーーー!)」
|