六話だぜ!
注意書きを追加いたします。
原作キャラの喋り方がおかしいと思われるかもしれません。
作者はどうも戦闘シーンのセンスが皆無のようです。
主人公の原作キャラへの敬称(~様、~さん、~ちゃん、呼び捨て)は作者のイメージが大きいです。
それでも、ばっちこ~いと瀬戸内海のような広さの心で受け止められる人はお進み下さいませ。
06 夕日の中で
俺が旅に出て、暫く経ち、俺は困難にぶち当たっていた。
「地理がわからねぇ……」
つかもっと早く気づけ俺。
こんな事なら三國志シリーズとかやればよかった…。
地理も分からない故に街の位置の検討もつかない。
ブルルッ
ひなた(馬)が鼻先を心配するようにこすりつけてくる。
おぉ、ういやつ。ういやつよのぉ。
少し気分が晴れた気がする。
方角は日がのぼる方向や、北極星の位置で大体把握はできる。
母の話では、村の近くの有力者は袁紹やら公孫賛あたりらしい。
多分、北のほう?だと思ったので、とりあえず南下している。
道中立ち寄った村や町で用心棒もどきで食料やらを確保する生活をしていた。
また村が見えてきた、食料が心もとないので仕事がないか、聞いてみることにしよう。
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ
キュピーン!
この気配!?
まさか!?ジャーか!?
なんつって。
村の前で誰か戦っている。
女性が複数の男に囲まれているようだが、いかんせん人の壁で女性の顔は確認できない。
助けに入ろうかと思い駆け出すと
ザシュッ!
人の壁の一部が吹き飛んだ。
「おぉぉぉぉぉぉ!!」
女性の雄叫びが敵を怯ませ、朱槍の刺突が敵を穿つ。
……あるぇーこのヴォイス……聞いた事あるな。どこでだっけ?
うーん。と、頭を悩ませる。気になりだすと、止まらない。悲しい性だ。
「おい!貴様!」
うぅーん。そう、絶対この声聞いたことある。
あれ?さすがに十数年の月日は長いな。
「貴様も、賊の一味か?」
うーむ。あるぇー?このままじゃ二次元マイスターの名が泣く。
「貴様!!」
「うっせぃ!こっちは取り込み中だ!!」
なにやらさっきから声を張り上げていた輩に怒鳴る。
「……貴様ッ……!」
おや?このプレッシャー。母が本気で怒った時に放つものに似てるな。
嫌な汗を背中に感じながら
そっと顔を上げる。
ゴゴゴゴッ
そっと顔を下げる。
……今おこった事をありのまま話すぜ!
『考え事をしていたら、いつのまにか、賊が全滅していて、目の前に般若が立っていた』
(以下略)
どうする?どうするよ!?俺。
残念ながら俺の手元には人生カードはない。
冷や汗がダラダラ垂れるのがわかる。
ここは、戦略的撤退!!
「しっ失礼しまs…、うぉあ!」
突き出された槍を紙一重で避ける。
「ちっ」
さらに襲い来る朱槍。
突き、凪ぎ、払い、返し、振り下ろし…
「ほっ!はぁ!とぅ!ちょあ!きぇい!」
かわす避ける回避する。
「ふむ、貴様、その身のこなしは、他の賊とは違うな。」
と一旦距離を置き、語る女性……!?ってか、せ……じゃなかった、趙雲さんじゃないっすか!?
あぁそうか、趙雲のCVだ。喉につっかえた骨が取れた感じがする。
「他の賊は腕馴らしにもならなかったが、貴様は少しは骨があるようだな」
そう言って、ニヤリと笑い、朱槍を構える趙雲さん。
マズい!これは死ねる!
「ちょっ!ちょっとまってくだしゃい!」
…噛んだ。
はわわ軍師じゃないんですから。
そう叫ぶと、警戒は解かないものの、話位は聞いてもらえそうな雰囲気である。
「自分は世界を見て回っているっす!賊じゃないっす!助けに入ろうとしてたっす!」
どこからか、僕のアイデンティティとらないでほしいっす。って聞こえた気がした。
「ふむ……」
スッと目を細め、俺を見据える趙雲さん。
暫く見つめていたと思ったら、構えをとく。
プレッシャーが霧散する。
「すまない、てっきり奴らの仲間かとな」
安心してその場にへたり込む俺。
「驚かせたようだな、重ねてすまなかった」
俺に手を貸してくれる趙雲さん。
「終わりましたか?」
趙雲さんの後ろから、メガネをかけた女性と、ぽや~っとした女の子が、声をかけてきた。
「おや~、そちらのお兄さんはどちら様で~?」
「ああ、っと名前を聞いていなかったな、私は趙雲 字は子龍と申す」
「ああ、ご丁寧にどうも。俺は姓は韓、名は当 字は義公です」
続いて
「私は戯志才と呼んで下さい」
「風は程立といいます~」
自己紹介を終え、村に戻る途中に近況を聞いてみた。
三人はあの村で、賊討伐を受け、警戒しているところに奴らがやってきたらしい。
そこに俺がやってきた訳か。
つくづくタイミング悪いな。
村に戻り、
「でわでわ、報告に行ってきます~。」
と言って程立ちゃんと趙雲さんが村長宅らしき家に入っていった。
その場に残ったのは戯志才さんと俺。
やべぇ、何話していいか検討もつかねぇ。
話術技能なんか0だよ。俺…。
そういや、やっぱり新キャラだよな。二人は。名前自体にはあいかわらず覚えがない。どの国につくんだろう?
「韓当殿」
急に声をかけられ
「ひゃい!」
声が裏返った。
若干照れる。
「韓当殿は、もしや北の方の出身では?」
「え?あっはい。一応北から来ました」
「やはりそうでしたか。私達は目的があり、共に旅をしているのですが、その道中に、ある噂を聞きまして。
なんでも、北の村の周辺には、賊を討伐する親子がいたそうで、母は一振りで百人の首をはね、息子は素手で首を捻り切る鬼。とか。
噂の人相が、酷似していたので、もしや、と思ったのですが。」
…………鬼ですか。そうですか。進化してるやん!尾ヒレどころか、ガノ○トスくらいになってるじゃねえか!
「あぁ、分かっていますので大丈夫です。噂に尾ヒレがつくのは普通ですから。しかし、人相については、その通りでした。真っ黒な髪に、端正な顔立ち、細身で長身、それに、額の切り傷」
額の切り傷は分かる。特徴的だしな。黒髪も細身の長身もまだわかる。しかし、俺が端正な顔?
HAHAHA~☆冗談キツいぜ戯志才さん。前の世界じゃ顔なんて評価マイナスだぜ?
彼女いない歴=年齢だぜ?
お陰で鏡恐怖症な俺だぜ?
家にはガラスや鏡がなくて嬉しがった俺が?水を汲む時も勤めて顔を見ていない俺が?
「端正…だと?」
「えぇ。私から見ても整っていると思いますが?っと風達がもどっt…」
「スミマセン、ちょっと待ってて下さい!」
戯志才さんをおいて、本気でダッシュをする。砂埃を巻き上げ、疾走する。
なにか戯志才さんが言ってた気がするが今は捨て置く。
近くの湖に向かい、恐々と覗き込む。
「なん……だと?」
そこに映っていたのは、………誰だ?
コヤツ、俺と同じく額に傷がついておるぞ。
クールな母譲りの少しキツメの目と眉
温和な父譲りの高めの鼻と引き締まった頬。
これが…俺の顔。
「……生きてて、良かった」
万感の思いをのせ、呟いた。
ってやべぇ!戯志才さんおきっぱだ!
奥歯を噛み締め、加速しないなぁ
っと思いながら全力で村に戻っていった。
急いで村に戻ってくると三人揃って待っていてくれた。
「すみません、ちょっと急用がありまして!」
「ええ、大丈夫ですよ」
戯志才さんが微笑んで言ってくれた。よかった…。
「少し、韓当殿に頼みがあるんだが、宜しいかな?」
趙雲さんにそう言われ、
「はい、俺が出来る事なら」
と答える。
「それはありがたい。実はさっきの盗賊は一部らしく、湖のほとりに拠点があり、そこにまだいるらしい。人手はあったほうがよい、出来れば手伝ってほしいのだ」
湖ってさっきの所か…。今までも何度か受けてきたしな。多分足は引っ張らないだろう。
「はい、俺でよければ手伝いますよ」
「それは助かりますです~、星ちゃんだけだと、疲労とかが心配ですしね~」
「風、それは、私が頼りないと?」
「……ぐ~」
「寝るなっ!」
「…おおっ!」
とっても愉快な三人。
入っていけない雰囲気だよな。
「それでは韓当殿。村長が我々にも宿を準備してくれているそうです、参りましょう」
戯志才さんに言われ、内心、野営じゃなくてすむ!久しぶり屋根がある!と諸手を上げて喜んだ。俺の表情をみてニヤリとした趙雲さんが
「おや、韓当殿、やはり我々と一夜をともにするのは楽しみですかな?」
とシャム猫のような表情で聞く
「いえ、屋根があるのは久しぶりで」
しかし、ひなた(馬)はどうしようかと考えていた俺は、正直な回答しかでなかった。
「………そうでしたか」
ちょっと残念そうな趙雲さん。
「韓当殿と……我々三人で…ブーーッ」
「はーい、稟ちゃん、トントンしましょうね~」トントンッ
違う方に被害が出ました。
あ。ちなみにちゃんと部屋は別でした。
早めの夕飯を頂き、夕日がさす寝台に寝転がり、屋根と敷物について、脳内会議で全会一致でありがたい。
と結論が出た頃に、ドアをノックする音が響いた。
「韓当殿、少し宜しいかな?」
趙雲さんが声をかけてくる。どうぞ、と返事をすると、朱槍を携えた趙雲さんが立っていた。
嫌な予感しかしない。
「ひとつ食後の手合わせなど如何かな?」
「……いや、ちょっと腹の調子が悪くて」
「さっきパクパクと夕飯を食べていましたが?」
「……いや、ちょっと風邪気味で」
「ふむ、それならば軽く汗を流してから、寝た方がよいのでは?」
「……いや、ちょっと頭が悪くて」
「……それは、致し方ないのでは?」
ちょっと目を逸らされた。
「鬼と噂される剛腕、手を合わせてみたいという武人の性でしてな。
悪いがお付き合いいただこう」
ズルズルと襟を掴まれ引きずられていく。
同じ事が最近あった気がする。デジャブだ。
夕日が差す広場で、装備を整えた俺と趙雲さんが向かい合う。
「準備はよいかな?韓当殿」
(いや全然よくないっす、主に心)
なんか、生き生きしてますね。趙雲さん…。
「いきますぞ」
いや!いいって言ってないよね!?俺。
構えをとると、弾けるように距離を詰める。
早っ!
賊とは比べるのもおこがましい早さだ。
高速の突き。常人ならば霞む早さの突きを、俺は紙一重で避ける。
見える!
流石最強の視力!
「流石ですな、では、これならどうですかな。
はぁぁぁぁぁ!」
気合いとともに更に早い突きを繰り出す。
しかし、まだまだこの目の捉えられる速度だ……と避けるモーションをとろうとしたとき、趙雲さんの体が沈む。
「なぁ!?」
足を払われマヌケな声をだす俺。
足払い!!?
視界の範囲外に一瞬潜り込み、足を払っただけであるが、俺にとっては青天の霹靂である。
ピタリと槍を鼻先に突きつけられ、息を呑む。
「おや、この程度ですかな?」
にゃろう……
「オーケー、…やってやるぜ」
俺の中で何かが燃え上がる
「おーけー?まぁやる気にはなった様ですな。そうこなくては」
と、槍を一振りし、鋭い表情で俺を見据える。
俺の中で何かが鎮火する
いや
手合わせっつっても普通に怖いっすよ。真剣だし。いや真槍?
しかし、趙雲さんはやる気だ。いや違う殺る気だ。
俺もやらねばなるまい。
道中、構想を練り練習した構えをとる。
「ほう、無手の相手は初めてではないですが、初見の構えですな」
当たり前だ。
これは某正義学園国語担当の機動教師の構えだからな!
格ゲーを特技にしていたのは伊達じゃない!この身体能力ならば様々なキャラの技を模倣出来る!…まぁ気は飛ばせないが。
「いきます!」
そう叫び、一気に距離を詰める俺。
「ぬっ!」
ガキンッ!
勢いのままに、弱パンチ。
槍でガードされたが、一瞬体が浮き上がるほど衝撃に顔をしかめる趙雲さん。
(まだまだっ!)
弱キック強パンチと繋げる
キンッガギンッ
槍と鉄甲が火花を散らす。
受けることに不利を悟ったのか、攻勢に出る趙雲さん。
「はぁ!」
高速の突き。しかし、間合いが近すぎる。
そして、俺の視界の範囲ならば見えない攻撃はあんまりない!
攻撃にあわせ軸移動する、するとあら不思議、背後をとれます。
急に視界からいなくなった俺に、驚愕する趙雲さん。
完全な隙。逃す手はない
(実○拳!)
心の中で叫びながら(恥ずかしい)しゃがみ込み、バネを生かしたアッパーを放つ。
しかし、空を切る俺の右手。
(あれ?)
あの状態からは、無敵時間でも利用しないと回避出来ないはずなんだけどなぁ。ゲームでは。
「流石は、鬼と噂されるだけある、あまりの衝撃に槍が折れるかと、ヒヤヒヤしましたぞ」
そう言って、ニヤリとお馴染みの笑顔を浮かべる趙雲さん。
どうやら趙雲さんは危険を察知し、真横に飛び回避したようだ。
やっぱゲームのようにはいかないよねぇ〜。
「しかし、まだまだ荒削りのようですな韓当殿?」
「そりゃそうだよ。今まで賊しか相手にしたこといし」
「ふむ、では一つ指南いたしましょうか」
再び構える趙雲さん。
おぅ、しっと!余計な発言だったか。
特に疲れはないが、心のほうが限界なんだよなぁ。
日が完全に落ちるまでつき合わされそうだ…。
まぁこの先の糧にはなるのかな?
夕日の中で、武を交える二人
今日は確実に少し強くなった。そう実感出来た。明日の賊討伐に相変わらず不安は残る
しかし、誰かと武を競うというのは楽しい事だなぁなんて感じた。……チートだけどな。
ふと気がつくと、毎日のように投稿しています。
週二の予定だったんだけどなぁ。
文の量の少なさは更新ペースの早さでカバー。ということにしといて下さいませ。
感想を下さった方々誠にありがとうございます。
皆々様の温かい感想に、作者の気合いケージは振り切り気味です。
どんどん原作キャラを出していく予定なので、読者の方々のお好きなキャラが出てくるでしょう。しかし、扱いがヒドすぎるぞコラァ!
とご不快に思われた方は、御一報ください。
作者のそのキャラに対する愛を400文字に纏めて返信いたします。
では、
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