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三話だぜ!



ここで注意書きを追加。
作者は呉が大好きです。特に孫権が大好きです。孫権が大好きです。
大事な事なので二回言いました。
まぁ恋姫キャラ全部好きですけどね。

それでもばっちこ~いという方はこれからもご愛読頂けると幸いです。
03 星空の中で
朝日が俺の顔にさす。

結局あれから一睡も出来なかった。

人を殺めた事実。
争いとはほぼ無縁の国で育った俺には重すぎた。


そして俺、今年でもう精神的に大体40歳位になります。それが母親に慰められて、更に号泣するって。鬱だなぁ。ハズいなぁ。
盗んだホース(馬)で走り出してぇ。

村の被害は家の損壊や、作物と家畜が多少ダメになったくらいで、怪我などはあったが、人に大きな被害はなかったそうだ。
右三軒隣の娘さん、程普ちゃんっていうんだが、とか母が早くに決着をつけたため最小限に押さえられたらしい。


掛け物にくるまりウダウダ考えてると、父が起こしにきた。
しかし俺は、鉄壁の構えをとった。
断固籠城の姿勢を見せる俺に、父は

「諦めて出てこい。母親が悲しんで、僕が暴行されるぞ、それでもいいのか」

父が不憫になって粛々と着替え、部屋を出ていった。




居間に入ると、母が朝食の前に座って待っていた。

俺が席につき、三人揃って食べ始める。
俺は一口食べると箸が止まってしまう。
情けないがやはり、昨日の事が頭をチラつく。
箸を置こうとすると、

「食べなさい、これも命よ」

母が鋭く言い放つ。
俺は、母の迫力に押され再び食事を再開させる。一口ごとに、吐き気が襲う。

しかし、自称二次元マイスターの俺は、今、必殺のヨメモリーを使う。

説明しよう!ヨメモリーとは、歴代嫁との甘い記憶を呼び起こす事によりストレス社会の波を乗り越える力となるのだ。

とか、くだらない事を考えているうちに、最後の一口を
飲み込んだ。
胃がムカムカするが、愛と気合いで無視する。
食事が終わり、茶をシバいていると母が

「良也。行くわよ」

「え?どこに?」

「修行に」

「え?初めて聞いたんだけど」

「えぇ初めて言ったもの」

ちょっ!どこぞのネコミミっぽいお姉様みたいなこと言わんといて下さい。
壁に立てかけてある剣をとり、いつの間にかあった胸当てをつけて着々と準備をするマイマザー。
困り果て、父に目を向けるが


父は既にいなかった。


にゃろう、逃げやがった。

「あなた、少し家を空けます。村の事は村長と、賊の対策は程普と話しておいてください。」

「はっ!命に変えましても!」

いなくなったと思った父が、机の下から勇ましく答える。
……ダメだコイツ、早くなんとかしないと。
「では、行ってきます。」

俺の襟を掴み、この細腕にどこにこんな力が眠っていたのかと疑問に思う腕力で、ズルズル引っ張っていく母。
いや、抗おうと思えば出来るんだがな。恐怖が俺を止めるんだよ。

「………逝ってきます」

そう言い残し、俺は玄関をくぐる。

父は机の下で涙を流しながら、満面の笑みで、手をふっていた。

俺は決めた、生きて帰ったらそれなりの力で父をぶん殴ると。





それからは、人助け兼、修行だった。

修行といっても、自分の力を知るためと、人を殺めることの意味を知ってほしい。とのことだ。




高い税率、賊の横行、官職の腐敗。真面目に働くのが嫌になる世の中。
人は奪う事に落ちていく。
賊が横行するには充分な理由。

近隣の街や村でも、賊の被害が増え続けていた。

そして、俺達は近隣を回り、賊討伐をしていた。

母は一振りで3人は斬り殺す豪傑。その息子は片手で人をブン投げる鬼の化身。
などと近隣の村では噂されるようになっていたらしい。

確かに何度か、投げ飛ばしたことはある。

しかし実情は、

「ほわぁあぁぁあぁ!」



盗賊Aの攻撃。ミス。良也は身をかわした。
盗賊Bの攻撃。ミス。良也は身をかわした。
盗賊Cの攻撃。ミス。良也は身をかわした。

母の攻撃。会心の一撃。盗賊A〜Cは倒れた。

みたいな感じだ。

鬼の化身どころか、ただの囮ですね。分かります。





今日も今日とて賊討伐を開始したある日、予想だにしない事が
「1人で戦いなさい。」
母の口から発せられた。


「え?本気で?」

「本気で」

「………え?マジで?」

「マジで」

ちょっと気が動転して二回聞いた。大事なことだしね。
つか荒療治にも程がある。



それからの事は詳しくは覚えていない。

5人の盗賊に囲まれ、自生の句を真剣に考えていたのが印象に残ったくらいだ。

頭を斬りつけられ、恐怖で反応が遅れ、額をザックリ切られる。頭から流れる血に、死にたくない、という思いが爆発した。
そして5人を5人とも肉塊に変えたあと

また吐いた。



その日は近くに村も無かったので、野営することになった。
修行が始まってからは、珍しくないのでもう野営には慣れた。

最初ほど、混乱こそしていないが、やはり眠れない。
目を閉じると、殺してしまった人が、襲ってくる幻視がみえてしまうから。

「良也、眠れないか」

火の番をしていた母が聞いてくる。

身を起こし、頷く。

「私も、若い頃はそうだった。夜な夜な斬り殺した賊が、私を殺しにくる夢を見た」

寡黙な母にしては珍しく饒舌に語る。

「私は昔、県令に仕えていたことがあった。そしてそこの県令は優しい人でな。
寝れない私の手を握って言ったんだ
『私は人を切った事は無い、だから君の苦しみは分からない。だけど君に守られている人がいるのを忘れないでほしい。君の罪は僕の罪。君の苦労は僕の怠慢。…そして君は間違いなく僕を救ってくれている』
とな、私は救われた気がしたよ。
守れるものがあったと。
私にも救える者がいたと。
そして私は柄にもなく泣いてしまったよ」
苦笑気味に笑う母。

「だから良也。お前も人のために力をふるってみたらどうだ?
お前の力は守りたい者を守り抜く事が出来る力だ、そしてきっと守った者はお前を救ってくれる」


けして押し付けない優しい言葉を聞いて、胃の下辺りに溜まっていた泥が流れていくような気がした。

罪の意識が無くなった訳じゃない。それは忘れちゃいけないものだ。

だんだん心が決まっていくのを感じた。
それと同時に、眠気が訪れる。



しかし、ある事がふと気になって、母に質問を投げる。

「その県令とは、どうなったの?」

「何を言ってる、つい先日も一緒に朝飯を食べたばかりだろう」

キョトンとして答えるマイマザー。

……………眠気が飛んでいった。

Koolになれ、良也。もといCoolにだ。


「あのぅ、つかぬ事をお聞きしますが、それってもしかして万が一がなきにしもあらずなのでお伺いしますが、俺の父上?」

「あぁ。そうだ。」

あっさりと肯定。マジかよ……あの父がかよ…。

「あの後に、色々あってな。優しい人だから、賄賂や、ゴマすりに嫌気がさしたんだろうな。県令を腹心に任せて、私を連れて、あの村に逃避行したんだ。」

いいのかよ。県令って偉いんじゃないのかよ…。
そして若干頬を染めるなマイマザー。

ご馳走様だよ。満腹だよ。





母におやすみと声をかけ、身を横たえる。




額の傷が疼くが、これも成長の証になるかな?


満天の星空を見上げる。余計な光や、大気の汚れの無い星空は、自分を包むようだ


まるで星空の中を漂っているような錯覚を受ける


視界の端に流れ星を見つけ、とりあえず明日も生き残れますように、と願い目を閉じた。

まだまだ村のターン!
あと二話ほどでやっとこさ旅立ちます。


感想を書いて下さった方々に改めて感謝を。
韓当に釣られた方々には申し訳ありませんが、韓当っぽい事は殆どしません。申し訳ありません。
韓当ということと、超個人的理由もあり、呉につく予定(未定)位です。重ね重ね申し訳ありません。


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