ブックリスト登録機能を使うには ログインユーザー登録が必要です。
二話だぜ!


あるぇー?コメディを書いてるつもりが、いつの間にかシリアス(笑)になってしまいました。


どうか何卒長い目で見てやって下さいませ。

02 腕の中で
さて長々と生い立ちを語ってもしょうがないしな。サクサクいこう。


人が良い両親の元ですくすく育っていく俺。
幼少期はとても聞き分けのいい子供として可愛がられ、早くから言葉を理解し、読み書きを習得した。神童やらなんやらと話題になった。いや、中身はいい大人だしな。
かけ算とか、鼻歌混じりで余裕です。むしろ文字を覚える方が難しかった。
この世界では、計算出来る人や、文字を書ける人のほうが少ないらしい。

幸い、両親はいい所の出らしく、それなりの勉強や兵法も教えてもらえたが、まがいなりにも大学に入っている身である。それなりに身につく。
まぁ兵法は全く理解出来んかったがな。そして、幼名として、良也と授かった。なんでも、父が寝ている時に、神様がそう名付けるといいっす。とお告げが下ったらしい。初めて神様GJと思った瞬間だ。

やっぱ、一応その名前で呼ばれるのがしっくりくる。


少し成長し、色々見聞きして分かったのは、どうやらこの世界は三国志らしい。

三国志+ギャルゲ=恋姫無双ですね、分かります。

しかし結局、韓当ってのは思い当たらなかった。どこの武将なのかも、そもそも武将だっけ?ってレベルでしか、三国志は知らない。ぶっちゃけ恋姫の知識しかないのである。三國で無双するゲームもやるにはやったが、細かい奴らなんて覚えちゃいない。


さらに、そこで一つ疑問が。
俺、そもそも恋姫無双、積んでたっけ?
あれはこの前にコンプして大層気にいったので、クローゼットの中に大事に保管していた気がするんだが……。
しばし考えて、はっと思い至る。


真・恋姫無双か!

前作の素晴らしさに惹かれ、初回で買って、楽しみに熟成させていたのを思いだした。
なんの世界かは把握した。

しかし、未プレイである。

プレイ済み友人からは前作とは、人物は新キャラ以外ほぼ同じ、ストーリーは魏呉蜀それぞれでわかれている、としか聞いていない。
というか聞いていない。
つかネタバレしたら友人死なす。主に社会的に。

と、まぁ世界が特定出来ただけよしとしよう。今更プレイしようにも不可能だしな。


少年期は類い希な力と、その知識により、農業、建築と大活躍。

青年期にさしかかり、両親から、世界を見てきたらどうだ?と言われるようになり、のらりくらりとはぐらかす毎日。
村から出たくないでござる!

そして、何年か前くらいから賊の被害が増えてきたらしい。何里か離れた村でも被害があったと、村を訪れた商人が言っていた。

しかし、日本人特有の平和ボケがあったのか、まぁ大丈夫だろうとたかをくくっていた。








そして今、現在、青年と呼ばれるような年になった時に
それは何の前触れもなく訪れた。






「さっ山賊だぁーー!!」
悲鳴ともつかない叫び声が村に響く。

家で、父と昼飯の準備していた俺は頭が理解が出来なく真っ白に……
(え?山賊?あのバイク+モヒカン的な?いやそれは世紀末だ。天才軍師が女の子とキャッキャウフフするゲーム?)
全然ならなかった。

「くそっ!」

父が壁に立ててあった剣を二本とり、颯爽と外に駆け出す。ヤバい、父カッコいい!普段は母にペコペコしてるが、やはり漢だな!

恐々と外の様子を確認しに扉に近づく。

「おぉぉぉ!!」
母が裂帛の気合いで山賊に躍り掛かる。
無骨な二本の長剣で舞うように切る母は、今まで見たことがない鬼気迫る表情だ。つかすげぇ強いな。母。








あれ?父は?
扉の影からぐるりと周りを見渡すと、納屋の扉の影で小さな声で応援していた。
…うむ。素晴らしい対応だ。
流石我が父。
剣を母に渡し、迅速に退避する素早さ。
息子ながら感服致しましたぞ。



「はぁぁぁぁ!!…ふぅ」

山賊の残りを斬り伏せた母は、息を吐き、剣を振り、血を払う。

周りが血の海のようになって、何人もの死体が転がる、直視するに耐えない状況だ。

正直吐きそうっす!
しかし男の子。気合いで飲み込む。鳥とか馬とかを絞めてバラすのを見てたのも大きいかも……。

改めて見回し視界に山賊がいないのを確認し、家から出る。
最強?なにそれ、おいしいの?
怖いもんは怖いんだ。
ゆとりなめんな。

母の元に向かおうと、踏み出した、が。

「動くなぁ!!」
と若干ヒステリックに叫ぶ声と同時に首にヒヤリとする感触。
背中に嫌な汗が噴き出すのが分かる。
その叫び声に母が振り向き、驚愕の表情を浮かべる。
家の影にでも潜んでいたのだろう山賊が俺を人質にし、叫ぶ。

「動いたら、コイツを殺すぞ!」

…コイツ、自分で死亡フラグ立てたなぁ。
いや、別に冷静な訳じゃないよ?余りの恐怖に感情が一周半して楽しいみたいな?……ゴメンナサイ。ウソつきました。もしかしたら既にチビってます。

「武器を捨てろ、このクソアマ!」

「くっ!この外道が……!」
カランッ

吐き捨てるように言い、剣を投げ捨てるマイマザー。超怖い顔してるんですが。俺がすくみ上がりますです。

「ヒッ、ヒヒ。それでいいんだよ」

有利を悟ってか気味悪い笑いを浮かべる山賊A。
「おら、寝そべろ!うつ伏せでだ!」

言われた通りにうつ伏せになる母。
それを確認し山賊Aは俺を盾にしながらにじり寄る。

「テメェのせいで仲間が1人残らず死んじまったじゃねぇか!テメェも死ね!このアマ!!」


酷い責任転嫁だ、自分の事を棚に上げるなんてレヴェルじゃねぇぞ。


ガンッ!ガツンッ!

「ぐっ!がはっ…。」

母の頭を踏みつけ、更に蹴りとばす。額が切れ、口からも血がたれる。

それを見て



プツンと



俺の中で何かキレる音が気がした。


俺この世界で俺をここまで育て、苦楽を共にした家族を足蹴にされ、元の世界でも仏の良也と呼ばれた事があったりなかったりする俺でも流石にキレた。

「ゴラァ!テメェェェェ!!」

吼える俺。マジギレしたのは本当に久しぶりで、無論手加減なんて出来ない。
というか、手加減なんて知らない。この体になってから本気で暴力を振るったことはない。試した事もない。
事なかれ主義と、現状の環境に満足してしまっていたからだ。
それをこの後すぐに、後悔する事になる。



首にあてられた、剣を鷲掴む。相当ナマクラなのだろう、掴んでも痛みはない。
剣を奪いとる。呆気にとられたのか、あっさり奪えた。

「フン!」
バキンッ

根元から剣を折って、投げ捨てる。

「なっ!?なんだテメェ、ゃやんのかよ!」

素手で真剣を折った俺にビビりながら、腰から短刀を取り出し俺を威嚇する山賊A。

それを意に介せず、距離を詰める俺。

「クソがぁ!!」

山賊Aは短刀を突き立てようと腕を突き出す。

しかし、なぜか俺にはハエがたかる速度で見える。
あっさり短刀を払い落とし、二度目の人生初めて本気で右拳を振るう。


ゴキンッ


最強の力の、最強の右ストレートは、あっさりと山賊Aの頬を捉え、首を一回転させ、体を宙に浮かす。

ドサッ

十メートル位吹っ飛んだあと、地面に叩きつけられる。その後はピクリともしなくなる。



ハッと我に帰り、山賊Aに駆け寄る。

首が取れかけるほどの衝撃だったのだろう。そんなに近づかなくとも、首がオカシな角度になっているのが見え、死んでいるのは容易に分かった。

脳が、俺が殺した。と理解するのと同時に胃が逆さまになったように、吐き気がこみ上げ、我慢出来ずに吐いた。
涙も止まらない。人を殺した。
罪の意識はジクリと心を犯していく。
自分の力を理解していれば!試していれば!
後悔が思考を鈍らせる。

「うぁぁぁあぁぁぁぁぁぁ!!!」

うずくまり、慟哭を上げる俺に、影がさす。

フワリと、俺を包む優しい匂いと頭を撫でる暖かい手。

「いいんだ、お前は私を守ったんだ。私が腑抜けていたばかりに。お前の、手を汚させた」

そう言って、汚れまみれの俺を抱きしめる母。

「今は、泣きなさい。
少しでも罪の意識が流されるように」



母は目を閉じ、俺を抱きしめ続け。
俺は声を上げ、母にすがりついた。




心が強くなりたいと思った

存在最強の体はあっても、心が伴わないから


母の腕の中で泣く

腕の中で、明日は今日より
一歩強くなりたいと願った。
さて。どうするか…。

なんか主人公村の外に出ない…。原作キャラ出せない…。
どうも、あと2~3話は村イベントっぽいです…。
早めの更新でなんとか飽きさせないように頑張りマス。


感想が俺の力になる!
登録が俺の力になる!
有り難さを胸に刻んで執筆中っす!
哮れ俺の親指!


+注意+
・特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
・特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)
・作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。