「愛してるよ」
「わたしは愛してないわ」
なんだか節子さんが昨日から機嫌が悪い。
「愛してるって言っておくれよ。切ないよ」
「やだよ。だって、愛してないんだもん!」
話は平行線である。
もう窓の外は夕暮れだ。
「メシでも食いにいこっか?」
「いいわよ」
二人で外に出た。
途中で犬においかけられたので、二人して逃げた。
節子さんが方向を誤って電柱に激突した。
電柱が倒れてきた。
「うわああああああああああああああああああああああああああああああああああ」
オレは電柱の下敷きになった節子さんの死体を眺めながら恐ろしくなってきて逃げた。
走って走って走りまくって、そのうち疲れてきたので、銭湯に行っきたくなってきた。
しかし、財布の中には千円しかない。これはメシ代だ。
どうするべきか?
腹もへってるし、汗も流したい。
しかしながら、近所の銭湯が値上がりした。石油価格が値上がりしたためだろう。
となれば、メシを食うと、風呂代が払えなくなる。
オレは悩みに悩んだが悩みすぎると体に悪いので悩むのを止めた。
とりあえず、金をゲットしにいくことにした。
近くにコンビニがあったので、入った。
「やいこら。金を出せ」
「いやです」
「なにィ。なぜだ。なぜそんなことを言うのだ」
「お客様。強盗などおよしなさい」
「なにィ。なぜそんなことを言うのだ。困るじゃないか」
「強盗は罪が重いですよ」
オレはカチンときた。最近太ってきたので、体重が重いと聞き間違えたのだ。被害妄想!
オレは店員をカウンター越しにぶん殴った。
すると、店員は鼻血を出した。
プシューーーーーーーーーーーーーーー!
うわ。噴水みてぇ! すげ!(了) |