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ファンタジー超短編集 作者:速水 流
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千の笑顔

(SHADOW)


「千里、手を出してください」

「うん?」


 クラウドの指示に千里は右手を差し出す。彼は千里の薬指に指輪を嵌めた。


「これ、なーに?」

「指輪ですよ、ホワイトデーというモノがあるらしいので」

「ホワイトデーって……えっと、バレンタインのお返しする日?」

「そうですね」


 頷くと千里は指輪を見つめた。

 そして笑顔と共に顔を上げる。


「ありがとう! 僕、すっごく嬉しい!」

「そうですか……せっかくですから貴方のお願いを一つだけ聞いてあげましょう、言ってごらんなさい」

「お願い……うーん……じゃあ、あのね」

「はい」


 千里は恥ずかしそうにしながら言った。


「キス……してほしいな」

「そんな事で良いのですか?」

「うん……」

「……そう、ですか」


 顎を掴み俯いている顔を上げさせると、クラウドは望み通り唇を重ねた。

 細い身体を抱き締め、時折声を漏らす千里に心が揺らぐ。


「千里……」


 私の人形。
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