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ファンタジー超短編集 作者:速水 流
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空白時間

(CLAYMORE)


 最後の記憶は、全てが赤い。フレスヴェルグの赤じゃない、俺が嫌いな赤。


「眼が覚めたかね」

「…………」


 眼を覚ました彼が最初に見たのは知らない男。男は優しく微笑み、彼に話し掛ける。


「酷い目にあったな、可哀想に」

「……だ、れ」


 訊いて疑問に思う、自分の声はこんなに低かっただろうか。


「自己紹介は後にしよう、君も未だ疲れているだろうからね。まあ……10年も経っていては疲れるも何も無いだろうが」

「…………」


 この男は何を言っているのだろうか、彼は全く分からない。

 10年の意味が全く分からない。


「何よりリハビリが大変だな、身体も、心も」

「……ノエ、ル……」

「心配するな、君の妹は元気だ、少し塞ぎ込んでいるがね」
「…………」


 思うように声が出ない、伝えられない。父は、母は、隣人達は、どうなったのか。

 男は軽く笑った。


「さあ、もう一度眠るといい……全快したら妹に会わせてあげよう」


 何故、そんなに笑っている。
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