挿絵表示切替ボタン
▼配色







▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる
ファンタジー超短編集 作者:速水 流
しおりの位置情報を変更しました
エラーが発生しました

ブックマークしました。

設定

更新通知 0/400

設定を保存しました
エラーが発生しました

カテゴリ

ブックマークへ

以下のブックマークを解除します。
よろしければ[解除]を押してください。

ブックマークを解除しました。

277/385

上手

(GLORY)


「艦長通信入ってます」

「あー……開け開け」


 デルムッドの指示にオペレーターは通信路を開く。映像は無く、音声だけの様だ。


『宇宙海賊イグゼルド船長デルムッド、今回は貴様に色々と訊きたい事がある』

「かしこまっちゃってまあ、俺とお前の中だろうよ」

『黙れ、貴様は私の質問に答えていればいい。先日我が連邦の船が一機沈黙した、その近くに貴様の艦の反応が残っていたがどういう事だ』

「知るかよんなもん、ガソリンでも爆発したんじゃね?」


 艦長椅子に座り彼は小馬鹿にした様に答える。少々の沈黙の後、相手は再び質問をする。


『貴様、何を知っている』

「知りませぇーん、仮に知ってるとしても何で海賊の俺が連邦の人間であるお前に教えなきゃなんねェんだよ」

『ぐ……、貴様も元は連邦の人間だろうが……!』

「元、な」


 再び沈黙が流れる。

 相手の咳払いが聞こえた後、話は再開した。


『このところ、原因不明の機械トラブルや謎の敵による襲撃等が続いている、私は連邦の人間として原因の駆逐しなければならん』

「だから海賊風情に頭下げるってか?」

『頭を下げるなぞ貴様相手に出来るか。貴様の艦は既に我が隊が方位している、照準も合わせ済みだ』

「……取引しようってかよ」


 囲まれている事はどっくに気づいていたが、彼は敢えて相手の思惑に乗った。


『その通りだ、貴様に一杯食わされてやる代わりに、情報を此方に寄越せ』

「必死だねェ」

『誰かさんみたいになりたくないからな』

「まあなァ……おい! この間纏めてファイルがあったろ、それ向こうにくれてやれ」


 その指示にオペレーターがファイルの送信を始める。


「コレでいいだろ、怪我したくなかったら隊を少し離せや」

『フンッ、今回だけだからな』


 そう言って相手は通信を切った。


「まったく……どれ、一発かまして離脱だ! 向こうには当てんなよ!」


 取引になっていない取引成立。


(アイツも甘いわー)
+注意+
特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。
↑ページトップへ