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ファンタジー超短編集 作者:速水 流
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赤翼の民

騎士ノエル、義賊ジャン
(CLAYMORE・未来編)


 拠点となる屋敷の窓から、ジャンは人々が集まっている中庭を見ていた。


「フレスヴェルグの生き残り、思ってたより居たね」

「ああ……大変だったが、僕の話を聞いてくれてよかった」


 隣に居たノエルは安心した様に呟く。


「やっぱり王様から離れた人がいたんだね」

「一枚岩とはいかないのは、人間と一緒だな」

「同じ種族でも十人十色ってわけだね……。人間もフレスヴェルグも、違うのは種族ってだけで同じなんだ」


 スッキリした様にジャンが言うと、ノエルも微笑を浮かべた。

 そして彼女は持っていたウィスキーに口をつける。


「歴史に縛られ過ぎていたのかもしれないな、僕達は……」

「それ言ったら人間の方が酷いよ、フレスヴェルグだけじゃない……獣人や人魚とかも、迫害して、傷つけて、捕まえて……、数に物を言わせてやりたい放題なんだから」


 青い空を見上げ彼は話す。するとノエルが、不意に小さく笑い出した。


「……何?」

「いや……その、な……」

「……あ、分かった。ち、ちぃ……小さい、僕が、こんな事言うの似合わないって、思ったんだろ」

「ククッ……!」

「ホンっト、一年前から変わんないな!」

「お前の身長もな」

「うっさい!」


 目くじらを立てジャンは怒るも、彼女は笑う。しかしその赤い眼は優しさを宿していた。


「フレスヴェルグって身長高い?」

「……人間よりは、平均高いんじゃないか?」

「そっかー……ちょっと羨ましいかも」

「まあ、お前はまだ希望はあるだろ」


 ウィスキーを片手に微笑を浮かべ告げる彼女を、ジャンは不覚にもカッコイイと思ってしまう。


「何かズルー……、ノエルってホントに女?」

「確かめてみるか?」

「いや、いい」


 変わらない彼女に、彼は溜息をつく。


(明るくはなったけど)


 仲間だから気付いた事。
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