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ファンタジー超短編集 作者:速水 流
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海山さんと栗田さんの願い事

※独身貴族海山さん、クリオネ栗田さん
(海山さんと栗田さん)


「人魚姫って悲しいですなァ……」

「ん? ああ、そうだな」


 何時も通り晩酌をしながら、栗田さんは呟いた。


「もしわっちも人間になったら、何か無くしちまうんですかねェ」

「人間になりたいのか?」

「んー……まあ、たまに思いやす」


 日本酒をゆっくり飲みながら頷く。


「何を無くしちゃうんでしょ……」

「何を無くしても、俺はお前を覚えてるがな」

「あ……」


 ふと脳裏を過った。

 人間になる代わりに、海山さんが居なくなる世界を。


「……やっぱりいいや、今のままで」

「……酒、足りるか?」

「もう少し、欲しいです」


 “もしも”が“現実”になったら、きっと耐えきれない。


「何を考えてるのかは知らんが、考え過ぎるなよ」

「はい……」


 幸せを願うに決まってる。


(あの鮫だったらべつにいいのに……)
(何か知らんが、今頃悪寒を感じてるだろうな)
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